モモちゃんへ
日々の出来事を亡きモモに教えます。
 



京都旅行で最後にお話しすることです。
高倉天皇の中宮付きの小督局(こごうのつぼね)を天皇が寵愛、中宮は清盛
の娘ですから小督局は清盛の怒りを避けられず、嵯峨野に隠れ住みます。
天皇は諦めきれずに探すよう命令します。探し回った挙句、渡月橋を渡る為
小さな橋に差し掛かったところ、名手小督局の琴の音が聴こえた。細かい所
は別として、どなたも聞かれたことはあると思います。「峯の嵐か 松風か
たずねるひとの琴の音か、・・・・・」平家物語の一節ですが、たしか黒田節に?

食べ物のお話の折に、桜餅を食べた「琴きき茶屋」で事情があって写真を撮
れなかったと言いました。撮影禁止じゃないんです。茶店の隣の小さな石橋
を見つけてしまいました。店主が近づいてこられ 謂れを教えて下さいました。
渡月橋を渡るための小さな橋・・・ それが"琴きき橋"です。今は渡月橋の袂
に「琴きき橋跡」の碑がひっそりと佇んでいます。茶店は渡月橋の前で隣は
車折神社です。神社の祭神が高倉天皇に講義をするほどの儒学者だった関わり
から車折神社が京都市に引取りを願い出て今の地に移し(明治10年と言われ
たと思いますが不確か)それが目の前にあるんです。桜餅よりも橋を撮りたく
て忘れてしまったんです。とても小さな橋ですから 小さな写真にしました。

  


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