黒井千次氏といえば、私よりも10歳ばかり年長である。それが故に最近の御著には「老いの・・・」と冠された作品が多い。
図書館で見かけたエッセイがやたらに私の心に寄り添い、私もこんな風に小文をまとめてみたいなーという気持ちにさせてくれる。
まずは一二冊座右に置きたいと下の二冊を選んでAmazonに注文した。
散歩の一歩
いちばん大切なものは、ゆっくり考えるための時間。
ひそやかにたたずむ、人生の意味を綴る滋味豊かな名エッセイ42篇。
生命の道/散歩の発見/新装開店/散歩の難しさ/車内の教訓/埋れた系図/生垣の下/草と木と花/金属のプレート/小さな狭い土地/解体作業/家の顔 人の顔/動く腕/音のつきあい/あの街とこの街/家と庭木/商店街の記憶/樹木と屋根/白い記憶/戸山ヶ原周辺/郊外史のすすめ/武蔵野をめぐる一冊の本/始めと終り/寝そびれる/食卓とオシゴト/夢の果て/音のケーキ/風と光とのつきあい/老いの新しい家/移り目と変り目/受験雑誌と同人雑誌/通用門の光景/春と聞かねば――/夏の力/忙しい秋/ 他――<目次より>
珈琲記
おいしい珈琲に出会いたい…!作家の日常を彩る「珈琲」の香り。
朝の二杯/場所の味わい/旅のカップ/眠れぬ夜/街角の立ち飲み/ストレートとブレンド/三時間の味/器具の魅力
衣裳と顔/近くの店/味覚の遊び/時の面影/珈琲日記