春の穏やかな陽光の中、まだまだ雪が残る野幌森林公園内を春を探して歩き回った。森林内には微かな春の息吹をそこここで感ずることができた。ボランティアガイドの豊富な知識に聴き入った観察会だった。
昨日3月27日(日)午前、野幌森林公園ふれあい交流館と北海道ボランティアレンジャー協議会の共催による「森の中で春をさがそう」に参加した。太陽も顔を出して穏やかな天候の中で楽しいひと時を過ごした。私はいつもの観察会同様にガイド(レンジャー)の方から説明を受けた木々の写真を撮り、説明をメモして、それをブログにアップする予定でいた。ところが観察会の途中に突然、北海道ボランティアレンジャー協議会の方がみえて「機関紙に一文投稿していただけないか」という依頼を受けてしまった。断るのは簡単だったが、ボランティアレンジャーの方々の熱心なガイドぶりに触れていると、断るのは失礼と考え承諾してしまった。そこで本日はいつもの形式とは異なり、機関紙に投稿する文章を載せてお茶を濁すことにした。ということで以下は送稿した文章です。
野幌森林公園「森の中で春を探そう」に参加して
令和4年3月27日(日)・札幌市・〇〇 〇〇
雪融けが進んでいるとはいえ、まだまだ雪深い野幌森林公園の中で豊富な知識をお持ちのレンジャーの方の案内で雪原散歩を楽しませてもらいました!
3月27日(日)、北海道ボランティアレンジャー協議会と野幌森林公園ふれあい交流センターの共催で開催された「森の中で春を探そう」に参加させていただきました。この日は春の陽光が眩しいくらいの爽やかな天候のもと、参加者はシニア層が中心だったが若い人や家族連れも目立ち全体で30数名と大盛況の観察会となった。スタッフの手早いさばきでグループ分けされ、それぞれにボランティアレンジャーの方が配されたのだが、私は主婦の方2人とともに3名のグループとなった。そこに1人のレンジャーが配されるのだから贅沢である。私たちには〇〇さんというベテランの方が付いてくれることになった。(○○の部分は本文では本名を明記しました)
さっそく森の中に入ると、○○さんは豊富な知識をもとに春を迎えて変化の様子を見せる木々を次から次へと紹介してくれた。それが単なる木々の変化の様子を私たちに紹介するだけではないのだ。その木々にまつわるお話が実に豊富で、私たちの興味を増幅させてくれた。例えば、ナナカマドは北海道多くの市町村が「マチの木」に指定しているそうだが、それはナナカマドの花言葉が「安全」ということから指定する市町村が多いそうだ。あるいは、ハルニレはアイヌが「火の神様」として奉ったそうだ。さらにはキハダという木は健胃薬の原料として有名だそうだが、生薬の健胃薬としてつとに有名な「蛇羅尼助丸(だらにすけがん)」は奈良県の本店でしか手に入らないとのことだが、○○さんは伝手などを頼って入手したらしい。その生薬の入った袋を見せてくれた。ことほど左様にさまざまな木にまつわるお話を披露してくれ、さらにはそうしたものにまつわる品々まで用意していただき私たちを楽しませてくれた。
実は私はこれまでも北海道ボランティアレンジャー協議会と野幌森林公園ふれあい交流センターの共催の事業にかなり参加させていただいている。その度に担当するボランティアレンジャーの方は違うのだが、レンジャーさんたちはそれぞれ個性は違いはあれども、どの方も豊富な知識を備えられているなぁ、といつも感謝しつつ参加させていただいている。これはきっと組織としての研修体制がしっかりできているからだろうと思っている。それに加えてレンジャーさんたち個々人の自己研鑽にもしっかりと励まれていることが私たち参加者が感じるところである。
私は昨秋から今冬にかけて、意識的に市内各所で開催されてきた自然観察会に参加してきた。どの観察会でも大変参考になることが多かったが、野幌森林公園で開催される四季折々の観察会は最も楽しく充実していることを感じて帰路に就くことが多い。
今回渡されたパンフレットを拝見すると北海道ボランティアレンジャー協議会では札幌市のみならず近郊においても数多くの観察会を計画していることを知った。これからもぜひこれらの観察会に積極的に参加させていただき、楽しく学んでいきたいと思っている。
今回は大変お世話になりました。
※ 公園内を観察して回る他のグループの方々です。