田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 34 中央区の面白小ネタ三件

2014-12-11 22:09:13 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 あれっ?目の錯覚か?窓が斜めになっているぞ!? ひぇーっ、こんな狭いところに住宅があるぞ! おいおい、ここから先はどこを歩けというんだい? などなど、面白物件に次々とぶつかった。 

 12月5日(金)に友人と久しぶりに懇親の場を持つことになった。その前に「札幌ぶらり散歩」をと、中央区の苗穂方面を歩いた。すると、リード文のような光景に次々と出会った。ところが夕暮れ時だったため、カメラに収めるには厳しい条件だったので、その日は諦めた。

 日付替わって12月8日(月)、私は再度5日に出会った光景をカメラに収めるべく苗穂方面に向かった。

 大通公園を越えて、南大通りを真っ直ぐ東に向かって歩いていくと、東4丁目のちょっと奥まった2階建ての家の、その上に(結局3階建て?)取り付けられている窓の様子がちょっと変なのだ。
 私の目からは窓が斜めになって見えるのだ。あれっ?私の目の錯覚か? いや、錯覚などではない。間違いなく窓は斜めになっている! そう確信した私は急いでカメラに収めたのだった。
 いったい、どうしてそのような窓を取り付けたのだろう?家の側を通って表札を見ると、明らかに個人の家のようだったのだが…。

          
          ※ この写真ではよく分からないかもしれませんが、遠くに斜めになった窓が見えます。

     
             
             ※ 近寄ってみると、これこの通り…。


          
          ※ 角度を変えると窓は隠れますが、こんな感じでした。 
                   

 その後、南に向かって移動した。すると、これも通りから少し奥まったところのビルとビルに挟まれるようにして、いかも窮屈そうに立っている2階建ての家が目に入った。屋根の部分は明かり取りのためだろうか大きく南に向かって傾斜して建てられていた。
 ビルとビルの間の限られた敷地の中で、建築家が知恵を絞って設計した建物のような気がした。
 それにしても例え明かり取りを付けたとしても、南側には大きなビルが建っているから太陽の光を直接取り込むことはできないんだろうなぁ…。

          

          
          
          ※ ビルとビルの谷間に建っていることが良く分かる一枚です。

          
          ※ 話題の細い建物のお宅の玄関は、写真に見える玄関ではなく、その奥にありました。

 そして面白小ネタ第3弾である。
 南に向かって歩いていると、ススキノを通る国道36号線と交差するところまで来たので、折り返すことにした。通りは古い商店などが立ち並ぶ小路である。しばらく細い歩道に沿って歩いていると、「あれっ?」突然私の前方の歩道が塞がれてしまったのだ。歩道が途切れ、そこには堂々と少し古びた家が建っていた。
 そこにいたるまでには、きっといろいろと複雑な事情が隠されているのだろう…、と思った。
 
          
          ※ 前夜に雪が降ったこともあり、イマイチ分かりずらいかもしれませんが…。

          
          ※ これは反対方向から撮ったものです。

                              
          ※ この一枚は先の写真のところから1ブロック離れたところのものです。

 うん!札幌の街もトマソン的物件に遭遇するのは難しいようだが、なかなか面白いぜよ。(と誰かのセリフを真似ながら満足そうに頷く田舎オヤジだった…)
 

札幌ぶらり散歩 33 札幌で柿の実が…

2014-12-10 17:13:37 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 どうも札幌でも柿の実が実るようである。ときどき見かけたことがあったが、これほど見事に実っているところを見たのは初めてだった。ただし食べるには…。それを育てていたご主人とも柿の木談義をしばし楽しんだ。 

 少し前の話になってしまったが、12月4日(木)宮の森地区を歩いた。
 ある住宅の庭に立つ1本の木に、柿の実がたわわに実っているのが目に留まった。
 ちょうど住宅のご主人らしき高齢の方が庭仕事をしていた。私は「素晴らしい柿の実ですね。一枚写真を撮らしてください」とお願いすると、快く承諾してくれた。

          

 最近札幌市内を巡っていると、ときどき柿の実のようなものを目にしていた。しかし、ここまで見事に実を付けた柿の木を見るのは初めてだった。

 柿の実というと苦い記憶がある。
 現職時代、秋も深まったころ東北地方を視察する機会があった。道路際に北海道では目にすることがなかった柿の実がたわわに実った様子を見て、私はすっかり感激していた。
 ある街の旅館に宿泊したときだった。旅館の隣の家の柿の実が塀を超えてこちら側に伸びていた。とても美味しそうに見えたので、朝の散歩のときに一個もぎ取り、部屋の持ち帰りさっそくかぶりついた。ところが! それがなんと渋柿だったのだ!
 私の舌はしばらく痺れていた…(・_・、)。

          

 私はご主人に訊いた。「柿の実は食べられないのですか?」と…。
 するとご主人は「これは渋柿で食べられません」という答えだった。カラスも食べに来るけど、渋柿と分かると近づかないということだ。カラスの味覚もたいしたものだ。
 やがて雪が降り、冬になると柿の実も熟してくるという。そうすると、ヒヨドリたちが柿の実を啄みに来るそうだ。もちろんそうなるとカラスたちも…。
 その様子を窓越しに見るのが楽しみだともご主人は話していた。

          

 ご主人から意外なことを聞いた。
 柿の木はすでに4~5mほどに育っているのだが、そもそもはご主人が食べた柿の種を植木鉢に埋めてみたところ芽が出てきたのが始まりだったそうだ。
 それから大切に育てて、今年で12~3年目ということだった。

 北海道で柿の木は育たない、と私は思っていたが、果物として味わうまでにはいたらないまでも、少なくとも柿の実が実るところを愛でることはできるということを知ることができた「札幌ぶらり散歩」だった。

衆議院選期日前投票

2014-12-09 16:30:17 | その他

 衆議院選の期日前投票をしてきた。以前の「不在者投票」と比べて、ずいぶん簡略化されたものである。中央区の期日前投票所である中央区役所分庁舎6階の会場には次から次へと投票する人たちが駆けつけていた。 

 特に理由があったわけではない。投票日当日になって、私の気まぐれ虫が疼きだし「投票に行くのを止~めた」ななどという事態を避けるために、特に予定のなかった今日「期日前投票」に出かけたということだ。

               
               ※ 中央区役所分庁舎前に掲げられていた投票を呼び掛ける標語ですね。

 期日前投票では書面による「宣誓」をしなければならない。宣誓とはいっても、5つある事由の中から一つを選び、住所・氏名・生年月日を記入するだけである。私の場合は最も無難な事由2の「レジャー・観光・買い物」のところにㇾ点を入れた。
 後は、担当者から投票用紙をもらい、記載台で記入後、投票函に投票するという普通の投票とまったく変わらない。

          
          ※ 分庁舎の窓ガラスには期日前投票所の表示が目立つ色で大書されていました。

 私は現職時代は転勤族だったために、何度か「不在者投票」をする機会があった。
 一つは転勤後まもなくあった選挙で、転居地における居住期間が3ヶ月未満だったときに、前任地の選挙管理委員会に申し出て、転居先の選挙管理委員会で選挙したケースである。

 もう一つは、転勤前に選挙の実施が決まっていたが、投票日が転勤後に設定されていたため、事前に転勤前の選挙管理委員会で選挙をしたケースがあった。

 この場合、どちらともその手続きがけっこう煩雑であり、投票した後も厳重に封をして渡すという手順が必要だったように記憶している。

          
          ※ 6階の期日前投票の会場案内です。さすが内部は写すことを控えました。

 それに比べると、「期日前投票」は手続きなどが非常に簡略化されていることに内心驚いた。事由について特に問いただされるわけではなく、本人確認も特別なことはなく、投票日に行う場合と特に違いはなかった。

 簡略化され過ぎていて不正投票などないのかな、とちょっと不安も覚えた。
 性善説に立っているということだろうか?
 最近の選挙ではいつも投票率の低下が話題となっているようだ。
 「期日前投票」が投票率の低下に対する歯止め効果があるともされているが、はたして今回の衆議院選の投票率はどうなるのだろうか?


札幌ぶらり散歩 32 トマソン(的)物件

2014-12-08 23:05:31 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 前衛芸術家として知られた故赤瀬川原平氏らが提唱している(いた?)超芸術トマソンに該当する物件を探している。ところがそう簡単には見つからない。札幌という土地柄も影響しているように思える。多少関わりがありそうかな?という物件を発見したのだが…。 


 そもそも超芸術トマソンとは?
 Wikipediaで簡潔に説明しているので、それを拝借すると、
「赤瀬川原平氏らの発見による芸術上の概念であるが、それはまるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を『超芸術』と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ」
となっている。

 トマソンという概念を知って以来、赤瀬川氏の著書を図書館から借りて概要を理解した後、「札幌ぶらり散歩」においては、ぶらりどころか、目を皿のようにして探しているのだが、なかなかそれらしき物件には出会わない。
 赤瀬川氏によると、超芸術トマソンが現れやすいところは、街が古くて未開発なようなところに出現するらしい。札幌の街のように比較的整備されている街には、役に立たない、非実用的な存在は即刻排除されてしまうため発見が難しいのかもしれない。

 さてそうした中で、「あるいは!?」との思いから、これまでに私が収集した3件のトマソン的物件をレポートすることにする。あくまでも「的」であって、もし赤瀬川氏に照会したとしてもいずれも却下されてしまうだろう代物ばかりである。

 先ずは12月2日(火)、西区の山の手の住宅街を歩いているときだった。住宅の前の車道と敷地の間に下水道のコンクリートが敷かれていた。(ここは小路のため歩道がなかった)
 そのコンクリートのところに何やら長い管のようなものが置かれている。
 近寄ってみると、塩ビ管を縦に半円状に切ったようなものが置かれていた。「あれっ?何だろう?」と思ったのだが、その用途が思いつかない。端の方は塩ビ管ではなく煙突に繋がっていて、その先にはマンホールがあった。
 マンホールに繋がっているところをみると、雨水などを誘導する仕組みなのではと推測できるのだが、別にそうしたものがなくとも雨水はマンホールに向かって流れるのではないだろうか?
 「う~ん」外の者にはまったく分からない装置だった。

          
          ※ 車の向こうの車道との境に灰色の長い管状のものが問題の物件です。

          
          ※ このように横たわっていたのですが…。

          
          ※ 管状の先の煙突はマンホールのところに伸びていました。

 しかし、これはトマソンとは言い難い物件である。その家の人にとっては何らかに役立っている物のようであるからだ。さらには不動産とは言い難く、いつでも取り外すことができる物件である。


 次は12月4日(木)、中央区の札幌競馬場を横に見る住宅街を歩いているときだった。
 まだ真新しい住宅で、おそらく半地下の部屋を造ったのだろう。足元の低いところに明かり取りのような小窓が見えた。それを格子状の鉄枠で覆っているのは分かるが、さらにその上をプラスチック状のもので覆っているのだ。これではほとんど明かり取りの役目を果たせないのではないだろうか?
 これはおそらく建築した後入居してから、外から覗かれるように思った居住者が屋上屋を重ねた図ではないのか、と私は思ったのだが…。

          

          
          ※ 一見、エアコンの室外機にも見えますが…。まあ、半透明のプラなので多少は明り取りの役目もしますかね?

 これもまたトマソンには該当しない。外部の者はいざ知らず、入居している人にとっては十分に役立っていると思われる物件だからである。無用の長物とは言い難い。


 さて、私が「これは赤瀬川氏のお墨付きを得られるかも?」と思われる物件をついに見つけることができた!?
 上記と同じ12月4日(木)、中央区北8西21付近を歩いていたときだった。駐車場を兼ねたような空き地があった。その先を見てみると「あれーっ?」立木が1m50cmほど残した形で切られているのが目に入った。それも1本ではなく、4~5本が同じ高さで切られている。切り口を見るとかなり年数も経っているようだ。
 「しかし、なぜそれだけ残して切ったのだろう?」、「この無意味さ、非実用性はトマソンと言って良いのではないか!」と私は考えた。

 さらにその横にはコンクリートブロックの塀が遺されていたが、そこにも特に意味があるとは思えないブロックの重なりが突き出ているところがあった。これにも意味は見いだせない。
 私は密かに「トマソン物件 札幌第1号・2号」と名付けたのだった。

          
          ※ なぜ、これだけ残したのでしょう?何か思い当たる人はコメントください。

          

          
          ※ こちらは早晩無くなる運命なのではないでしょうか?

          

 先に札幌は超芸術トマソン物件は発見が難しいと書いた。であるから、これからの「札幌ぶらり散歩」でも報告できる機会は少ないと思われる。
 私が意外と見つかるかも?と考えているのは、大小の工場が立ち並ぶ発寒地区では、と睨んでいる。工場などでは社会の要求に反応して、機械・設備を新たに導入しなければならない。そのとき以前からある機械・設備や施設がそのまま放置されている場合もあるのではないか、と思うのである。
 しかし、冬期間に発寒地区まで足を延ばすのは厳しい。来春以降には発寒地区まで足を延ばしてみようか?

札幌ぶらり散歩 31 除雪準備完了!

2014-12-07 20:02:24 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 それはまるで、どんな豪雪がやってこようとも恐れるに足らず、とでも云っているように思えた。そこにそれを準備した当の本人が現れた! 

 サイロ三態を見た同じ日(11/30)、私は八紘学園の実習地・牧場地の周辺の住宅街を歩いた。住宅地としてけっして条件が良いとは思われない、丘陵地を切り開いたようなところに建つ住宅街に差しかかった。(月寒東5条周辺と少しボカしておこう)

 道路に面して片や3m以上もの高さのコンクリートブロックに護られた土地の上に玄関口があった。一方道路向かいの家は、玄関は道路面と段差はないものの、住宅の裏側はやはりコンクリートブロックに護られた土地の上に建っているものと思われるような丘陵地にできた住宅街だった。

          
          ※ ご覧ください。他の家の前には何も見えないのですが、ここだけはカラフルに輝いていました。

 そうした住宅街を歩いているとき、その3m以上の高さのあるコンクリートブロックのところにカラフルなものがぶら下がっているのが見えた。
 近づくと、それはプラスチック製の除雪用のスコップが重なっていたのだった。写真で数えてみると、スコップだけで6本もあった。
 さらにそのスコップ類の下には、大きな雪を運ぶためのプラ製のソリと、さらに雪を運ぶ効率を高めるためだろう木枠も置かれていた。

          
          ※ 写真はパパさんダンプに改良を加えて、雪をたくさん運ぶように工夫したものだそうです。

 私は「これは面白い!」と思いカメラを向けていると、そこへ犬の散歩のお供を終えた高齢の男性が現れた。私の方から彼に話しかけた。「これ凄いですね!」と…。すると彼は「何をしているのかと思った」と言いながら、「これは自分が用意したものだ」と自作の道具に注目してくれたことが満足だったようで、いかに自分が工夫してこうした道具を用意したかを得々と語り始めた。

          
          ※ 写真の方が除雪用具を準備し、工夫を加えた方です。

 男性が特に工夫した点は、やはりソリに雪を効率よく運ぶための木枠を自作したことだった。ソリには木枠を載せたときにズレないようにしっかりと載せるためのボルトも自分が取り付けたと自慢そう語った。
 また、男性は私から何も聞かなかったにも関わらず、階段の鉄製の手すりの下に雪が貯まらないように発砲スチロールを施していることなども説明してくれた。

          
          ※ 階段の手すりの下をよ~く見てください。発砲スチロールをはめ込め、雪が潜りこまないようにしているそうです。

 しかし、私には良く分からなかったのだが、なぜそこまでたくさんの除雪用具を用意しなければならないのだろうか、という点である。その点についても問うたのだが、あまり要領を得なかった。コンクリートブロックの上に建つ家の敷地はそれほど広くないように思えたのだが…。
 そこで帰宅後に考えたのは、大雪などが降ったときに、男性の家では敷地内に積もった雪をおそらくコンクリートブロックで護られた崖下に投げ出すのではないだろうか。コンクリートブロックの下は周りの生活道路である。そこに雪を投げ捨ててはおけないので、それを木枠付きのソリでどこかへ運び出すということではないかと私は考えた。
 それしてもあれだけの除雪用具を備えているということは、雪が降ると一家総出での作業となるのでしょうな。

 しばし男性との会話を楽しみ、そこを離れた。

 こうした注目すべき光景(物件)に出会ったとき、そのことに関わる人と話ができることによって、その光景(物件)をより深く理解できるような気がしてきた。
 これからもできるかぎりそうした会話を交わしたいものである。
 

札幌麺紀行 108 らーめんてつや 南7条本店

2014-12-06 18:25:31 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 行ってきました!らーめんてつやの創業店。スープも、麺も、チャーシューも全て一級品でした。しかし、私が食した味噌ラーメンの濃い味付けは若者には大いにウケるかもしれないが、高齢者の口には少々辛かった…。

          

 
 いまや札幌市内に多店舗展開している「らーめんてつや」だが、その創業店である南7条本店を妻と二人で訪れた。通りに〔西屯田通り〕と名が付いてはいるが、細い道路が続く一角に南7条店はあった。

          

 店内はレトロ感覚に満ちた雰囲気を醸し出していた。総業店を意識したつくりだろうか? 私たちが入店したのは午後1時少し前だったが、意外に客は少なく、私たち以外の客は一人だけだった。
 私は例によって、トップメニューの味噌ラーメン(780円)をオーダーした。妻は塩ラーメン(750円)をオーダーした。

           

     
 数分待って、塩ラーメン、味噌ラーメンの順で出来上がってきた。
 私はいつものように、味噌ラーメンの全体像を撮り、スープ、麺を持ち上げたところを撮った後、スープを一口すすった。
「旨い!」 スープの甘さ、とろみ、濃さが絶妙のバランスといって良い。(私の舌にはやや濃い感じがしたのだが…)
麺もほど良い固さと柔らかさがある。チャーシューがまた非常にバランスのとれた味わい深いものだった。

          

 美味しいと思いつつ食べ進めたのだが…。途中から味の濃さが気になり出した。
 お冷やを飲みながら食べ進め、なんかと完食できたが、最後は私にはかなりきつかった。
 おそらく若者たちにとっては、この濃さがパンチのある味となり、忘れられない味となるのかもしれない。
 しかし、年季の入ったオヤジたちにはちとキツイかなあ…、というらーめんてつやの味噌ラーメンだった。 

【らーめんてつや 南7条本店 データー】
住  所  札幌市中央区南七条西12-2-19 アートMS 1F
電  話  011-563-0005
営業時間  11:00~翌日2:00
定休日   水曜日
座  席  カウンター席11
入店日   ‘14/12/01

※ 麺紀行を再びレポートし始めた私だが、本当のことを告白すると、私と妻の間ではすっかり定番となっているラーメン店とうどん店がある。麺紀行を中断していた間、私たちが行くラーメン店は「山頭火 宮の森店」であり、うどん店は「カレーうどん 椿」であった。両店とも我が家から近いということもあるが、味的にも抜群だと感じている。今のところ私たちにとってこの二つの店に優る店は現れていないといってよい。

《ウォーキング覚書》
 札幌市内に未だ積雪がないこともあり、12月に入っても順調に一日一万歩をクリアしている。そこでモチベーションを保つために、私のウォーキングの状況を5日に一度くらいのペースでブログに投稿していきたいと思う。いつまで続くか分からぬが、できるかぎり継続したいと思っている。

◇12/01 10,838歩 ◇ 12/02 11,541歩 ◇12/03 11,174歩 ◇12/04 11,064歩 ◇12/05 11,861歩

 いつもではないがレポートしたい光景にもけっこう出会っている。トマソン的物件も目にした。(ただし、提唱者の故赤瀬川原平氏の基準にはまだ達した物件とは言えないが)追ってレポートできたらと思っている。


沖縄島嶼文明は古代文明の一つ?

2014-12-05 14:33:51 | 大学公開講座
 古代文明というと、エジプト、メソポタミア、インダス、黄河の4大文明に加え、アンデス、メソアメリカも含めた6大文明が通説であるが、講師の高宮氏は沖縄島嶼文明もそれらに劣らぬ文明を擁していたと力説(?)した。 

 11月27日(木)夜、札幌時計台ホールにおいて、札幌大学時計台フォーラムが開催され、参加してきた。
 テーマは「奇跡の島々(?)先史時代のおきなわ」と題して札幌大学の高宮広土教授が講義した。
 高宮教授は沖縄の中でも特に奄美・沖縄本島の先史時代を研究対象としているそうだ。

          
          ※ 講義をする高宮広土札幌大学教授です。照明が暗くぼやけてしまった。

 現在までの研究で、奄美・沖縄諸島では少なくとも3万2千年前にヒトが暮らしていたことが科学的な測定でも明らかになったそうだ。つまり旧石器時代にすでに沖縄にはヒトが存在していたことになる。
 続いて沖縄では7千年前から11~12世紀の間を貝塚時代と称するそうだ。そして特徴的なことは、この間ずーっと奄美・沖縄諸島では狩猟採集時代が続いたということだ。

 ところで、世界を見ると旧石器時代にヒトが暮らしていた島はせいぜい5~6島ほどなのに、奄美・沖縄諸島では8つの島から旧石器時代の遺跡が確認されているという。
 このこと一つとってみても、奇跡に近いことであるが、世界の島々が一部を除いて農耕民族によって植民されていたのに対して、沖縄では農耕の文化はなく狩猟採集の文化だったということだ。
 そして高宮氏は、島に農耕の文化をもった人間集団が植民すると環境の劣悪化・破壊が起こるという。ところが狩猟採集の文化が長く続いた沖縄においては環境への影響は最小限であったと指摘します。

 結局、奄美・沖縄諸島においては、貝塚時代に続くグスク時代に入ってから農耕の時代へと移行してくることになるのだが…。
 このことについても、高宮氏は先史時代に狩猟採集から農耕への変遷があった島というのは奄美・沖縄諸島以外に見られないという。

 その他にもさまざまな特徴を挙げて、奄美・沖縄諸島は世界的にも珍しい先史時代を築いていたと高宮氏は力説した。
 つまりそれは奇跡の島々ではないかと…。そしてそれは「沖縄島嶼文明」と称しても良い文明ではないかと主張された。

 私に高宮氏の主張を評価する術は持ち合わせていないが、いずれ研究者間の学術的な検討を経たうえで評価が定まっていくのだろうと思われる。
 それにしても技術の進歩によって、化石人骨から年代が測定され、沖縄諸島に3万数千年前からヒトが暮らしていたという事実は驚きである。

 なお、こうした講演・講義におけるレポートについて、いつも述べていることだがレポする段階において私の思い込み、受け取り方の違いなど、講師が主張したこと、強調したことと齟齬がある場合が多分にあるだろう、ということをお断りしておかねばならない。

札幌ぶらり散歩 30 サイロのある風景三態

2014-12-04 17:54:05 | 札幌ぶらり散歩 & Other
「札幌ぶらり散歩」とは、札幌市内の歩道のできるだけ未体験のところを歩くことによって、新たな発見や心に留まった光景などをレポートしようとするものである。 

 現存するほとんどのサイロは歴史遺産的に扱われ、観光資源などとして利用される中、本日レポートの三つのサイロはまだまだ現役としての役割を果たしているサイロのようであった。 

 乳牛など飼育する牧場地帯にはかつて林立するようにあったサイロであるが、牧草や飼料の保存方法の改良によって無用の長物と化し、道内の農村風景から急速に姿を消していったのがサイロだった。
 そんなサイロが現役として使われているらしい光景に札幌市内で出会った。

 11月30日(日)、この日私は月寒グリーンドーム(旧称)に所用があったので、車で移動した後、グリーンドーム周辺をウォーキングすることにした。
 グリーンドームの周囲には北海道農業専門学校・八紘学園の実習地・牧草地が広がっている。
 本日の話題のサイロはその実習地・牧草地で目にしたものである。

          
          ※ 赤いトタン屋根と札幌軟石の落ち着いた色合いのコントラストが素晴らしいですね。

 最初に目にしたのは、月寒東1条13丁目の八紘学園資料館の横に建っていた二連式のサイロだった。資料館の横というのだから、あるいは現役ではないのかもしれない。
 石造りの二連式サイロだったが、使われていた石は札幌の名産・札幌軟石だった。

          
          ※ こちらは別角度から撮ったものです。札幌軟石って渋いですねぇ。

 続いて、その直ぐ近くに小さなサイロがあった。サイロの壁に大きく「養鶏」と書かれていたのは艶消しだったが、反対にそれが現役であることを示しているようでもあった。こちらの築材はコンクリートブロックだった。

          
          ※ 可愛い、可愛いミニサイロです。

          
          ※ こちらは明らかにコンクリートブロック製です。

 さらに八紘学園の実習地・牧草地を取り巻く周囲の道路を歩いていると、牧草地の中に建てられた牛舎の横に大きなやはり二連式のサイロが目に入った。
 こちらの方は現役バリバリといった感じで、牛舎の周りには牛がたくさん放牧されていて、外部の者は容易に牛舎(サイロ)に近付けない。しかたがないので、可能なかぎり近づき、望遠を駆使してカメラに収めた。
 牛たちはカメラを構えた怪しいおっさんを「何者じゃい?」といった目つきながらも、どこかぼやーっとした表情でこちらを眺めていた。
 遠目ではあるが、こちらのサイロはレンガ製のように見えた。

          
          ※ 牛舎もサイロも現役バリバリです。

          
          ※ 牛たちはみんなお尻を向けていますが、写真に写っていない一頭が私をじーっと見ていたのです!

 と、八紘学園内にある三つのサイロを眺めてきたのだが、そのうち二つは明らかに現役のように思われた。

 冒頭に、道内においてサイロは急速に姿を消したと記したが、私が聞いた話ではサイロは牧草などを刈り取ったものをサイロに貯蔵し、冬期間の食料に供していたが、技術革新によってラップフィルムで巻いただけで保存できる方法が開発されたことによりサイロが無用となってしまったようだ。道東の牧場地帯などではタワー型の大型のサイロの建設費用が?千万円もしたと聞いている。そうした設備投資が無駄になるのだから農業も大変である。
 八紘学園のサイロが現役で使われているということは、あくまで教育用として酪農の原点を学ばせるという必要性からかもしれない、と考えたのだが…。

 札幌市内には現役云々は別として、まだまだサイロのある風景がある。いつかまたレポートできたら、と考えている。

札幌グルメ紀行 1 Palatino(パラティーノ)

2014-12-03 22:37:24 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 お店一押しの「オムライス」は絶品だった! ふわふわとろとろの半熟卵はさすがに名店で鍛えたシェフの腕が光る一品である。小さなレストランは評判を呼んでいるのだろう、一・二階ともに満席状態だった。 

 「麺紀行」に新たに「グルメ紀行」を加えることにした。グルメと云っても私の場合はB級グルメがせいぜいであるが、ぼちぼちレポートできたらと思っている。

          

 そこで№1としてレポするのは、妻が「サッポロミクニで料理長だった人のお店のオムライスを食べてみない?」と誘ってくれたドリアとオムライスが評判の「Palatino(パラティーノ)」へ行くことにした。
 建物は民家を改装したような小さな二階建てのお店だった。入店したときは午後1時を過ぎていたが、一階のテーブルは満杯だったので、二階の席に案内された。

          

 席に着くと、店のスタッフがこの店独特のオーダーの仕方を説明してくれた。そのオーダーの仕方とは、単品の場合は別としてランチメニューの場合、前菜やドリンクは別としてメイン料理を各種のドリア、オムライスからチョイスできる方法だった。
 私はオーソドックスにデミグラスソースのオムライス、妻は旬の牡蠣を加えたドリアをそれぞれAランチ(前菜、アイス、ドリンク付き 1,340円)をオーダーした。

          

 前菜は蒸し鶏のマリネ、ライスコロッケ、いずれも丁寧にしっかりと調理され美味しくいただけた。さらにカボチャのスープもまろやかな味が喉を心地良く通り過ぎた。

          

 時間をおいてメインのオムライスが運ばれてきた。
 紡錘形のいかにもふんわりとした半熟卵が載ったオムライスが出てきた。
 それをナイフでわると、見事にお皿いっぱいに卵が広がった。そこにデミグラスソースをかけてさっそく頬張った。
 「う~ん。上品な味!」という第一印象だった。フンワリ、マッタリ、優しい味が口の中に広がった。けっしてインパクトは強くないが、だからこそ最後まで飽きずに美味しくいただくことができた。

          

          

 場所としては街からも遠く、けっして行きやすいところではないが、それでも行く価値のある店であった。 

【Palatino(パラティーノ) データー】
住  所  札幌市中央区南26条西14丁目1-8
電  話  011-206-6768
営業時間  〔火~日〕11:00~15:00
           17:00~20:00
ランチ営業、日曜営業 
定休日   月・第4火曜日
駐車場   有(6台)
座 席   テーブル席16席
入店日   ‘14/11/28

札幌ぶらり散歩 29 小さな石造りの小屋

2014-12-02 19:49:39 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 住宅街に突然小さな石造りの小屋が現れた。周囲とはちょっと不釣り合いな光景だったが、きっと先代、あるいは先々代の方が大切にしたものを受け継ごうとしているように見えた。入口の戸がちょっと艶消しだったが…。 

 この日(11月28日)私は妻に誘われて南26条にある小さなレストランへ向かった。
 南28条というと我が家から約4キロある。私が「歩く!」というと、妻も同意をしたので二人で歩いて向かった。レストラン一押しの名物「オムライス」は、遠路歩いて辿り着いたというスパイスも加わり十分に美味しいオムライスだった。

 妻はその後、市内に用件があったため電車で都心に向かったが、私は帰路も徒歩で小路を歩く「札幌ぶらり散歩」を楽しむことにした。
 何か心ときめくような面白い光景に出会わないかとキョロキョロしながら(不審者と間違われないように留意しながら)歩くのだが一向にそうした光景に出会えない。

          
          ※ 通りから見たときの石造りの小屋です。

 かなり都心に近づいたときだった。(中央区南17条西13丁目)
 ふと気が付くと、住宅の片隅に小さな石造りの小屋(倉庫?)が目に入った。これまで見てきた石造りの倉庫と比べると、ほんとにかわいい造りだった。
 写真を撮りながら小屋の周囲を見回してみた。その大きさは歩測だったが2.0m × 4.0m
くらいだったから、石の厚さを考えると4畳半くらいの広さだろうか?

          
          ※ 入口の戸がちょっと艶消しですかねぇ。まさか人が住んでいたのではないですよね?

 ちょっと残念だったのは、その小さな小屋の入口に付けられていたドアだった。一昔前の住宅などに使われていたアルミ製の引き戸だったことだ。雰囲気ぶち壊しである。と思うのは通りすがりの者の勝手な言い分か?
 おそらく先代か、あるいはその前の先々代あたりが建てて、大切に受け継いできたいわれのある小屋なのかもしない…。
 小さくとも護り受け継いで行ってもらいたいと思った…。

          
          ※ 札幌軟石と断定する自信が私にはありませんでしたが…。

 写真を撮ったとき、その小ささが実感できるように周りの建物を入れた写真を撮るのを忘れてしまった。
 翌日(11月29日)、中央図書館で講演会があったので、図書館に向かう際に周りの建物も入れた写真を撮ろうと思った。ところが、小ささゆえだろうか見逃してしまった。
 そこで講演会の帰りに、もう一度通ってようやく再発見することができた。そのときすでに夕暮れを迎えていたが、まあなんとか撮ることができ、みなさんにもその小ささを実感していただけるのではないかと思うのですが…。

          
          ※ 夕暮れのため見にくいですが、小屋の小ささを実感していただけるのでは?

※ 話題同様、ちょっと小ネタでしたかねぇ~。