合わせて私は浦臼山のすそ野を1時間以上走り回っていたのではないだろうか?いくら走り回っても登山口を発見することができなかった。ところが後からよく検討すると、実は浦臼山の登山口に辿り着いていたのだが、私がそのことに気づかなかったようだ。何という失態か!
※ 登山口を目指して山懐に入る前に目前に広がった樺戸連峰の山波を写しました。
浦臼神社境内のカタクリとエゾエンゴサクの群生地を見終えた後、私は浦臼山を目指した。私は浦臼山が標高718.3mと小さな山だったので少し軽く考えていたところがあったことを正直に告白せねばならない。
※ こんな立派な案内標識が立っていたのですが…。
国道沿いに「樺戸連峰登山道入口」という立派の標柱が立っているところから農道に入った。私が参考とする「夏山ガイド」によると山に近づくと枝道があるが、要所に標識があると記されていたが、何か所かの枝道にそれらしきものは一度も目にすることはなかった。わたしはほぼ一本道というガイド本の案内を頼りに進路を選択しながら山へ向かった。やがて舗装が途切れ、砂利道に変わり、そして細い道へと変わっていった。その間、案内が何もないのが心細かった。恐る恐る前進はしていたところ、突然目の前に大きな壁が現れて前進をストップさせられた。見たところ砂防ダムのようだった。その砂防ダムの下は広場のようになっていたが、まだ雪が溶けずに残っていた。私はそこが何かを検討するよりは車をどうして回転させて、来た道を戻るかに頭を巡らせていた。
慎重に車を方向転換させ、来た道を戻った。ストップさせられた砂防ダムのところが登山口でないとすると、枝道のもう一方の方だろうか?そちらの方にも車を走らせてみたが、
そちらはワインを醸造するブドウ畑が広がるだけで方向も山には向かっていなかった。
そこで私は浦臼市街に戻り、浦臼役場で登山口を聞いてみることにした。
役場では観光係の若い男性が対応してくれた。私は「砂防ダムのところで行き止まりになってしまった」と話したが大して関心を示してくれなかった。その方が言うには、私が枝道を左方向に向かったが、正しいのは右方向だという。そしてブドウ畑の方に向かわず反対方向へ進めばよい、とアドバイスしてくれた。
再び私は山に向かった。アドバイス通りに走っても、その先にまた枝道があった。勘を頼りに進むと、やがて行き止まりになってしまった。戻って、違う道を進んでみてもやはり行き止まりになってしまう。私は途方に暮れ、断念せざるを得ないことを覚悟した。
※ まったく写真を撮る余裕がなく、最後に諦めた地点です。
この先は行き止まりになっていました。
浦臼山を少し軽く考えていたことがこうした結果となってしまったことを悔やんだ。もう少し慎重に準備していればと…。
帰宅してからウェブ上で先達者たちの記録を調べていたところ登山口の写真に見おぼえがあった。あの砂防ダムのようなのだ。私は山のヴェテランのsakagさん早速問い合わせた。すると早速丁寧な返信が届いた。そこには登山口に至るまでの地図まで添えられて…。その地図を確認すると、紛れもなく私が選択した道を辿って砂防ダムのところが登山口となっていた。なぁ~んと私は登山口のところまで行っていたのである。役場の若い職員が、私が言った「砂防ダム」に注目してくれればコトは解決していたのに…。と嘆いてみても後の祭りである。私の準備ミスということに尽きるということである。他日を期したい。
※ ウェブ上から写真を拝借。見覚えのある砂防ダムです。この広場が雪に埋まっていました。
※ sakagさんの許可を得ておりませんが、これから浦臼山を目指す方のためにマップを
掲載しておきます。特に枝道にご注意ください。そして行き止まりが登山口です。
sakagさんご了承ください!