『萌えるアメリカ:米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』

堀淵清治、2006、『萌えるアメリカ:米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』、日経BP社
コンテンツの流通には、ファンがあれば可能である。たとえば、「ファンサブ」(アメリカの日本アニメファンで、英訳版の画像ソフトが発売されるまでに、字幕、サブスクリプション入りのアニメを流通させる)がそういった役割を果たす。このことは、著作権に関して言えば、違法であるかもしれないが、ファンを増やして行くことにかぎれば、望ましいことではある。
しかし、コンテンツ・ビジネスを考えるとそう簡単には行かない。本書は、「萌えない」コンテンツ・ビジネスをいかにして、成功させるかという苦労話が書かれているのだが、要は、いかにアメリカにおける書籍(マンガ)流通網を開発するかということなのである。つまり、アメリカンコミックのスタイルと流通ルートは日本のマンガ雑誌のそれとは異なっていた苦労話となっている。
当たり前なのだけれど、本書のタイトルはたぶんポイントがずれている。まったく「萌えていない」ビジネスのストーリーなのであろう。しかし、こうしたコンテンツ・ビジネスを介在させなければ、あっという間に「クール・ジャパン」は世界を席巻することになるのではないか。つまり、ファンに自由にコピーさせ、ただし、著作権を保持させる仕掛けをもうけ、必要があれば、著作者には別途補助を出し、フリーな流通を助長するようにすれば。
コンテンツの流通には、ファンがあれば可能である。たとえば、「ファンサブ」(アメリカの日本アニメファンで、英訳版の画像ソフトが発売されるまでに、字幕、サブスクリプション入りのアニメを流通させる)がそういった役割を果たす。このことは、著作権に関して言えば、違法であるかもしれないが、ファンを増やして行くことにかぎれば、望ましいことではある。
しかし、コンテンツ・ビジネスを考えるとそう簡単には行かない。本書は、「萌えない」コンテンツ・ビジネスをいかにして、成功させるかという苦労話が書かれているのだが、要は、いかにアメリカにおける書籍(マンガ)流通網を開発するかということなのである。つまり、アメリカンコミックのスタイルと流通ルートは日本のマンガ雑誌のそれとは異なっていた苦労話となっている。
当たり前なのだけれど、本書のタイトルはたぶんポイントがずれている。まったく「萌えていない」ビジネスのストーリーなのであろう。しかし、こうしたコンテンツ・ビジネスを介在させなければ、あっという間に「クール・ジャパン」は世界を席巻することになるのではないか。つまり、ファンに自由にコピーさせ、ただし、著作権を保持させる仕掛けをもうけ、必要があれば、著作者には別途補助を出し、フリーな流通を助長するようにすれば。
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