石黒氏の名が世間に広く知れ渡ったのは、マツコ・デラックスそっくりのロボット(マツコロイド)を作製して公開したことだったではないだろうか?その精巧さとそっくりな動きに驚かれた方も多かっただろう。その製作者である石黒氏のアンドロイドにかける思いを聴いた。
※ アンドロイド(android)とは、人間そっくりな人工生命体の事である。つまり人造人間のことである。
11月11日(金)のビジネスEXPOにおけるセミナー第2弾として、人間型ロボット研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授の「ロボットと未来社会~ロボットから学ぶ未来社会~」と題する講演を聴いた。
※ 講演をする石黒浩氏です。
私が石黒氏の存在を知ったのは、確かTBS系の番組「情熱大陸」だったと思う。その中で石黒氏は人間型のロボットを作り、より人間に近い動きをいかにロボットに与えるかについて研究されていたと記憶している。その一コマとしてマツコロイドも登場したと思う。
※ 石黒氏の名を一躍有名にしたマツコ・デラックスのアンドロイド「マツコロイド」です。
石黒氏は講演の冒頭、自分の研究は「人と人、人とロボットとの関わり方を調べる」ことだと自己紹介した。
そして、なぜ人間型ロボットを探求しようとしたか、ということについて「人は人を認識する脳を持っている」こと、さらに「人にとって最も関わりやすいのは人である」という認識から人間型ロボットを追求しているそうだ。
つまり将来、ロボットが人間社会の中においてさまざまな場面(シーン)で活躍するとき、より人間に近い形の方が人間社会の中に受け入れられやすいということだろうか。
石黒浩氏の研究について、簡潔に表現している文を見つけたので紹介することにする。
「石黒研究室では,未来の人間社会を支える知的システムの実現を目指し,センサ工学,ロボット工学,人工知能,認知科学を基礎として,知覚情報基盤・知能ロボット情報基盤の研究開発、そしてこれらに基づき、人間と豊かにかかわる人間型ロボットを創成する研究に取り組んでいます」
※ 石黒氏は自らのアンドロイドも製作したそうです。
この日の石黒氏の話は、終始「人間とは何か?」ということこだわった話だった。彼の思いとしては、「人間とは何か?」を追求することが、より精緻なアンドロイドを作り上げることに繋がっていくということだろう。
彼は研究室のスタッフに対して、「人の気持ちを考えなさい」、「大人になるとはどういうことか?」、「なぜ大人は知ったかぶりをするのか?」というようなことを常に問いかけているという。
研究はまだまだ発展途上であるが、人間型ロボットには大きな未来があるという。
現状ではソフトバンクが開発・販売を開始したロボット「pepperくん」が各所で試験的に導入されているが、難点は価格だという。現在180万円くらいするそうだが、これが20万円を切るようになると世の中が変わると石黒氏は予言した。
そうなると、高齢者介護、病院の待合室、公共施設の案内、学習・言語教育、デパート・小売店、駅・交通機関などさまざまな場面(シーン)で人間型ロボットが活躍するようになるだろうという。
※ ソフトバンクが製作販売した人間型ロボット「pepperくん」です。
石黒氏はまだまだ未来を見る。
石黒氏の製作するアンドロイドはかなりの程度会話も可能となっているが、氏の現在の研究のテーマは「対話における理解とは何か」という段階だという。つまり、アンドロイドが人間の話をいかに理解し、適切な言葉を返して対話できるようロボットの開発を目指しているということだろう。
また、「感情」についても言及した。人間の感情というのは、そもそも他から教えられたことによって感情を育てたという。だからロボットにも教えることによって感情を持たせることは可能であるという。
さらには、人間では考えられないことをロボットが発見する可能性すらあると石黒氏は示唆した。
※ 石黒氏が講演会場に唯一持ち込んだ人間型ロボットです。
う~ん。私のような凡人には石黒氏がイメージする人間型ロボット(アンドロイド)の未来図がどのようなものなのかはっきりと描けないが、近い将来に私たちの周りには人間型ロボットがごく普通に存在する時代が割合早くやってくるのかもしれない。
※ アンドロイド(android)とは、人間そっくりな人工生命体の事である。つまり人造人間のことである。
11月11日(金)のビジネスEXPOにおけるセミナー第2弾として、人間型ロボット研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授の「ロボットと未来社会~ロボットから学ぶ未来社会~」と題する講演を聴いた。
※ 講演をする石黒浩氏です。
私が石黒氏の存在を知ったのは、確かTBS系の番組「情熱大陸」だったと思う。その中で石黒氏は人間型のロボットを作り、より人間に近い動きをいかにロボットに与えるかについて研究されていたと記憶している。その一コマとしてマツコロイドも登場したと思う。
※ 石黒氏の名を一躍有名にしたマツコ・デラックスのアンドロイド「マツコロイド」です。
石黒氏は講演の冒頭、自分の研究は「人と人、人とロボットとの関わり方を調べる」ことだと自己紹介した。
そして、なぜ人間型ロボットを探求しようとしたか、ということについて「人は人を認識する脳を持っている」こと、さらに「人にとって最も関わりやすいのは人である」という認識から人間型ロボットを追求しているそうだ。
つまり将来、ロボットが人間社会の中においてさまざまな場面(シーン)で活躍するとき、より人間に近い形の方が人間社会の中に受け入れられやすいということだろうか。
石黒浩氏の研究について、簡潔に表現している文を見つけたので紹介することにする。
「石黒研究室では,未来の人間社会を支える知的システムの実現を目指し,センサ工学,ロボット工学,人工知能,認知科学を基礎として,知覚情報基盤・知能ロボット情報基盤の研究開発、そしてこれらに基づき、人間と豊かにかかわる人間型ロボットを創成する研究に取り組んでいます」
※ 石黒氏は自らのアンドロイドも製作したそうです。
この日の石黒氏の話は、終始「人間とは何か?」ということこだわった話だった。彼の思いとしては、「人間とは何か?」を追求することが、より精緻なアンドロイドを作り上げることに繋がっていくということだろう。
彼は研究室のスタッフに対して、「人の気持ちを考えなさい」、「大人になるとはどういうことか?」、「なぜ大人は知ったかぶりをするのか?」というようなことを常に問いかけているという。
研究はまだまだ発展途上であるが、人間型ロボットには大きな未来があるという。
現状ではソフトバンクが開発・販売を開始したロボット「pepperくん」が各所で試験的に導入されているが、難点は価格だという。現在180万円くらいするそうだが、これが20万円を切るようになると世の中が変わると石黒氏は予言した。
そうなると、高齢者介護、病院の待合室、公共施設の案内、学習・言語教育、デパート・小売店、駅・交通機関などさまざまな場面(シーン)で人間型ロボットが活躍するようになるだろうという。
※ ソフトバンクが製作販売した人間型ロボット「pepperくん」です。
石黒氏はまだまだ未来を見る。
石黒氏の製作するアンドロイドはかなりの程度会話も可能となっているが、氏の現在の研究のテーマは「対話における理解とは何か」という段階だという。つまり、アンドロイドが人間の話をいかに理解し、適切な言葉を返して対話できるようロボットの開発を目指しているということだろう。
また、「感情」についても言及した。人間の感情というのは、そもそも他から教えられたことによって感情を育てたという。だからロボットにも教えることによって感情を持たせることは可能であるという。
さらには、人間では考えられないことをロボットが発見する可能性すらあると石黒氏は示唆した。
※ 石黒氏が講演会場に唯一持ち込んだ人間型ロボットです。
う~ん。私のような凡人には石黒氏がイメージする人間型ロボット(アンドロイド)の未来図がどのようなものなのかはっきりと描けないが、近い将来に私たちの周りには人間型ロボットがごく普通に存在する時代が割合早くやってくるのかもしれない。