田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 31 除雪準備完了!

2014-12-07 20:02:24 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 それはまるで、どんな豪雪がやってこようとも恐れるに足らず、とでも云っているように思えた。そこにそれを準備した当の本人が現れた! 

 サイロ三態を見た同じ日(11/30)、私は八紘学園の実習地・牧場地の周辺の住宅街を歩いた。住宅地としてけっして条件が良いとは思われない、丘陵地を切り開いたようなところに建つ住宅街に差しかかった。(月寒東5条周辺と少しボカしておこう)

 道路に面して片や3m以上もの高さのコンクリートブロックに護られた土地の上に玄関口があった。一方道路向かいの家は、玄関は道路面と段差はないものの、住宅の裏側はやはりコンクリートブロックに護られた土地の上に建っているものと思われるような丘陵地にできた住宅街だった。

          
          ※ ご覧ください。他の家の前には何も見えないのですが、ここだけはカラフルに輝いていました。

 そうした住宅街を歩いているとき、その3m以上の高さのあるコンクリートブロックのところにカラフルなものがぶら下がっているのが見えた。
 近づくと、それはプラスチック製の除雪用のスコップが重なっていたのだった。写真で数えてみると、スコップだけで6本もあった。
 さらにそのスコップ類の下には、大きな雪を運ぶためのプラ製のソリと、さらに雪を運ぶ効率を高めるためだろう木枠も置かれていた。

          
          ※ 写真はパパさんダンプに改良を加えて、雪をたくさん運ぶように工夫したものだそうです。

 私は「これは面白い!」と思いカメラを向けていると、そこへ犬の散歩のお供を終えた高齢の男性が現れた。私の方から彼に話しかけた。「これ凄いですね!」と…。すると彼は「何をしているのかと思った」と言いながら、「これは自分が用意したものだ」と自作の道具に注目してくれたことが満足だったようで、いかに自分が工夫してこうした道具を用意したかを得々と語り始めた。

          
          ※ 写真の方が除雪用具を準備し、工夫を加えた方です。

 男性が特に工夫した点は、やはりソリに雪を効率よく運ぶための木枠を自作したことだった。ソリには木枠を載せたときにズレないようにしっかりと載せるためのボルトも自分が取り付けたと自慢そう語った。
 また、男性は私から何も聞かなかったにも関わらず、階段の鉄製の手すりの下に雪が貯まらないように発砲スチロールを施していることなども説明してくれた。

          
          ※ 階段の手すりの下をよ~く見てください。発砲スチロールをはめ込め、雪が潜りこまないようにしているそうです。

 しかし、私には良く分からなかったのだが、なぜそこまでたくさんの除雪用具を用意しなければならないのだろうか、という点である。その点についても問うたのだが、あまり要領を得なかった。コンクリートブロックの上に建つ家の敷地はそれほど広くないように思えたのだが…。
 そこで帰宅後に考えたのは、大雪などが降ったときに、男性の家では敷地内に積もった雪をおそらくコンクリートブロックで護られた崖下に投げ出すのではないだろうか。コンクリートブロックの下は周りの生活道路である。そこに雪を投げ捨ててはおけないので、それを木枠付きのソリでどこかへ運び出すということではないかと私は考えた。
 それしてもあれだけの除雪用具を備えているということは、雪が降ると一家総出での作業となるのでしょうな。

 しばし男性との会話を楽しみ、そこを離れた。

 こうした注目すべき光景(物件)に出会ったとき、そのことに関わる人と話ができることによって、その光景(物件)をより深く理解できるような気がしてきた。
 これからもできるかぎりそうした会話を交わしたいものである。