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ディサービスへ行くば~ちゃんをお見送りするチョビと仏頂面のば~ちゃん。
考えてみれば、どちらも年は同じくらいなんだなぁ…。
ば~ちゃんは、介護保険制度で利用しているのは
ディサービスとショートステイ、そしてエァマットのレンタル
二週間に一度の医者の往診くらいだろうか。
家に居る時は、一日中ベッドの中だ。
訪問の看護士さんも来ないし
リハビリも一日に何度かの手足の曲げ伸ばしくらいだ。
後は日がな一日、窓辺の観葉植物を見るともなしに…
枕元に置いてある、ラジオから流れる音楽を聴くともなしに…
一日三度の食事と三時のおやつ。
夜の十時には消灯とばかりに眠くなくても電気を消される。
そんな、穏やかなと言うか、何気ない一日を過ごしているば~ちゃんにとって
体を起され、パジャマを洋服と着替えて
車椅子に乗せられ、バスでゆれる事約三十分。
そういう事が、かなり嫌そうだ。
出かけるときは、必ずにしかめっ面。
行きたくない!! そう思う時もあるに違いないが
ただ 伝える術がない。
体調が悪くない限り、毎週水曜日には出かけなければならない。
ば~ちゃんなりの静かな時間が破られてしまう…。
帰ってくると、鼻水・ヨダレ・たまには涙目状態の時もある。
とにかく、憮然とした顔で帰って
自分のベッドに戻ると、とたんに顔が穏やかになる。
家に帰って来たのが分かるのだろうか?
送迎の職員さんの、こぼれるような笑顔と対照的なのが気にかかってしまう私。