当たり前と言ってしまえば、至極当たり前のことなのであるが、水が全ての命の源であることを実感した。今夏の札幌は稀にみるほど雨のない日が続いた。そのため我が庭とも見ていた道立近代美術館の芝生は完全に枯れてしまっていた…。
今夏の札幌の過去の天気を調べてみた。すると7月7日から8月3日までの間一滴も雨が降っていない。およそ一カ月近く全く雨が降っていないのだ。その前も6月21日から7月7日の間に弱い雨がぱらついた日が2日あっただけという極少雨の天気が続いた。そのため私は8月1日に投稿したように、我が管理地の花壇に懸命に水遣りを続けた。そのことで花壇の花たちはなんとか命を繋げたが…。
しかし、その傍にある道立近代美術館の前庭の芝生は乾きに乾き、無残にも芝生の態をなさぬほどに枯れあがってしまった。
※ 8月3日に撮った近代美術館前庭の芝生の様子です。
札幌に恵みの雨が訪れたのは、東京オリンピックの競歩・マラソン競技が終わった8月4日だった。その後10日から11日にかけてしとしとと雨が降り続き一息ついたというのが実状である。
さて、枯れあがってしまった道立近代美術館の芝生はどうなったか?芝生の表面は確かに枯れてしまったが、芝生は根の部分で逞しく命を繋いでいた。10日の日に芝生の様子を見に行ってみると、ところどころに緑が蘇っていた。逞しい生命力である。本日も再び芝生の様子を見にいくと、さらに緑が増えているように見えた。ダメージが大きかったために簡単には蘇らないかもしれないが、いずれ全面に緑が還ってくるだろう。水が命の源と実感したシーンだった。
※ 8月10日に撮ったものです。
※ 本日(8月12日)撮ったものです。10日とあまり変わっていないように見えますが…。
そしてもう一つ。私たちが管理する花壇にもう一つある。そこには主としてアリッサムという小さな花をつける種を栽培している。そのアリッサムは水不足を感知してか、早々と花を付けて散ってしまい、種子を付けて茎が伸び切っていた。私は花壇を整理するには時期尚早と思い伸びた茎を短く刈り切り、そのうえで水を遣り続けた。花は終わっても葉の緑が鮮やかだった。それが!今朝見てみると再び花を付けているではないか!今夏二度目のアリッサムの小さな花びらを見ることができた。素人考えで「あるいは!?」とは思っていたのだが、その思いが的中して密かに喜びに浸っている。
※ アリッサムは見事に今夏2度目の花を付けてくれました。