前衛芸術家として知られた故赤瀬川原平氏らが提唱している(いた?)超芸術トマソンに該当する物件を探している。ところがそう簡単には見つからない。札幌という土地柄も影響しているように思える。多少関わりがありそうかな?という物件を発見したのだが…。
そもそも超芸術トマソンとは?
Wikipediaで簡潔に説明しているので、それを拝借すると、
「赤瀬川原平氏らの発見による芸術上の概念であるが、それはまるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を『超芸術』と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ」
となっている。
トマソンという概念を知って以来、赤瀬川氏の著書を図書館から借りて概要を理解した後、「札幌ぶらり散歩」においては、ぶらりどころか、目を皿のようにして探しているのだが、なかなかそれらしき物件には出会わない。
赤瀬川氏によると、超芸術トマソンが現れやすいところは、街が古くて未開発なようなところに出現するらしい。札幌の街のように比較的整備されている街には、役に立たない、非実用的な存在は即刻排除されてしまうため発見が難しいのかもしれない。
さてそうした中で、「あるいは!?」との思いから、これまでに私が収集した3件のトマソン的物件をレポートすることにする。あくまでも「的」であって、もし赤瀬川氏に照会したとしてもいずれも却下されてしまうだろう代物ばかりである。
先ずは12月2日(火)、西区の山の手の住宅街を歩いているときだった。住宅の前の車道と敷地の間に下水道のコンクリートが敷かれていた。(ここは小路のため歩道がなかった)
そのコンクリートのところに何やら長い管のようなものが置かれている。
近寄ってみると、塩ビ管を縦に半円状に切ったようなものが置かれていた。「あれっ?何だろう?」と思ったのだが、その用途が思いつかない。端の方は塩ビ管ではなく煙突に繋がっていて、その先にはマンホールがあった。
マンホールに繋がっているところをみると、雨水などを誘導する仕組みなのではと推測できるのだが、別にそうしたものがなくとも雨水はマンホールに向かって流れるのではないだろうか?
「う~ん」外の者にはまったく分からない装置だった。
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※ 車の向こうの車道との境に灰色の長い管状のものが問題の物件です。
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※ このように横たわっていたのですが…。
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※ 管状の先の煙突はマンホールのところに伸びていました。
しかし、これはトマソンとは言い難い物件である。その家の人にとっては何らかに役立っている物のようであるからだ。さらには不動産とは言い難く、いつでも取り外すことができる物件である。
次は12月4日(木)、中央区の札幌競馬場を横に見る住宅街を歩いているときだった。
まだ真新しい住宅で、おそらく半地下の部屋を造ったのだろう。足元の低いところに明かり取りのような小窓が見えた。それを格子状の鉄枠で覆っているのは分かるが、さらにその上をプラスチック状のもので覆っているのだ。これではほとんど明かり取りの役目を果たせないのではないだろうか?
これはおそらく建築した後入居してから、外から覗かれるように思った居住者が屋上屋を重ねた図ではないのか、と私は思ったのだが…。
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※ 一見、エアコンの室外機にも見えますが…。まあ、半透明のプラなので多少は明り取りの役目もしますかね?
これもまたトマソンには該当しない。外部の者はいざ知らず、入居している人にとっては十分に役立っていると思われる物件だからである。無用の長物とは言い難い。
さて、私が「これは赤瀬川氏のお墨付きを得られるかも?」と思われる物件をついに見つけることができた!?
上記と同じ12月4日(木)、中央区北8西21付近を歩いていたときだった。駐車場を兼ねたような空き地があった。その先を見てみると「あれーっ?」立木が1m50cmほど残した形で切られているのが目に入った。それも1本ではなく、4~5本が同じ高さで切られている。切り口を見るとかなり年数も経っているようだ。
「しかし、なぜそれだけ残して切ったのだろう?」、「この無意味さ、非実用性はトマソンと言って良いのではないか!」と私は考えた。
さらにその横にはコンクリートブロックの塀が遺されていたが、そこにも特に意味があるとは思えないブロックの重なりが突き出ているところがあった。これにも意味は見いだせない。
私は密かに「トマソン物件 札幌第1号・2号」と名付けたのだった。
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※ なぜ、これだけ残したのでしょう?何か思い当たる人はコメントください。
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※ こちらは早晩無くなる運命なのではないでしょうか?
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先に札幌は超芸術トマソン物件は発見が難しいと書いた。であるから、これからの「札幌ぶらり散歩」でも報告できる機会は少ないと思われる。
私が意外と見つかるかも?と考えているのは、大小の工場が立ち並ぶ発寒地区では、と睨んでいる。工場などでは社会の要求に反応して、機械・設備を新たに導入しなければならない。そのとき以前からある機械・設備や施設がそのまま放置されている場合もあるのではないか、と思うのである。
しかし、冬期間に発寒地区まで足を延ばすのは厳しい。来春以降には発寒地区まで足を延ばしてみようか?
そもそも超芸術トマソンとは?
Wikipediaで簡潔に説明しているので、それを拝借すると、
「赤瀬川原平氏らの発見による芸術上の概念であるが、それはまるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を『超芸術』と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ」
となっている。
トマソンという概念を知って以来、赤瀬川氏の著書を図書館から借りて概要を理解した後、「札幌ぶらり散歩」においては、ぶらりどころか、目を皿のようにして探しているのだが、なかなかそれらしき物件には出会わない。
赤瀬川氏によると、超芸術トマソンが現れやすいところは、街が古くて未開発なようなところに出現するらしい。札幌の街のように比較的整備されている街には、役に立たない、非実用的な存在は即刻排除されてしまうため発見が難しいのかもしれない。
さてそうした中で、「あるいは!?」との思いから、これまでに私が収集した3件のトマソン的物件をレポートすることにする。あくまでも「的」であって、もし赤瀬川氏に照会したとしてもいずれも却下されてしまうだろう代物ばかりである。
先ずは12月2日(火)、西区の山の手の住宅街を歩いているときだった。住宅の前の車道と敷地の間に下水道のコンクリートが敷かれていた。(ここは小路のため歩道がなかった)
そのコンクリートのところに何やら長い管のようなものが置かれている。
近寄ってみると、塩ビ管を縦に半円状に切ったようなものが置かれていた。「あれっ?何だろう?」と思ったのだが、その用途が思いつかない。端の方は塩ビ管ではなく煙突に繋がっていて、その先にはマンホールがあった。
マンホールに繋がっているところをみると、雨水などを誘導する仕組みなのではと推測できるのだが、別にそうしたものがなくとも雨水はマンホールに向かって流れるのではないだろうか?
「う~ん」外の者にはまったく分からない装置だった。
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※ 車の向こうの車道との境に灰色の長い管状のものが問題の物件です。
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※ このように横たわっていたのですが…。
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※ 管状の先の煙突はマンホールのところに伸びていました。
しかし、これはトマソンとは言い難い物件である。その家の人にとっては何らかに役立っている物のようであるからだ。さらには不動産とは言い難く、いつでも取り外すことができる物件である。
次は12月4日(木)、中央区の札幌競馬場を横に見る住宅街を歩いているときだった。
まだ真新しい住宅で、おそらく半地下の部屋を造ったのだろう。足元の低いところに明かり取りのような小窓が見えた。それを格子状の鉄枠で覆っているのは分かるが、さらにその上をプラスチック状のもので覆っているのだ。これではほとんど明かり取りの役目を果たせないのではないだろうか?
これはおそらく建築した後入居してから、外から覗かれるように思った居住者が屋上屋を重ねた図ではないのか、と私は思ったのだが…。
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※ 一見、エアコンの室外機にも見えますが…。まあ、半透明のプラなので多少は明り取りの役目もしますかね?
これもまたトマソンには該当しない。外部の者はいざ知らず、入居している人にとっては十分に役立っていると思われる物件だからである。無用の長物とは言い難い。
さて、私が「これは赤瀬川氏のお墨付きを得られるかも?」と思われる物件をついに見つけることができた!?
上記と同じ12月4日(木)、中央区北8西21付近を歩いていたときだった。駐車場を兼ねたような空き地があった。その先を見てみると「あれーっ?」立木が1m50cmほど残した形で切られているのが目に入った。それも1本ではなく、4~5本が同じ高さで切られている。切り口を見るとかなり年数も経っているようだ。
「しかし、なぜそれだけ残して切ったのだろう?」、「この無意味さ、非実用性はトマソンと言って良いのではないか!」と私は考えた。
さらにその横にはコンクリートブロックの塀が遺されていたが、そこにも特に意味があるとは思えないブロックの重なりが突き出ているところがあった。これにも意味は見いだせない。
私は密かに「トマソン物件 札幌第1号・2号」と名付けたのだった。
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※ なぜ、これだけ残したのでしょう?何か思い当たる人はコメントください。
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先に札幌は超芸術トマソン物件は発見が難しいと書いた。であるから、これからの「札幌ぶらり散歩」でも報告できる機会は少ないと思われる。
私が意外と見つかるかも?と考えているのは、大小の工場が立ち並ぶ発寒地区では、と睨んでいる。工場などでは社会の要求に反応して、機械・設備を新たに導入しなければならない。そのとき以前からある機械・設備や施設がそのまま放置されている場合もあるのではないか、と思うのである。
しかし、冬期間に発寒地区まで足を延ばすのは厳しい。来春以降には発寒地区まで足を延ばしてみようか?