鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

3年10か月

2015-01-11 15:48:54 | 思いつくまま

 大抵の勤労者の皆さんはきのうからあしたまで”三連休”なのでしょうか。 年末年始の長い?休みがあって、5日間働きに出てまた3連休、何とも言い難い喜びの日々でしょうか。

     

 でもきょうあす中には心身をリセットして、インフルエンザに注意して、わが愛する日本国のために働いてください。

                         

 本当の?成人の日はあした12日なのですが、自治体による成人式は今日行われているようです。うちには娘がいないので、成人式と言っても何も格式ばった、晴れやかなことは何もなかったですね。

   

 47年前となるnewoneの成人式も、当時の社会状況等を反映して、出なかった(カッコよく言えば”拒否”した。)ので何が行われたのかは全く分かりません。私の中でとくに記念するようなことは全くなかったし、どちらかといえば、官製の成人式は粉砕されるべきものという雰囲気でした。

         

 粉砕と言えば、大学の卒業式も意識的に出ませんでした。先鋭的な仲間と組んで卒業式粉砕のデモにはいきませんでしたが、せめて個人的な抵抗という形で、式典には出席しなかったということです。 

 

 でも悲しいことにその後数日経って、屈辱感を味わいながらも卒業証書を事務室に受け取りに行ったことを覚えています。事務官に嫌味を言われながら受け取ってきました。 親にはせめて卒業したという証拠を見せないとという気持ちもありました。

     

 矛盾していますが、私たちの大学時代は矛盾の中での自己との格闘の繰り返しであり、それを如何にして当時はやっていた言葉 ”アウフヘーベン” していくかということになりますか。

  

 そうなんだな、そういえば入学式にはわざわざ母親が来てくれたんだっけ。出てくれと頼んだわけではなかったのですが。 本人が出なかったので、卒業式には、当然母親も来ませんでした。

  

 母親と言えばきのう見た”マッサン”、広島のお母さんが亡くなってしまいました。いつもは朝の連続ドラマは夫婦で見ていたのですが、いつしか私一人で録画したものを見るようになってしまいました。(エリーの可愛さに嫉妬したのかな?)

 ほぼ一年前のわが母の死を思い出し、ついついもらい泣きしてしまいました。覚悟の上の介護でしたが、それでもいろいろと悔いが残り、それをふと思い出すことがあって胸が締め付けられるような気分になることがあります。90歳を過ぎても、年齢には関係ありませんね。

 2月で丸一年が経過したことになります。一周忌を迎えます。ことしは父親の23回忌でもあり、お寺に聞いたところ、亡くなった月とかにとらわれずに法事はいつ行っても構わないということでしたし、一緒にしても構わないということでしたので、何十年も連れ添った夫婦ですので、一緒に行おうと思っています。

 おやじは喜ぶかもしれませんが、おふくろはもしかして少し嫌がったりして?なんてひとりで苦笑いをしたりしていますが、浄土真宗ではいわゆる位牌はなく、掛け軸ですし、去年一枚の掛け軸に両親の戒名を書いてもらいましたので、やはり両親を一緒に法要するというのがいいと思っています。

 

 まだ幕の内だというのに、湿っぽくなってしまいましたが、きょうは1月11日です。あの日から3年10カ月が経過したことになります。 新聞での取り扱いも小さくなってきていますが、今年は阪神淡路大震災から20年目ということで、そちらの方が大きくとりあげられているので仕方がないことではあります。

 でも思います、まだまだ忘れるには早すぎると。 地震列島、火山列島、津波列島?の日本ではいつなんどきどこで何が起こるか分からないのです。 阪神淡路大震災だって、東日本大震災だって予測できませんでした。(東日本大震災についていえば、その前からかなり地震が起きていた、しかも結構強かったのですが、それでもM9の地震が起きるなんて誰も予想だにしなかった。)

 ましてや東日本大震災では、地震と津波の被害のほかに、人災としか言いようのない原発被害が起こり、いつ終息するかはっきりした見通しは立っていません。 強制的な避難者が万単位でいるというのに・・・。2020年の東京オリンピックに浮かれている場合じゃないでしょう。

 きょう紹介する本です。「コア新書」、聞いたことがありますか?多分ないでしょう。私も本屋で初めて目にしました。 小島和宏著 『3・11とアイドル』 です。 一見すると軽い内容の本かなと勘違いしてしまいがちですが、どうしてどうして普段気がつかないような、なかなか鋭い視点から3・11に迫っています。

      

 彼の奥さんの実家が福島原発のすぐ近くだったことで、義理の両親は東京に避難してきたということで、人的な被害はなかったものの「被災者の家族」に突然なってしまったフリーライターが「アイドルと被災地、二つの『現場』で目撃した1096日の『現実』」の報告書です。

 東京電力の対応の仕方や東京オリンピックとの関係等について切り込んでいます。読みやすい本ではありますが、内容のない軽い本ではありませんので、値段も手ごろ(税別で787円)ですし、本屋で見つけたならぜひ読んでみてください。

 被災地ではAKB48やももいろクローバーが目立たないように活躍しています。本気なんだなということが伝わってきます。

 東京オリンピックとの関連では、こう書いています。

 「東京オリンピックの開催が決まった時点で、日本は巨大な『時限爆弾』を抱えてしまったようなものだ。開会式までに、ちゃんと復興できるのか?悪意を持って日本にやってくる観光客も少なからずいるわけで、そういった人たちは復興が遅れていたとしたら、その現実を写真や映像で世界中に拡散するだろう。もう、隠し立てはできない。それを思ったら、お祭り騒ぎをしている場合ではないだろう。」

 「2014根3月10日。安倍首相は記者会見で『東京オリンピックには2011年に生まれた被災地の子供たちをたくさん招待したい』と語った。あぁ、そうか。2020年になってもまだ被災地は被災地のまま、被災者は被災者のままなんだな・・・2020年へのカウントダウンが着々と進んでいく中で、このひとことはかなり重く響いた。やっぱり6年では、何も変わらないのだ。」

 「時限爆弾が発動したあと、そこに残るもの。これまでの反動で景気が急速に冷え込むことはないか?そうなった場合、被災地の復興にマイナスの影響は出ないのか?そこまで見据えて、今から動いて行かないと、東京オリンピックのあと、明るい未来なんか見えてこない。」

 最後にこれを紹介してお仕舞とします。

 「先日、ある駅前で募金活動をやっている人たちがいた。彼らが口にした言葉に一瞬、耳を疑った。『この募金は東日本大震災なんかよりも大変なんです!だから、募金してください』・・・・・忘れられるどころか、逆利用すらされはじまっている東日本大震災。いったい、この3年間はなんだったのだろうか?そして、これからどうなってしまうのだろうか?」


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする