いちゃりばちょーでー

多摩湖・狭山湖周辺の自転車サイクリングの日記。関東近辺の山歩き、奥秩父某山小屋でのお手伝いなど。

幻のサイクリスト

2006-01-11 22:09:59 | 漕ぐ
今朝、仕事前の早朝サイクリングで多摩湖自転車道を走った。思えば出勤前のサイクリングは今年初めてで、日の出を拝むのも本年最初のことだった。

狭山湖 富士山


今朝の富士山はことのほか美しく、私としての初日の出を彩るには十分すぎるほどだった。気分よく狭山湖堰堤での時を過ごし、家に向かうべく来た道を引き返した。
狭山湖堰堤を抜け、多摩湖へと続くユネスコ村あたりの一般道を走っていると私の前を古いランドナーかスポルティーフに跨る初老の男性が目に入った。家路を急ぐ私よりずいぶんゆっくりのペースで走っているようで、追い抜くのは時間の問題、気分よく挨拶しようと後ろを走っていた。そしてその自転車が私の前方十メートルぐらいになった時に、私の自転車のフロントディレイラー付近から「カチャカチャ」と異音がしたので一瞬下を見た。

そして…、その約一秒後再び前を見ると直前まで私の前を走っていたはずの初老の男性の姿がどこにもないのだ。ユネスコ村の前は一本道で見とおしもよく、駐車場もあるがそこにも姿はない。あたりを眺めて見ても何処にもいない。
「ハテ、どうなっているのだろう?」と思いつつもそれ以上あたりを探す気にはなれず、そのまま帰宅してしまった。


この話しはここで終わりで、結局その初老の男性を見つけることは出来なかった。今になって思い返すと、もしかして二~三十年後の自分が現れていたのではないかと考えている。未来の自分を追いかける2006年を生きる私、追いつきたいような、しかし追いついてしまったら困るようなそんな今朝の出来事だった。



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コメント (6)
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