※ コンサの優勝の瞬間を見届けようと札幌ドーム内はほぼ満員に膨れ上がりました。
今日(11月20日)、午後2時キックオフで、J2最終戦が札幌ドームにツエーゲン金沢を迎えて行われた。結果は0対0の引き分けだった。その結果、コンサのJ1昇格、J2優勝が決まったのだが…。
私は前節の対千葉戦の劇的な逆転勝利があっただけに、今日もコンサイレブンは感動的な試合を見せてくれるはず、と固く信じてドームへ向かったのだった。
※ 熱烈サポーター席も天井付近まで埋まっていました。
そこが私の甘いところだ、と言われてしまえば返す言葉もない。
コンサは前節の逆転勝利によって、肉薄する清水、松本から頭一つリード(勝ち点3)して最終戦を迎えていたのだ。そのアドバンテージがあるため、最低引き分け(勝ち点1)に持ち込めればJ1昇格とJ2優勝をモノにできる位置にいた。
一方、金沢は最終戦を前にしてJ2の21位に沈んでいた。もし最下位の22位に転落するとJ3に自動降格となる。21位だとJ3の2位チームとの入れ替え戦に臨めることになる。(J2に自動残留できる20位になるには、たとえ今日の試合で勝っても勝ち点差で20位になる可能性は消えていた)
※ 本日の公式入場者数がオーロラビジョンに映し出されました。
札幌ドームはコンサの優勝の瞬間を目撃しようと3万3千人余りの大観衆が詰めかけ、コンサイレブンのテンションも上がっていただろうに、どうも動きが良くないのだ。むしろ金沢イレブンの方が積極的に仕掛けている感じだった。私はコンサイレブンが大事な試合とあって慎重に試合に入っているんだろうと思い、後半に期待した。
しかし、後半になると今度は金沢の動きも消極的になっているように見えた。そのうち金沢がボールを持つと、DF陣の間でボールを回し始めた。(この日J2は全ての試合が午後2時キックオフで、金沢の当面の相手の北九州が前半を終え0対3でリードされていて、金沢が最下位に転落する可能性がほとんどなくなっていた)
コンサにボールが渡ると、コンサも同じようにDF陣でボールを回し始めると、さすがに観衆も気付き始めブーイングが場内に聞こえ始めた。
※ 私にしては珍しくボールが写ったゴール前の攻防です。
試合はそのまま盛り上がりを見せることなく終了し、両者にとって最も望ましい(?)形で試合は終わり、コンサの優勝、金沢の21位が決定したのだった。
※ 試合終了と同時に映し出された「J2 champions」の文字です。
私にとっては、なんとなくモヤモヤ感が残る最終試合となったが、帰りの電車の中で「コンサドーレ掲示板」を見てみると、今日のコンサの試合運びに関しては見方が大きく二つに分かれるようである。
コンサの試合運びを肯定する側としては、実質的には前節の結果でリーグ戦の行方はほぼ決まったのも同然で、今日の試合はそれを決定づける試合なのだという。
そのような試合においてリスクをおかして積極的に攻めて、もし失点を喫して敗戦でもしようものなら、これまでの一年間の戦いが水の泡となりかねない、ということから慎重な試合運びに徹して、安全にJ1昇格、J2優勝を確実にモノにしたということだという。
※ チャンピオンズプレートを掲げて喜ぶコンサの選手たちです。
そう聞くと、「なるほど」とも思えるのだが、「それにしてもなぁ~」という思いが残るのも事実である。
念願のJ1昇格を果たしたのに、水を差したいとは思わないが、来年のJ1での戦いに少々不安を感じたのは私だけだったろうか?
四方田監督や、宮澤主将のインタビューにもあったが、厳しい戦いが待っている来年のJ1リーグにおいて、まずは残留のためにチーム一丸となってレベルアップに努めてくれることを期待したい。
※ 今シーズンの全日程が終了したということで、コンサドーレの下部組織の選手たちも一堂に会しました。