さて昨日の続き、「藻岩山全コース一筆書縦走」の後半である。やせ馬のなんとやらで、やはり後半はかなりペースダウンする羽目になった。おまけに午前中には考えられなかった天気の急変で雨にも泣かされながらのゴールだった。
※ 前編で掲載したsakagさん制作のルート図を再掲しました
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前編を投稿したところ、私が勝手にお師匠と思い、今回の一筆書縦走も勝手にトレースさせていただいたsakagさんから早速コメントをいただいた。(昨日の投稿ブログをご覧ください)私とはレベルも、ラベルも段違いの方からコメントをいただき、嬉しいやら、面映ゆいやらである。張り切って一筆書縦走の後半を綴りたいと思う。
拙ブログで度々登場していただいているsakagさんがどのくらい凄い人なのか興味を抱いた方はsakagさんのHPを訪問していただければ、その超人ぶりがご理解いただけると思う。SakagさんのHPはこちらです。
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馬の背では多くの人が憩っていたこともあり、そのまま通過して小林峠口に下りるT6分岐点に向かった。厳しい登りであるが、10分でT6分岐点に着いた。
※ 馬の背分岐点からT6分岐点に向かうところです。向こうに登り返しが待っています。
この時点で11時20分。昼食は「小林峠コース登山口」に下りたあたりになるかなぁ、と思いながら小林峠口を目ざした。
小林峠コースは全コース中最も長いコースなのだが、長いだけではなかった。下りのはずなのに意外にも上り下りが多いのだ。T6分岐点から少し下った後に長~い上りが待っていた。ここでかなり体力を消耗してしまったようだ。
「登山口まで休まずに行くのは難しいなぁ」と思い始めていた時、朝コンビニで購入した「フルーツみつ豆缶」を思い出した。そうなると、もうダメである。「フルーツみつ豆缶」が頭の中を駆け巡るのだ。私はその誘惑に負けてしまい途中の切り株に腰を下ろしてしまった。あゝ、そのみつ豆缶の美味しかったこと…。
※ 小林峠コース登山口へ向かうコースは下りのはずなのに、上りが多いことが
辛かったとみえ、このような写真がたくさん残っていました。
※ うまい具合に、山道にちょうど休憩するのにぴったりの木の株がありした。
※ 疲れた体にSUNYOのフルーツみつ豆缶は美味しかったぁ!!
11時50分から10分間、思わぬ休憩を取る羽目になった。
小林峠コースは、前述したとおり最も長いコースとあってあまり登山者はいない。それでもこの日は2人の単独登山者と、1組のグループと出会った。
コースはよく整備されているが、5つのコースの中では細いところや斜傾したところが目立つコースでもあった。
登山口が近づいてきたところで太陽の光線を浴びて黄金色に輝く黄葉を見ることができ、疲れた体もひと時元気になったような気がした。
結局、「小林峠コース登山口」に着いたのは12時30分だった。途中休憩を除くとちょうど1時間かかった計算である。
※ 辺りの景色を愛でる余裕がなくなっていた私だったか、この景色にだけは目を奪われました。
※ 道々沿いにある「小林峠コース登山口」です。
山中で休憩を取ったこともあり、登山口を通過して、「北の沢コース登山口」までの長い長い車道歩きが始まった。
小林峠を通過する車がかなりのスピードで通過していく。味気ない車道歩きであるが、一筆書縦走を完成させるためには仕方がないコースである。
遠くに藻岩山の山頂を眺めながら黙々と歩いた。距離的には3キロ超くらいだろうか?
50分かけて、13時20分に「北の沢コース登山口」に着いた。
※ 写真では車が少なく見えますが、実はたくさんの車が行き交う小林峠付近の道路です。
※ 右手の山頂に藻岩山山頂の建物が白く見えます。空の雲の様子が怪しくなっていますね。
※ 「北の沢コース登山口」です。
以前に北の沢コースを登ったときに、登山口から少し行ったところに、ちょっとした広場があることを記憶していたので、そこまで行って遅い昼食を摂ることにした。
記憶どおりに、しかもベンチまである広場があり、そこで15分の休憩を兼ねてコンビニおにぎりを頬張った。
その時、初めて気が付いた。昼前までの空からは想像もつかないほどに空全体が厚い雲に覆われていたのだ。
※ 昼食を摂ったちょっとした広場です。
昼食を摂り、再び「北の沢コース」を登りはじめた。「北の沢コース」の前半は他のコースと比べると広くゆったりとしていて、家族連れのハイキングにぴったりのような登山路が続いている。
やがて普通の登山路になってきたかな?と思っていたところ、なんだかポツポツと雨粒を感じ始めた。しかし、本格的なものからはほど遠い感じだった。と思う間もなく馬の背分岐に到達した。この時14時05分、休憩を除くと登山口から30分で馬の背まで届いたことになる。5つの登山口のうちで最も距離が短い登山コースらしい。
※ 北の沢コースの前半は写真のように快適なトレッキングコースです。
※ 北の沢コースと馬の背が合流する分岐点です。
馬の背分岐からは「藻岩山ハイゥエイ」を通って山頂を目ざすだけである。山頂から下りてくる登山者に数多く出会う。空は暗く、とても午後2時を過ぎたばかり感じではなく、日の入りが近い感じさえ与えた。
やがて、ハイゥエイから岩場が連なる頂上直下の最後の上りにかかった。体力は相当に使い果たし、かなりきつい感じである。その頃から雨粒がかなりはっきりし出して、下りてくる登山者の中にレインウェアを羽織っている人が目立ちはじめた。
まだ大丈夫かな?と思ったが、小休止を兼ねて私も上だけレインウェアを羽織ることにした。
体力は相当に消耗していたが、最後の上りに気合を入れて、なんとか14時30分に山頂に着いた。
※ 藻岩山山頂付近の岩場です。ちょっとした登山気分に浸れます。
※ 雨模様の山頂から札幌市街を見降ろしたところです。
雨がいよいよ本格的な様相を示してきたため、山頂で下のレインウェアも身に付け、ザックもカバーを施し、完全雨仕様の格好になって、最後の下山を開始した。(ここで15分の休憩となった)
雨のために下りはじめの石段のところは慎重を期しながら下った。sakagさんはこの下りでスキー場を下ったということだったので、私もそうしたいと思っていたが、雨の中芝地は滑るために無理かなぁ?と思いながらスキー場横の階段を下っていた。
すると、先に下っていた人がスキー場を下っているではないか!大丈夫そうだ!そう判断した私もスキー場を下ることにした。
これがけっこう大変だった。足場は芝地ではなく、岩が適度にあるのだが、何せうさぎ平の急斜面である。一つ足を下ろすたびに疲れた膝を直撃する。膝の痛みを感じつつの最後の下山となった。
※ 藻岩山スキー場のウサギ平を上から見降ろしたところです。
※ この写真は反対にウサギ平を見上げたところです。
※ 特に見えるスキー場のロッジの建物の近くがゴールです。
雨は幸い心配したほど強くはならなかった。そして辺りが薄暗く感じられるほど夕方の雰囲気が漂う中、15時35分、愛車が待つ「藻岩山スキー場コース登山口」に無事到着した。
総行動時間7時間50分、休憩時間を除いた実質行動時間6時間50分の「藻岩山全コース一筆書縦走」だった。偶然ではあるが、事前にsakagさんの2割増し7時間50分位では、と予想していたとおりの時間となって驚いている。
※ 愛車のフロントガラスはたくさんの枯葉が積もっていました。
それにしても運動不足の我が身にとってはタフな7時間50分だった。縦走から2日が経過したのに、私の下半身はまだ筋肉痛が取れていない。
実は今週末(24日土曜日)、留萌振興局が主催する「増毛山道体験トレッキング」に参加を申し込んでいる。16kmにわたって山道を歩く催しらしい。今回の縦走は、その意味では良いトレーニングになったと思っている。
長いレポートにお付き合いいただき、ありがとうございました!
【藻岩山全コース一筆書縦走登山 データー】
標 高 531m
駐車場 スキー場登山口のところには大きな駐車場がある。
行 程 「藻岩山スキー場コース登山口」→(60分)→山頂(10分間休憩)→(15分)→馬の背分岐点→(15分)→T6分岐点→(35分)→「旭山記念公園コース登山口」(10分間休憩)→(20分)→「慈啓会コース登山口」→(40分)→馬の背分岐点→(10分)→T6分岐点→(途中10分間休憩)→(60分)→「小林峠コース登山口」→(50分)→「北の沢コース登山口」(15分間休憩)→(30分)→馬の背分岐点→(25分)→山頂(15分間休憩)→(50分)→「藻岩山スキー場コース登山口」ゴール!!
時 間 総行動時間(7時間50分) 実行動時間(6時間50分)
天 候 午前中晴れ、午後から曇り後雨
登山日 ‘15/10/18