今日は9月4日でくしの日だそうで、語呂合わせでいけば確かに櫛だと思う。
今はあんまり櫛を使う事がなくなり、ほとんどがヘアーブラシになってしまった。
でも 母の若かりし頃は、櫛と言えば柘植の櫛で
もちろん 私も柘植の櫛は覚えている。
それで思い出したのだが、私の子供の頃は
家の中でゲームとかすることはなく、遊びは外と決まっていた。
その遊びも、ゴム飛びとか
男の子と一緒に刈り入れの終わった田んぼでのソフトボールとか…。
だから当然、あちこち汚れて遊んでいたもので
汚い手で目を擦ったりして、何度か“ものもらい”が出来た事があった。
そんな時に母はいつも柘植の櫛を出して
これで畳を擦って、熱くなったら瞼に当てるんだよ…って。
何回かやっていると不思議と化膿しないで治まっていた。
偶然か、それとも櫛の熱でばい菌が死滅してしまうのか定かではなかったが
とにかく治っていた…そんな思い出があった。
すき櫛と言うのがあって、母の育った時代は戦争中で
頭にDDTと言ったか、よく撒かれたそうだ。
それで、すき櫛で髪の毛をすくとシラミが取れた…そう 話してくれた。
そんな時代もあったのかと、今では考えられない事の思い出だった。