鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

文化財レスキュー展

2012-11-07 15:40:13 | お知らせ

 きょうは、きのうの雨の一日がウソのような暖かい一日でした。 家にいるのがもったいない陽気でした。

 きのうから明日までの三日間開催されている「東北学院大学 文化財レスキュー展in仙台」を見てきました。 開催場所はメディアテーク1階です。

  

 去年の東日本大震災で大きく被災した宮城県牡鹿半島の、とくに鮎川を中心とした民俗文化財のクリーニング作業が終わったものを展示しています。

 ここまでくるのが大変で、その作業の様子は会場のスクリーンでも見られますし、たくさん貼られているポスターでも分かります。 何と言っても牡鹿半島の歴史を物語る貴重かつ重要な資料ですので、このような作業は全国から専門家等の協力を得て可能となったわけです。 「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会」が結成され、文化財レスキューに乗り出したということです。

 東北学院大学では、旧牡鹿町の民俗・考古・地学資料を保管することになり、大学の博物館に搬入し、大学生等が中心となってクリーニングを行ったというわけです。(東北福祉大学では町史編さん資料を保管したりして、大学ごとに分野を分けています。)

 地味な仕事ですが、後世に伝えていくためにもとっても大切な仕事です。 展示品の中から私が興味を持ったものを紹介します。 ただ、正式名称が書かれていませんので、名前ははっきりしません。 想像してください。

 一番気に入った、面白いなと思ったのはこれです。 かなり大きいものです。 竈神かなと思うのですが。

 

 何ともひょうきんな表情に癒されるのではないでしょうか。 愛らしい顔つきともいえるでしょうか。 

 

 頭の上から見たものです。

 

 牡鹿半島、鮎川といえばクジラ、捕鯨です。 捕鯨船の銛(もり)でしょう。

 

 これは何でしょうか? 竹製品ですが、とても大きいです。 きのうのテレビのニュースでは魚を採るためのものとか言っていましたが。

 

 

 

 一見すると小型の大砲のようにも見えますが、手押しの消防車です。

 

 これも結構大きいものです。直径50センチくらいですか。 何かの保温用の容器のような気がしますが。

 

 これは家庭用の薬箱。

 

 これも消防に関するものでしょうか?水鉄砲の原理ですね。 漁業で使うものではない感じですし。 明治32年1月に購入したと書かれています。1899年ということになりますか。 左下の紙が「カルテ」というもので、パソコンでデータ管理しているそうです。 でもそのものの名称は記入されてはいません。

 

 知っていましたか、一字一石経を。 初めて知りました。

 

 説明文には一つの石に一つの漢字と書かれていますが、そうでないものも半分はあったように思います。

 

 

 会場内にはご覧のような学生がたくさんいて、展示品を見に来たお年寄りにいろいろ事情聴取していました。 聞き書きをするように学校から指示されているようですが、とってもいいことだと思います、両者にとって。

 

 写真ばかりとなってしまいましたが、間もなく11日がやってきます。 改めて3月11日のことに想いをいたすとともに、このように”くらしを未来に伝える”べく努力をしている人々がいるということを忘れないようにしたいと思った次第です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする