オブジェ? いや、処理できずに置き去られたものでは? う~ん、判定が難しいわい…。はたまた、屋根の上に鎮座した物置? でもどこから入る? 怪しげな、そして意味不明の物体に出会った…。
私が最近になって「超芸術トマソン」などという言葉を使い始めた。そもそもは、拙ブログに時おりコメントをいただく鳥見人さんから紹介された言葉である。
そのトマソンについて、このシリーズ№32で私は次のように紹介した。
「赤瀬川原平氏らの発見による芸術上の概念であるが、それはまるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を『超芸術』と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ」
その後、赤瀬川氏や仲間の方の著書などを読み、もっと簡単に「街中にある不動産の中で無用の長物であり、ちょっと笑いを誘うような物件」と私は解釈し、札幌の街をあちこちと歩き回っている。
しかし、この「超芸術トマソン」という見方・考え方も本当のところはすでに過去のものとなっていると思われる。赤瀬川氏らが盛んにトマソン物件を探し回り、関連図書を発刊していたのは1985(昭和60)年から10年くらいの間だからである。
その主唱者である赤瀬川氏も存命しない今「トマソン」などという言葉は死語に近い言葉なのかもしれない。
なにせ「トマソン」の由来となった巨人軍の助っ人ゲーリー・トマソン選手は1981(昭和56)年に来日し、三振132個という新記録を作り期待を裏切ったことで、「舶来扇風機」、「三振王」、「トマ損」、「害人」などと揶揄された選手で、役立たず、無用なもの、の代名詞として面白がり屋の赤瀬川氏らが名付けたようなのである。
そんな古い言葉、死語に近い言葉であるが、敢えて私はその言葉・定義にしたがって札幌の街をあちこちと歩いてみたいと思っている。
前置きが長くなってしまったが、本日の話題である。
12月13日(土)午後、私は宮の森地区を歩いた。住宅街が続く宮の森地区は私の目からは面白い物件がなかなか見当たらない地区である。
そんな住宅街を歩いているときだった。ある住宅の車庫と住宅に上がる階段との間になにやら石の塊のようなものが見えた。それはその形状からその家のオーナーが設置したオブジェなのではと思われた。
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※ 夕暮れ近かったので写真が暗いですが、車庫と階段の間に見える白いものが問題の物件です。
しかし、設置場所が悪い。いったいそれを目にした何人の人が芸術的価値を認めオブジェと認識するだろう?「なんだかおかしな石の塊が転がっている」という程度ではないだろうか? う~ん、これはかなりトマソン近い!そう思ったのだが、私はここで決定的ミスを犯した。なんと本日そこで写した写真を確認したところ肝心の写真が手ブレを起こしているではないか。これにはマイッタ。したがって(的)の一文字がこの物件でも取れないことになった。
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※ その物件を近撮したところ、あろうことか手ブレという失態を犯してしまいました。
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※ 物件は2個あって、手ブレの物件は奥の方で、手前のは雪を被っていますね。
続いて、その日の帰り道。
北5条手稲通りに面するクリーニング店の裏手に回ったときだった。
何やら倉庫の上に、さらに物置か、あるいは移動用トイレのようなものが乗っかっているのが見えた。
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※ 通りから問題の物件が見えた図です。
「何じゃ、こりゃ?」と思い、近づいたところ、その物置様のものには取っ手が付いたドアがあった。「はて、物置に使っているのかな?」と思ったが、そのドアにはどうしたって近付けない。無用のドアである。
「これはトマソン!」と思ったのだが、これにもどんでん返しがあった。
後から写真をよ~く見ると、倉庫のところに梯子が見える。ということは次のようなことか?
ふだんあまり使わない道具などがあの物置には収まっており、年に何度か梯子を使って中のものを地上に呼び戻しているということなのかもしれない。
ということはクリーニング店にとっては有用な代物ということになる。
う~ん。トマソン探しは難しい!
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※ 近付いてみると、しっかりとドアノブも付いていたのですが…。
しかし、あきらめずに続けよう!それが私のウォーキングを継続するモチベーションになっているのだから…。
私が最近になって「超芸術トマソン」などという言葉を使い始めた。そもそもは、拙ブログに時おりコメントをいただく鳥見人さんから紹介された言葉である。
そのトマソンについて、このシリーズ№32で私は次のように紹介した。
「赤瀬川原平氏らの発見による芸術上の概念であるが、それはまるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を『超芸術』と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ」
その後、赤瀬川氏や仲間の方の著書などを読み、もっと簡単に「街中にある不動産の中で無用の長物であり、ちょっと笑いを誘うような物件」と私は解釈し、札幌の街をあちこちと歩き回っている。
しかし、この「超芸術トマソン」という見方・考え方も本当のところはすでに過去のものとなっていると思われる。赤瀬川氏らが盛んにトマソン物件を探し回り、関連図書を発刊していたのは1985(昭和60)年から10年くらいの間だからである。
その主唱者である赤瀬川氏も存命しない今「トマソン」などという言葉は死語に近い言葉なのかもしれない。
なにせ「トマソン」の由来となった巨人軍の助っ人ゲーリー・トマソン選手は1981(昭和56)年に来日し、三振132個という新記録を作り期待を裏切ったことで、「舶来扇風機」、「三振王」、「トマ損」、「害人」などと揶揄された選手で、役立たず、無用なもの、の代名詞として面白がり屋の赤瀬川氏らが名付けたようなのである。
そんな古い言葉、死語に近い言葉であるが、敢えて私はその言葉・定義にしたがって札幌の街をあちこちと歩いてみたいと思っている。
前置きが長くなってしまったが、本日の話題である。
12月13日(土)午後、私は宮の森地区を歩いた。住宅街が続く宮の森地区は私の目からは面白い物件がなかなか見当たらない地区である。
そんな住宅街を歩いているときだった。ある住宅の車庫と住宅に上がる階段との間になにやら石の塊のようなものが見えた。それはその形状からその家のオーナーが設置したオブジェなのではと思われた。
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※ 夕暮れ近かったので写真が暗いですが、車庫と階段の間に見える白いものが問題の物件です。
しかし、設置場所が悪い。いったいそれを目にした何人の人が芸術的価値を認めオブジェと認識するだろう?「なんだかおかしな石の塊が転がっている」という程度ではないだろうか? う~ん、これはかなりトマソン近い!そう思ったのだが、私はここで決定的ミスを犯した。なんと本日そこで写した写真を確認したところ肝心の写真が手ブレを起こしているではないか。これにはマイッタ。したがって(的)の一文字がこの物件でも取れないことになった。
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※ その物件を近撮したところ、あろうことか手ブレという失態を犯してしまいました。
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※ 物件は2個あって、手ブレの物件は奥の方で、手前のは雪を被っていますね。
続いて、その日の帰り道。
北5条手稲通りに面するクリーニング店の裏手に回ったときだった。
何やら倉庫の上に、さらに物置か、あるいは移動用トイレのようなものが乗っかっているのが見えた。
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※ 通りから問題の物件が見えた図です。
「何じゃ、こりゃ?」と思い、近づいたところ、その物置様のものには取っ手が付いたドアがあった。「はて、物置に使っているのかな?」と思ったが、そのドアにはどうしたって近付けない。無用のドアである。
「これはトマソン!」と思ったのだが、これにもどんでん返しがあった。
後から写真をよ~く見ると、倉庫のところに梯子が見える。ということは次のようなことか?
ふだんあまり使わない道具などがあの物置には収まっており、年に何度か梯子を使って中のものを地上に呼び戻しているということなのかもしれない。
ということはクリーニング店にとっては有用な代物ということになる。
う~ん。トマソン探しは難しい!
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※ 近付いてみると、しっかりとドアノブも付いていたのですが…。
しかし、あきらめずに続けよう!それが私のウォーキングを継続するモチベーションになっているのだから…。