田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

「映像で綴る昭和の記録」講座終了!

2014-12-13 19:33:45 | 「めだかの学校」関連

 激動の昭和、という表現がよく用いられるが、その全てではないにしても人生の大半を昭和の時代に生きてきた自分にとって、このシリーズは私自身の来し方を振り返る意味でも、とても良い機会だった…。 

 「めだかの学校」というグループの講座に参加していることは拙ブログでも何回か触れてきた。
 その「めだかの学校」が月に1度のペースでNHKが制作・編集したDVD「映像で綴る昭和の記録」を視聴する講座がこのほど終了した。
 映像は2年を一つの区切りとして約60分にまとめたものを、1度に2巻ずつ視聴していく形で進められた。

          
          ※ 映像を見入る受講者たちです。年代が高いことが後姿からも分かりますね。

 今回のシリーズは昨年7月から始まったということだが、私が参加し始めたのは本年1月からだった。
 私が初参加したときは私が生まれた直後の昭和23年からのものだったから、一層興味を抱きながら視聴することができた。

 「太平洋戦争の敗戦という未曽有の国難の中から逞しく蘇る日本」、などと称するとあるいは反論される向きもあるかもしれないが、私が視聴した昭和23年から昭和64年までを一言で括るとしたら先のような言葉が浮かんできた。
 映像に映し出される日本の姿、特に戦後から高度経済成長期と称される時期までは、まさに混沌(カオス)を絵に描いたような中から逞しく蘇る日本の姿がそこにあった。

          
          ※ 最後に大正から昭和に移る時代の映像をもう一度投影してくれした。

 映像は昭和64年1月、昭和天皇が崩御されたことで昭和の時代が終焉を遂げ、今上天皇が即位するところで映像も終了を迎えた。
 この日、最終回は昭和63~64年の1巻のみだったので、事務局のはからいで大正と昭和の狭間となった大正15~昭和3年の映像を再び視聴させてくれた。

          
          ※ 昭和天皇が即位式に向かう隊列です。昭和初期の映像はま゛まだ粗いですね。

 その際、事務局の方が昭和天皇が即位した際の勅語と、今上天皇が即位された際のお言葉を両方提示してくれた。
 昭和天皇の勅語の方は、旧仮名遣いのうえ宮廷用語というのだろうか、残念ながら私にはほとんど理解できない。対して、今上天皇のお言葉の方は平易な言葉遣いであり、非常に素直に心に響いてくる言葉となっている。
 このこと一つとっても60有余年という時代の変遷を感じ取ることができる。

 私は現職時代に私より20~30歳くらい先輩の方々を前にお話する機会があった。その際私は「皆さんは大変な思いをされてきた世代の方なのかもしれません。しかし、見方を変えれば皆さんほど日本が劇的に変化する様を目撃した世代はないと言っても良いと思います。 その意味では幸せな世代とも言えるのではないでしょうか?」的なことをお話させてもらったことを思い出している。
 その思いはまた、私自身についても言えることなのかもしれない、と今思っている…。