ケナフを栽培しているのですが、なかなか皮を剥いで繊維にする時間がありません。そうこうしているうちに花が咲き始めました。そして、授粉したのでしょうか、実がだんだん大きくなりました。このままでは良い皮が得られないため急遽数本のケナフを切り倒しました。そして、茎を根元から1.5m位の長さに切りそろえました。
花が咲き実が大きくなりはじめたケナフ
高さが3m近くまで伸びたケナフがありました。あまり大きく育つと茎が硬くなり皮を取るのに力がいり大変です。皮を得るため高さが2m位で花が咲いていないケナフを選んで切り倒しました。そして、皮を剥ぐために邪魔な枝を全て取り除きました。そうすると、1本の棒のような茎だけになりました。そのケナフをクラフト小屋に持ち帰って皮を剥ぐことにしました。
薄黄色の大きな花弁 天高く3m近く伸びたケナフ
ケナフの茎の上から根元に向かったナイフで一本線を引くように切りました。その切れ目に沿ってめくるように皮を剥ぎました。夏に一本だけ皮を剥いだことがありますが、10月になると若干皮が厚くなり硬いようです。クルミ,楮,イヌビワは夏が剥ぎやすいです。そのため、ケナフも夏に皮を剥ぐのが良いのではないかと思います。
その後、ケナフの皮を水に浸けておきました。水に浸けると養分が水に溶け去り、皮の乾燥後にカビが生えにくくなります。一週間程度水に浸して置こうと思います。それでも繊維分が取れないようでしたらアルカリ性の液に浸してみようと思います。
茎から剥くように皮を剥ぐ 水に浸して養分を取り去る
比較的簡単に作ることができるほぼろの一種として、ペットボトル用ほぼろを新たに試作してみました。今回は蓋(またはキャップ)元までピッタリ包むことができるものを作りました。そのため保温性が良いのではないかと思います。見た感じ、蓋だけが外に見えます。
そして、田布施農業工業高校で飼われている羊(茶々丸)の毛を紡いだ毛糸を模様にしてみました。その毛糸を藍と紫根の二色で染めました。紅花で染めても良かったかも知れません。その単糸を二本重ねて模様として編み込みました。
なんとか完成したNewペットボトル用ほぼろ
最初つくったペットボトル用ほぼろは蓋元をすぼめることができません。そのため、紐を引くとすぼめるように長い藁と短い藁とを交互に編み込んでみました。側面と底部は今までのもと同じ作りです。慣れれば半日で完成します。
長短の藁を交互に 底部は今までと同じ 側面に模様を入れる
側面の模様入れが終わった後、最後にループエンドとコードストッパーを首紐に通します。コードストッパーを引くと蓋のところまでペットボトルケースがすぼまります。次に同じようなペットボトルケースを作る場合、今度はフード付きにしてみると面白いと思います。
今回作ったペットボトル用ほぼろを次の史跡巡りウォーキングに持って行こうと思います。そして、皆さんから評価を伺い、使い勝手を確かめようと思います。
側面の模様(紺と紫)入れ完了 コードストッパーとループエンド
8月下旬から洋綿が次々に開花していました。10月に入り今度は綿が次々にはじけるようなりました。今回そのはじけた綿を収穫しました。今年は綿を紡ぐ時間がとれそうもありません。そのため、来年の種まき用としての収穫です。
ちなみに羊毛と比べて綿の繊維は極細です。そのため、細い糸を紡ぐことができますが紡ぎ機を操るのはやや難しいです。私が栽培している綿は洋綿(バルバゼンセ)なので細くて長い繊維です。そのため、他の綿よりも紡ぎやすく細い糸にすることができます。ところで、長い間綿の繊維を紡いでいません。時々は紡ぎ機を出しては紡ぎを思い出す必要がありそうです。
来年の種まき用に収穫した洋綿(バルバゼンセ)
はじけた綿の実を収穫すると、殻を取り除いて綿だけを取り出しました。次に、種くり器を使って種と綿を分けます。種は来年の種まき用に、綿は紡いで糸にします。
藍畑のすぐ近くに緑綿も栽培しています。施肥しなかったため背が低いですが実が数個なっています。この緑綿も近々収穫するつもりでいます。
収穫した殻付きの綿 殻を取り去り綿だけに
本来ならば、7月か8月に収穫したはずの藍の葉、遅れに遅れて10月になってしまいました。遅れた理由は猛暑です。この猛暑では体がもちませんし、熱中症になる可能性があります。そのため、やむなく涼しくなった10月に葉を収穫しました。10月になると藍は花を咲かせます。そのため良い葉を見込めませんが仕方ありません。
収穫を手伝いに来た子供二人と一緒にのんびり収穫しました。子供達は最初はちゃんと収穫していました。しかしだんだん飽きてきたようです。広々とした畑に寝転がって青空を仰いだり、声をはりあげながら走り回っていました。楽しかったのでしょう、幼き日の思い出になると思います。
もくもくと藍の葉を収穫する子供達
普通の草は乾燥すると茶色になりますが藍は青くなります。青く乾燥させるためには葉をすぐに乾燥させなければなりません。子供達がやってくる前に乾燥するためのブルーシートを敷いておきました。葉は乾燥すると軽くなります。軽くなった葉は容易に風で飛んでしまいます。飛び去らないようにブルーシートの脇を立てておきました。
ブルーシートの用意 葉を千切り取る 葉を洗面器に溜める
私は鎌で刈り取った藍をテーブルの上にどんと置きます。すると、子供達はその中から良い葉を選んでは千切ります。そして、どんどん洗面器の中に葉を溜めます。葉が溜まるとそれをブルーシートの上にばらまき日差しでよく乾くのです。そして、時々乾いた葉の裏と表を箒でひっくり返します。
これを繰り返して藍の葉を次々に乾燥させるのです。夕方になり日陰がブルーシートを覆ってきました。そのため、後日再度天日乾燥することにしました。
箒で藍の葉をひっくり返す 藍の葉の収穫が終わり片付け
籠細工などに使える組み立て式木枠の試作品が完成しました。蝶番などを使っていないためグラグラすることなく硬く組み立てることができます。ただし、硬いため分解する時に強い力を加えると接合部のダボが折れることがあります。
柱などを使った木枠より軽いため持ち運びしやすいと思います。分解して袋に入れると持ち運びしやすいです。遠くに出かけて細工する時に便利だと思います。次は小さめの木枠を作ろうと思っています。
組み立て後の木枠、軽量でコンパクトに収納
接合部にダボを使っていますが、穴の位置が微妙に違います。位置を間違えると組み立てできません。そのため、ダボの位置を数字で書いておきました。ダボの位置は8ヶ所あります。そのため、1~8までのダボの凸凹位置にそれぞれ番号を振っておきました。さて、試作したこの木枠は使いやすいでしょうか。
これを組み立てて木枠に ダボ位置凸凹の番号 ダボを慎重にはめ込む
修繕中の骨董アイロン台、裏側に糊付けしていた布が乾きました。しかし、アイロン台の四隅がまだ布を糊付けしていません。そこで、最後にその四隅を糊付けをして修繕の終わりとしました。何とか使えるようになりました。
今回修繕したアイロン台は四角形ですが、現代のアイロンは片側が細くなっています。そのため、衣服の裾をアイロンがけできます。さらに現代のアイロン台は耐熱性がアップした上に脚が付いています。たかがアイロン台ですが昔の物と比べて便利になっています。
四隅の布をピンと糊付けして、実際にアイロンがけしてみる
今回修繕したアイロン台のように、私は昔の物に郷愁を覚えます。例えば、古い手回しミシンや古い2糸式ロックミシンなどです。壊れた昔の道具を安く買ってきては修理します。そして、自分で使います。例えばモーターが付いたミシンは早すぎて怖くて使えません。自分の気分や調子に合わせて手回すミシンが大好きです。昭和の人間だからなのでしょう。
四隅に糊付け 糊付け部を折り返し 押しピンで押さえ乾燥
修繕したアイロン台は思いのほかたやすく修繕できました。表は依然と同じような赤いデザインですし、裏側も元通りです。修繕しながら気が付いたのですが、このアイロン台はベースが厚紙です。また、内側に充填してある綿も古く品質が悪いものです。当時は厚紙や古綿をリサイクルしてこのアイロン台を作っていたようです。さて、今度の成器塾でこの骨董アイロン台を初使用します。
元のままの裏側 表は前と同じような赤い模様柄
先日ハンマーナイフモアで藍畑周辺の草刈りをしましたが、8~9月の間は猛暑でほとんど藍畑に行くことができませんでした。本来ながら8~9月に葉を収穫するつもりでしたが、やはり猛暑でとても収穫どころではありませんでした。
来週、放課後学習の成器塾の「手芸と染め」コースでは藍染めをする予定です。この藍畑の葉を収穫して小学校に持って行き、藍染め(叩き染め)に使います。その準備も兼ねて藍畑に行きました。
施肥をした後にジョロで藍に水やり
藍の様子を見ると、10月に入ったため花が咲き始めていました。まだつぼみですが、来週には藍畑はピンク色ま花で染まると思います。花が咲き始めると葉はそれほど成長しません。花や種に栄養を取られるのでしょう。葉が萎れないように根本に施肥しておきました。そして、その上からジョロで水やりをしておきました。
施肥した藍畑4畝 つぼみが付き始めた藍
組み立て式の木枠ですが、最初は蝶番を使おうと思っていました。しかし、蝶番は曲がる部分が意外にがたがた動くので全体的に不安定になります。また、木ネジを回して固定する方法も考えました。しかし、木ネジではドライバーでぐるぐる回す手間がかかります。ましてや小さな木ネジは紛失してしまいそうです。
そこで、取り外しが容易にできてがたがた動かないダボを使うことにしました。木工製品では木材同士の固定によく使われます。また精度よく木と木を接合できます。ただし、精度よく細工する必要があります。
ダボを16本打ち込んだ木枠の側面二個
ダボの取り付けは精度が要求されます。ダボを打ち込む位置に最新の注意をします。穴の位置がずれないようにセンターポンチで窪みを付けました。木工ノコギリは穴の開け始めが大切です。穴あけ位置がずれるとちゃんとダボを取り付けできません。付けた窪みに径6㎜の穴を正確に開けました。当然ながら穴の深さも正確にします。正確な深さになるように、木工ドリルに深さのマーカーとなるようあらかじめテープを巻きました。そのマーカーの深さまで穴を開けました。
センターポンチで窪み 径6mmの穴を開ける 穴を開け終わる
16ヶ所の穴を開けるとダボを木枠の側面に打ち込みました。側面から抜けないように接着剤を塗布します。なお、一つのダボはそれに対応する一ヵ所だけしか挿入できません。それ以外の位置には挿入できないよう穴を開けているからです。これで木工細工は終わりです。次回、実際に木枠となるように組み立てできるか検証します。
接着剤を付けた後ダボを打ち込み 側面16ヶ所にダボを打ち込む
昭和初期製でしょうか、とても古いアイロン台が傷んで使い物になりません。周囲の布が切れて中の綿がぼろぼろ出てくるようになりました。婆様が長年使っていたものです。その後、私が引き継いで使ってきたのでとても愛着があります。傷んだ布に似た布を探して張り替えることにしました。
張り替えた布を、糊を塗った裏側で止める
柳井市の手芸店に置いてある端切れ布の中から、傷んだ布に近いものを探しました。その布を持ち帰ると、クラフト小屋の中でアイロン台の修繕を始めました。まずは傷んだアイロン台に端切れを被せました。そして、ちょうど良い広さになるようハサミで切りました。次にアイロン台の裏側に糊を塗って端切れを貼りました。
布が切れて飛び出た綿 端切れをハサミで切る 糊を塗り端切れを貼る
貼った端切れが外れないように押しピンで固定しました。糊が乾燥するように2~3日天日乾燥します。次回は押しピンを取り外して端切れが固定したことを確認します。そして、は四隅を同じように糊で止めようと思います。
2~3日天日乾燥して糊を乾かす 新しい端切れで覆われたアイロン台
若い頃は集中力が数時間もあったものですが、最近は1時間位に落ちました。暑さが続いていることもあるのでしょうが、疲れやすく草刈りに1時間以上集中できません。30分か1時間位草刈りして、10分休んで、また草刈り再開の繰り返しです。
今、持ち運びしやすく軽い木枠を作っています。やはり1時間加工しては、次の日にまた加工を再開しています。今の私にはその方が疲れなくて良い気がします。今回は木枠と木枠を繋げる部分を組木細工のように加工しました。その方が丈夫だからです。
木と木を2枚組み継ぎする箇所を確認しながら加工
木の厚さは14mmです。木と木を直角に2枚組み継ぎする加工をしました。木の幅9,5cmと厚さ14mmが2枚組み継ぎになるようにノコギリで切りました。引いた線のとおりに精密ノコギリで切りました。時間をかけて全四ヶ所を隙間がなくピッタリ合うように切りました。
組木となるよう線引き 線に沿って精密に切る 切った木を取り外す
四ヶ所の角を精密に切りましたが、その個所がピッタリ2枚組み継ぎになるか確認しました。プロの大工ではないのですが、我ながら上手に切れたように思います。次回は木と木が外れないようにダボを取り付けようと思います。ダボは寸分の狂いもない位置に穴あけする必要があります。そうでないと木枠を組み立てできなくなるのです。
側板の四ヶ所の角を切り抜く 隙間なく組み合わさることの確認
以前クルミの皮を使って籠を作る木枠を作りました。ところが重くて持ち運びが大変です。そのため、今はクラフト小屋の踏み台になっています。籠を作る友達も木枠がかさばり持ち運びしにくいとのこと。
そこで、軽い上に組み立て式の木枠を試作してみることにしました。サイズはミニカバン位の大きさの木枠です。組み立て方法を、蝶番方式にするのか、折りたたみ方式にするのか、ねじ止めにするのかはまだ決めていません。まずは薄い板を切って木枠の形にしようと思います。
ノコギリで板を切った後、木枠にする組み合わせを確認中
DIYのお店に行って木材を買ってきました。厚さ14㎜幅9.5cm長さ90cmの板を2枚、そしてもう一枚は厚さ14㎜幅20cm長さ90cmの板を一枚購入しました。板と板を繋ぐダボを一組購入しました。クラフト小屋に戻ると差金や竹尺を使ってノコギリで切る線を引きました。
以前作った重い木枠 ノコギリで切る線を引く 縦方向にも線を引く
板に線を引くと、その板をテーブルの上に置いてノコギリで切りました。クラフト小屋に置いているテーブルはキャンプ用です。そのためノコギリを引くたびグラグラします。あまりにグラグラ動くので板の角が少しひび割れてしまいました。今後キャンプ用ではなく頑丈なテーブルを置こうと思います。できれば室外にも持ち出せるテーブルを。
引いた線に沿ってノコギリで切る ひび割れた箇所は接着剤で補修
我家でマオランを栽培しているのですが、成長が遅いためまだ葉を収穫することができません。そのため、マオランの葉を頂きに周防大島外入へ先日行ってきました。友達と合流して行きましたが、電車の間引き運転のため出発が遅くなってしまいました。
昼直前の出発となってしまったため最初に昼食をとりました。伊保庄が海の向こう側に見える海岸脇でパスタを頂きました。海岸を遠望しながら腹ごしらえをしてから外入に出かけました。到着するといつものように灰色の猫ちゃんが留守番をしていました。そして、数匹の山羊達が出迎えてくれました。快くマオランの葉を頂きました。
猫ちゃんや山羊達が番をする地元の作業小屋を訪問
巨大なマオランの大株です。この大きさになるまでに数十年はかかったのではないかと思います。去年この大株から小さな株を取り出して我家に移植しました。ですが、成長がとても遅いので葉が収穫できるようになるまで数年かかりそうです。それまでの間、これからも時々葉を頂きに来ることになりそうです。とても親切な方々が多い外入です。ありがとうございました。
店名を忘れたバスタ店 灰色の留守番猫 外入のマオラン大株
帰りにJams Gardenに寄ってみました。以前から名前だけはよく聞いていましたが、初めて行ったお店です。ところがナビにとんでもない所に連れて行かされました。冷や汗!その後気を取り直して、道をさまよいながらたどり着きました。すると、バイクで来た人や車で来た人で賑わっていました。庭に恋人が写真を撮るハート形のフラワーリングがありました。そのリングに顔を入れながら親子連れが楽しげに写真を撮っていました。
私は庭に出て海を見ながらアイスを堪能しました。その後、ジャムのお店を見学しました。周防大島で飼っているミツバチの蜂蜜がシール小瓶で売られていました。私も蜂蜜が取れたら同じようなシール小瓶に入れてみたいと思います。
Jams Garden入口の看板 左はジャムのお店、右は喫茶
お粗末ながら暖竹を使った籠の試作品が完成しました。暖竹の性質がまだよく分からないため、試行錯誤しながらの試作でした。試作して分かったことは次の三つです。
①暖竹は冬に伐採すると良い
春から秋にかけての茎は柔らかく、ヒゴにすると折れやすくもろいです。
②ヒゴにした暖竹は折れやすいため、叩くか煮るかの前作業が必要
まだ煮ることはしていませんが、煮ると養分が無くなりかびにくくなると思います。
また、叩くと柔らかく曲げやすくなります。
③竹細工や笹細工の技術が必要
茎を裂いたり表皮を剥ぐ技術は、竹細工や笹細工と同じです。
お粗末ながらなんとか出来上がった籠の試作品
今回は底から立ち上げて、最後縁回りを仕上げました。採集したばかりの暖竹の表皮を縁にぐるりと回しました。そして、縁をヒゴでぐるぐる回しました。このようにして籠の縁を固定しました。ただ、ヒゴが折れやすくちゃんと回せませんでした。表皮をより薄くして、しかもより柔らかくなるようにする前加工の必要性を感じました。
籠の縁にヒゴを一周 一周したヒゴを固定 ぐるぐる回しながら固定
9月になったのですがクラフト小屋内は暑くてたまりません。ちなみに室温31°Cでした。扇風機を回しながら作業しました。蚊が多いので蚊取り線香も焚いたため、その煙に中での作業です。でも何とか試作できたので、今度は冬に収穫した暖竹で籠を作りたいと思っています。
室温31°Cのクラフト小屋で籠を編む 試作した籠を底から眺める
暖竹を使って籠を一つ試作しようと奮闘しています。暖竹の特徴として、ヒゴのもちがとても悪いのです。竹や笹と違って水分を多く含むためか、湿度が高いとすぐに黒カビが生えます。このカビが生えるとより折れやすくなるのです。
そのため、伐採後なるべく早くヒゴにして編む必要があるようです。残っている暖竹のヒゴはどれも黒カビが生えてポキポキ折れて編めません。そのため、再度海岸に行って暖竹を採集しました。今回はなるべく硬い茎を選びました。ただ、その硬い茎は去年伸びた茎のようで枝が分岐していました。そのため、ヒゴにする前に分岐した枝を削り取って加工しました。
底を編み終わると、周囲を立ち上げながら編む
暖竹を伐採中、茎の先端を切り開いてみました。すると、晩秋に咲く花柄ができていました。暖竹は晩秋に箒のような花が咲きます。冬にその種を採取して、来春種まきしてみようと思います。畑で暖竹を栽培できるかも知れません。そうすれば、海岸に行かなくても自宅で暖竹を採集できます。なお、挿し木ができないか今年試しましたがダメでした。種か分げつでしか増えないようです。
暖竹を再度採集 暖竹の小さな花柄 茎を六分割してヒゴに
伐採した暖竹を持ち帰ると、すぐにヒゴにしました。そして、表皮を残すように薄く削りました。やはり節が折れやすいので、ハンマーでたたいて折れないように柔らかくしました。青いヒゴを使って籠を編み続けました。底を編み終わり周囲を立ち上げながら編みました。
表皮を残すようにカンナで削る 底を編み終わり周囲を立ち上げる
先日暖竹を採集した後、笹割り機で茎を裂き皮をカンナで薄くしました。籠にする皮の薄さが分からないため1mm位にしました。さらに余った暖竹の茎を裂いてたくさんの皮にしました。そこで、実際に籠にできるかどうかこれから試作しようと思います。
ひごの状態の暖竹は節の部分が折れやすかったり曲げにくいことが分かりました。そこで、その皮を柔らかくするためにハンマーでたたいて何度もしごいてみました。すると、柔らかくなりました。そこで、籠にできるか試してみることにしました。素人の私がちゃんとした籠を作ることができるでしょうか。
繊維がばらけそうになりながらも籠に加工中
笹や竹ならば皮を薄くするほど曲げやすくなります。ところが暖竹は薄くすると、節がとても折れやすいのです。そのため、あまり薄くすることができません。折れにくくなると曲げにくくなるので相反してしまいます。そこで、ハンマーで暖竹の皮を叩いて強制的に柔らかくしたのです。
ところで、暖竹を笹割り機で裂いている時に勢い余って手を切ってしまいました。血がポタポタ落ちて痛い思いをしました。軍手をはめて作業すべきでした。そんなこんなで、15本位の薄い暖竹のひごを作りました。
ハンマーで叩く やれやれ手を切る 15本位の暖竹のひご
籠を編むため、暖竹のひごを放射状に6本交差させました。中心から12本のひごが放射状に延びていることになります。その中心からひごを巻きました。中心付近は狭いのでひごをうまく通せません。刺したり曲げたり引いたりしているうちにひごの繊維がばらばらになってきました。それでも無理やりぐるぐる暖竹のひごを交差させながら巻き付けました。粗末ですがなんとか籠の底らしい形になりました。
6本のひごを放射状に配置 二本のひごを巻き付ける