今年の桜の開花予報は、少し早めになるらしいとの予報に
雪が深かった分、春は一散にやって来るもののようだ。
春日和になった日の朝は、陽射しに暖かさを感じても
空気は冷たく研ぎ澄まされた様に
吸い込む息に肺の句まで突き刺さってくるような気がする。
早朝の磐梯山
こんな日の朝は、ずっとどこまでも雪原と化した田んぼも
かた雪となって、表面が陽射しにキラッキラと光り
砂利道の窪みに出来た水たまりには氷が張って
そういうのを見ると、氷を割ってみたくなり
長靴で踏んでみると、カリカリと乾いた音がする。
それだけ厳しい寒さなんだねえ…。
3月頃のよく冷え込んだ朝には
雪が昼間の暖かさに表面が融かされ
急に冷え込んだ夜に凍り、翌朝には表面がかた雪となり
田んぼ一面の雪が自由に歩きまわれるようになる。
早春の風物詩みたいなものかもしれない。
ヒメの散歩コースもずいぶん雪も融けた。
振り返ればあかべえ列車、通学時間帯は3両編成となる。
これが見られると、そろそろ春の足音が聞こえてきそうな気がする。
今まで何度かかた雪の上を歩いてみた事があったけど
体の重さに、何歩か歩くとズボッと長靴が埋まるっていたので
もうかた雪の上を歩く事もないと思っていたけど
遠くで、かた雪の上をウォーキングをしている人を見かけて
恐る恐る乗っかってみた。
空気は冷たいけど陽射しは暖かい。
ジャリっと音がしたけど、思ったよりも沈まない。
これなら行けるかもと2歩3歩と歩いて…なんだか大丈夫みたい!
急に嬉しくなって、ヒメ!行くよ。と
田んぼの真ん中あたりまで歩いてみる。
かた雪の上をヒメと歩いた足跡
私はジャリジャリとかた雪を踏みしめて
ヒメはサクサクと後を付いてくる。
今年初めて、いつものお稲荷様まで行く事が出来た。
昔 子供の頃に、そのかた雪の上を歩いて学校へ行ったり
遊んだりした事を思い出した。