小型の耕耘機(管理機とも言う)の多い故障の一つに、リコイルスターターの始動ロープ切れがあります。ここ4年ほど始動ロープが切れることが無かったのですが、1週間ほど前に切れてしまいました。切れてしまうと、リコイルスターターを使ってエンジンをかけることができません。
始動ロープを納めておくリコイルスターター
このような時は、別の方法でエンジンをかけることができます。リコイルスターターを外します。エンジン直結の回転始動部の窪みに、新しいロープを引っ掛けて巻き付けます。そして、ロープを引っ張り解きながら始動します。昔の耕耘機はこのような方式でした。いつのまにか、リコイルスタート方式やセル方式ばかりになりました。
切れた始動ロープ リコイルスターターの分解 新しいロープを挿入
さて、リコイルスターターは耕耘機のメーカーによって構造が異なります。私が使っている耕耘機は、父親譲りのものやいただいたものです。そのためメーカーも、今回直すクボタ,ホンダ,イセキ,ロビン,農協(クボタのOEMか)などがあります。そのため、壊れるたびに思い出して修理しています。忘れてしまって思い出せない場合、構造を元に知恵を絞ります。
ロープを引っ張らないと ロープを引っ張ると
始動するための突起が出ない 始動のための突起が出る
リコイルスターターに始動ロープを納めて修理が終わると、耕耘機に取り付けました。そして、燃料コックをひねってガソリンを出し、チョークを入れて、始動ロープを引っ張りました。すると、いつものように耕耘機のエンジンがかかりました。そして、快調に畑を耕耘してくれました。この耕耘機、これからも活躍してくれるでしょう。
エンジン直結部の窪み リコイルスターター取り付け 快調に畑を耕耘
11年前にバイク(フリーウェイ250ccからベクスター150ccへ)を買い換えました。その後順調に動きましたが、1年ほど前からエンジン回りが重くなってきました。急坂では、以前のように力強く登れなくなりました。地球円周4万km以上の5.4万kmも走ったので寿命なのでしょうか。時速60km出すのがやっとで、とても以前のように高速道路を走ることはできません。そのため、今回バイクを新しいものに買い換えました。
左:新規購入の新しい200ccのバイク 右:手放した150ccのバイク
古いバイクにはたくさんの思い出があります。一番多く使ったのは通勤です。手放すバイクには旧勤務地の駐車場使用許可証が貼ったままでした。また、ガソリン不足で車が使えなかった東日本大震災時では本当に役に立ちました。バイクは先日逝ったリンちゃんのような生き物ではありませんが、手放すととても寂しい気持ちになりました。これまでの11年間、本当によく働いてくれました。ありがとう。※11年以上前に乗っていたフリーウェイは、同じ機種を3代に渡って約20年間乗りました。家内や子供だった娘を、よく後ろに載せて走りました。
旧勤務地の駐車場使用許可証 新旧バイクの後ろ姿
去年購入して1度だけしか使っていないガスボンベ式小型ヒーターを倉庫に仕舞い込みました。このガスボンベ小型ヒーターを購入したのには理由があります。去年11月の平生町ヴォーカルアンサンブルwishミニコンサート & フリーマーケットで野菜を売るお店を出した時のことです。あまりの寒さに、知人の1人が体調を崩したのです。七輪による暖房でも用意しておけばよかったかなと思いました。そこで、より簡単な暖房として携帯ボンベを使う小型ヒーターを購入したのです。
ヤカンを載せたり、網でもちが焼ける小型ヒーター
この小型ヒーター、お店に行っても納得できるものがありませんでした。そこで、インターネットで探して購入することにしました。手持ちハンドルが付いて、赤い色で、ヤカンを載せたり、もちが焼けるこの小型ヒーターにしました。ところが、到着してびっくりしました。海外DHL便で届き、しかもハングル文字の説明書なのです。使い方は日本製と同じようでしたのですぐに慣れました。先日の牡蠣まつりで初めて使いました。倉庫に仕舞う前にもう一度火を点けてみました。その後、冷ましてからボンベを抜いて倉庫に保管しました。来冬は活躍してくれるでしょう。
ハンドルを持って移動 ボンベを抜く 専用ケースに収納
晴れているのに、とてつもない寒さです。明日午前中に麦畑傍の木を数人で伐採します。その準備としてチェーンソーを点検しました。すると、長年使用したため刃がだいぶすり減っていました。そのため、チェーンソーの替え刃を買いにDIYのお店に行きました。バイクで行ったため、冷たい向かい風で寒くてたまりませんでした。
替え刃の型番 新しいチェーン刃 刃を交換するチェーンソー
DIYのお店に着くと、目的のチェーン刃を探しました。いろんな種類があるものです。その中で私が使っているのは一般的なチェーンソーです。ガイドバーの長さが35cmのチェーンソーです。その替え刃のうち、値段が安い2000円程度のものにしました。チェーンソーの替え刃に加えて12Vの電球を購入しました。レジでお金を払っている時、寒さで手がかじかんで、お財布からお金が取り出せなくて焦りました。
チェーンソーカバーを開けて、古いチェーン刃を露出
家に帰ると、さっそくチェーンソーを交換する作業に入りました。まずは、チェーンソー刃を交換できるように、カバーを外して古いチェーン刃を露出しました。そして、ガイドバーから古いチェーン刃を取り外しました。すぐに新しいチェーン刃を取り付けてもよいのですが、このさい内部を掃除をすることにしました。長年の伐採で木くずがこびりついていますので。
古いチェーン刃を外す 内部の木くずを取る ガイドバーも掃除
内部やガイドバーを綺麗に掃除すると、新しいチェーン刃を取り付けました。そして、カバーを元通り取り付けてチェーン刃の張り具合を最適に調整しました。そして、混合ガソリンとチェーンソー油を入れました。ポンピングをした後、チョークを入れて始動ロープを何度か引きました。すると、元気よくチェーンソーが動き出しました。この様子だと、明日は快適に木を伐採できそうです。
新しいチェーン刃を取り付け よく切れるようになったチェーンソー
初夏に呉麓山中腹のひっかり観音の屏風岩を磨きに行きました。ところが、どういう訳か磨きに使ったディスクグラインダーが故障してしまいました。故障ならばまだしも、その後全く動かなくなってしまいました。どうもベアリングが固着してしまったようです。このディスクグラインダーは20年位使ってきたとても便利で愛着のある工具でした。
左は故障したグラインダー、右は今回購入したグラインダー
このディスクグラインダーは、金属などを磨く時によく使います。機械の修理などに無くてはならない工具なのです。そのため今回、大金?をはたいて新しいものを購入しました。故障したものよりも出力が大きく、回転数が多いものを購入しました。箱から本体を取り出し、最初に安全カバーを取り付け次に丸砥石を取り付けました。
安全カバーの取り付け 丸砥石の取り付け 使える状態のグラインダー
100ボルト交流電源を繋げばすぐ動かせる状態にすると、試しに使ってみました。磨いたのは、このところ下草刈りに使っている刃です。電源スイッチをONすると元気よく回り始めました。摩耗部分に丸砥石を当てると、鉄が磨かれて火花で激しく飛びました。摩耗部分を見ると綺麗に磨かれていました。あと数十年間はこのディスクグラインダーを使い続けることになると思います。
草刈機の刃をディスクグラインダーで磨くと、激しく火花が飛ぶ
刃を新品に交換したチェーンソーを使って先日、Emさん宅の木を伐採しました。伐採と言っても幹だけが残された木ばかりです。最初に伐採したのは、中が空洞になっているもののかなり太い幹でした。倒す方向に切れ目を入れた後、反対側から深くV字型に切っていきました。少し汗ばみましたが、ほどなく幹が倒れました。かなり空洞が目立つ木でした。
空洞が目立つものの太い幹を伐採
Emさんによると、木を伐採する理由は犬小屋を新たに置くためだそうです。三本の幹を伐採しましたが、残りの二本は容易に伐採できました。ただ、どの木もまだ生きている木のようで、切っている間に湿り気でチェーン刃の回転が弱まるケースがありました。それでも時間をかけて切りました。そう言えば、来月はしいたけ用のほだ木にする木を伐採しなければなりません。
細目の幹を簡単に伐採 幹を根元ぎりぎりに切り詰め
東京から山口県に帰る前、今は亡き父親が購入したチェーンソーを使用していたことがありました。父親はチェーンソーを購入したものの、その使い方がよく分からなかったようです。私は東京でよく使っていたため、容易にエンジンをかけて木の伐採をしました。その時使ったチェーンソーを今でも使っています。しかしながら、何度も刃を研ぎながら使ってきました。さすがに刃が擦り減って、切れ味が悪くなってきました。
刃を交換するチェーンソー ハンドガードの取り外し スプロケットカバー
の取り外し
これまで何度か刃を交換しようと思いましたが、時間がなくてなかなかできませんでした。先週、Emさんにさつまいもの収穫を手伝ってもらいました。その時、Emさんの家傍の木を伐採する約束をしました。そのため、このさい新しい刃に交換することにしました。朝、DIYのお店で新しい刃を購入しました。
擦り減った刃の取り外し 新品の刃を取り付け
チェーンソーの分解はお手の物です。ハンドガードやスプロケットカバーなどをさっさと取り外しました。すると、特徴的な形のクラッチが見えてきました。このクラッチの裏側を通っている古い刃を取り外しました。そして、同じ場所に新品の刃を通しました。
新品の刃をガイドバーに取り付け
新品の刃をガイドバーに取り付けると、テンションを最適にしました。後は、分解したのとは逆にスプロケットカバーやハンドガードなどを取り付けました。そして、チェーンソーオイルと混合ガソリンを充填してエンジンをかけました。エンジンがかかると、しばらく暖気運転した後にチェーンを回してみました。すると、シュルシュルとチェーンが小気味よく回りました。これで刃の交換が完了です。
ハンドガードを元のように固定 ガイドバーを最適に調整して固定
刃を交換後、古い刃と新品の刃を比較してみました。刃は時々ヤスリで磨きます。そのためか、長い間に擦り減ります。少しずつ減っていたので、これほど擦り減っているとは思いませんでした。新しい刃に交換する時期が来ていたのです。このチェーンソー、今後もしいたけ用の木や庭木などの伐採に活躍してくれそうです。
だいぶ擦り減っていた古いチェーンソーの刃
先日、とてもレトロな手回し式ミシンを購入しました。ミシンを購入したかった訳ではなく、そのレトロ感あふれるケースに引かれたからです。ミシンの事にはあまり考えが及びませんでした。ケースを改造すれば猫の家として使えるかな、程度の意識しかありませんでした。値段も数千円でした。
ケースを開けてみてびっくり、意外にレトロ感たっぷりな手回し式ミシンせ
ケースを開けてミシンを触ってみるとびっくり、ちゃんと動くではありませんか。てっきり動かない壊れたミシンだとばかり思っていました。しかし、私が知っている足踏みミシンとずいぶんと違っていました。説明図がケースの裏に貼ってあったのですが、いくら探してもボビンや下糸の説明がないのです。そのため、下糸部分の機械が欠落しているのではないかと思いました。そのため、「あーあ、こりゃあミシンとして使えないな。」と少しがっかりしました。
猫小屋にできそうなケース 手回しハンドル部 下糸の機械個所?。
い
とにかく上糸だけを説明図のとおり通してみました。そして、タオルを針の下に置いて試しに縫ってみました。すると、なんとなんと、上糸だけで縫えるではありませんか。私は、下糸をボビンにあらかじめ巻き付けておくミシンしか知りません。こんなミシンがあるのですね。びっくりです。今こんなミシンは無いと思います。この方式には何らかの欠点があって、使われなくなったのではないかと思います。
上糸を説明図の通り針先まで通す 上糸だけで縫ったタオル
私はこの手回し式ミシンをすっかり気に入ってしまいました。猫小屋にするのはやめました。このミシン、分からないことだらけです。その糸口を探そうとE邸に持ち込み意見を求めました。一つ分かったのは、Emさんによると、不思議な部品は縫う時に布を丸めたり曲げたりするためなどに使うのではないかとのこと。
とにかく、少しでも使ってみようと思い、縫うための道具(まち針,和ばさみなど)を柳井の手芸店で適当に購入しました。練習用の布やミシン油も買いました。
不思議な部品、いったい何に使う? 50年ぶりに触る家庭科用品(購入)
我家には、常時使う2台の草刈機があります。しかし、去年の秋に1台が故障してしまいました。ガソリンをキャブレターに送るプライマリーボンブからガソリンが漏れるのです。そのため、キャブレターにガソリンが送られず、エンジンがかからないのです。
残りの1台が快調に動くため、直さずにいました。その1台も、いつ故障するか分かりません。故障したら草刈りができません。そのため、故障した1台の草刈機を直すことにしました。
故障した草刈機 ガソリン漏れのポンプ 空気吸入口を外す
ガソリン漏れを直すためには、フライマリーポンプを交換するしかありません。近くのDIYのお店に行ってプライマリーポンプを探しました。探してもなかなかありません。3店目でやっと見つけました。新品のプライマリーポンプを購入すると、さっそく故障した草刈り機の修理を始めました。まずは、まずプライマリーポンプが付いているキャブレターを取り外しました。
取り外したキャブレターとプライマリーポンプ
耕耘機のキャブレターはよく外しますが、草刈機は久しぶりです。注意深くブラスドライバーを使って外しました。外す前にガソリンタンクからガソリンを通すホースなどを外します。キャブレターを外して、プライマリーポンプをよく観察すると、ポンプは全体的に茶色に変色し、あちこちに小さなヒビが入っているように見えました。そのヒビの一つからガソリンが漏れるのに違いありません。
ポンプをドライバーで外す 取り外したポンプ 購入した新品のボンプ
キャブレターを外すと、今度はキャブレターに取り付けられたプライマリーポンプを外しました。キャブレターの四つのネジを外して、ゴムのようなポンプをこじるようにして外しました。太陽の光で透かせるようにして観察すると、無数のヒビが筋状に光って見えました。ボンプの交換時期に来ていたようです。DIY店で購入した新品のプライマリーボンプをキャブレターに取り付けました。
キャブレターに取り付けた新品のプライマリーボンプ
新品のプライマリーボンプを付けると、キャブレターを元のように草刈機本体に取り付け直しました。そして、ガソリンタンクからのホースを繋ぎました。そして、最後に、修理確認のためにエンジンをかけることにしました。まずは、タンクにガソリンを入れました。次に、ブラマリーポンプをしこしとこ押して、ガソリンをキャブレターに誘導しました。そして、コックをチョーク側に倒して始動ローブを数回引きました。すると、半年ぶりにエンジンがかかりました。これで、安心して2台の草刈機を使うことができるようになりました。
ガソリンホースを繋げる 空気吸入口をセット 直った草刈機
先月修理に出していたトラクターが戻ってきました。修理した項目を見ると、いろいろな個所が点検,交換,修理されていました。冷却水が漏れていたので予想はしていましが、エンジンが軽く焼き付いていたようです。自動車でも船でも、エンジンが一番大切です。完全には壊れていなかったのは幸いでした。
運搬車に乗ったトラクタ 運搬車から降ろす 降ろされたトラクタ
その他、各種配線が相当傷んでおり、配線が修理されていました。また、発電機(オルタネーター)そのものも傷んでいたようで、発電機を外して専門業者に修理に出したとのことでした。また、エンジンオイルなども全て交換しました。また、各動作部にはグリスが注入されていました。今回の修理で、今後数年間は修理に出すことは無さそうです。広い畑や重い物を運ぶのに、このトラクターはとても重宝しています。これからも永く使っていこうと思います。
点検,交換,修理され、汚れも落とされ綺麗になったトラクタ
先日、使っていない耕運機の角ローターから刃を取り外ししました。外した理由は、使っていない耕運機の軸は〇で、今使っている耕運機の軸は六角だからです。つまり、角ローターの軸形状が異なるため、角ローターをそのまま付け替えできないためです。まずは、今使っている耕運機から角ローターを外しました。外すにあたって、ピンがなかなか外れず往生しました。
今使っている耕運機 角ローターのピンを外す やっと角ローターを外す
ピンを外すと、角ローターを耕運機の車軸から外します。こじるようにしながら引っ張るのですが、なかな外れず困りました。それでも、何度もこじっていると少しずつ車軸から外れました。やっとの思いで角ローターを外すと、摩耗した刃を角ローターから取り外しました。錆や泥で固着しているため、これまた難儀な作業でした。合計18本もの刃を取り外しました。
メガネレンチで刃を外す 外した1本の刃 角ローターから外した刃
外した刃がどの程度摩耗したのか、これから取りつける中古の刃と比較してみました。すると、下画像のようにあと数mmで擦り切れるところでした。これだけ摩耗すると、もう耕耘作業はできません。耕耘するのではなく、単に土を引っ掻くだけです。これでは土を掘り返すことができなくて当たり前です。今回、使わない耕運機の角ローターの中古刃に交換しましたが、通常ならば新品の刃を購入しなければなりません。
摩耗し擦り減った刃と、これから取りつける中古の刃(錆びている)
角ローターに取り付ける刃には規格があります。そのため、同じ規格の刃と交換しなければなりません。異なる規格の刃を使うと、小さすぎて十分に耕せなかったり、逆に大きいと耕運機底部に当たってしまいます。今回、同じ規格の刃だったためラッキーでした。
同じ規格の刃を取り付け 刃を差し込むと、ナットを回して刃を固定
中古の刃を取り付ける前に、ステンレスのネジとナットを必要個数購入しました。ステンレスにした理由は、錆びて固着しないようにとのことです。刃は左右の角ローター合わせて、全部で18個あります。一個一個丁寧に取り付けました。全ての刃を取り付け終わった頃、指が疲れました。そのため、少しばかり休憩しました。これら刃の交換作業は、農機具店に有料で頼むことができます。しかし、自分ですべて交換すると、刃や角ローターの仕組みや取り付け方法などを体得できます。
18個の中古刃に、全て交換し終わった角ローター
ところで、角ローターの刃取付け部も摩耗していました。次に刃を交換する時には、取付け部も摩耗していて、もう刃を交換できないかも知れません。そこで、クボタのお店に行って新品角ローターの値段を聞きました。すると、左右の角ローター合せて約4万円とのことでした。とても安価とは言えません。中古品を探して手に入れるか、またはオークションで探すしかなさそうです。
中古刃を取り付けた角ローター 少し畑を耕運すると中古刃の錆が取れる
8年前、私がトラックで東京から輸送したトラクターを修理・点検に出すことにしました。きっかけは、畑を耕していると、ポタポタと冷却水が漏れるのに気が付いたからです。最初、油が漏れているのかと思いましたが、手に取って触ると冷却水でした。今は冬のためエンジンをかけてもすぐにオーバーヒートすることはなさそうですが修理は絶対に必要です。
トラクターの新品は400万円位します。ローダーを付けるとさらに+100万円します。そのため、少々費用がかかっても修理することに決めました。今回、クボタで修理ついでにあちこちの点検をしてもらおうと思います。このトラクターは田んぼにはまり込んで動かなくなるなど思い出のあるトラクターです。今も、畑を耕したり、物を運んだり、私の農作業に欠かせない農機です。
修理のため、クボタに運ばれる私のトラクター
先日、庭のカイズカイブキを伐採した時、どういう訳かチェーンソーが不調でした。切れるのですが、傾けたり、回転数を上げたりすると、不安定になって止まることがあるのです。ただし、エンジンが温まるとその症状が少し減ります。そのため今回、チェーンソーを整備することにしました。キャブレターが故障しているようならば分解する必要があります。購入してから8年近くなるので、不調になってもおかしくはありません。ただし、真冬でもエンジンのかかりは好調です。ニードルバルブあたりにゴミでも詰まっているのでしょうか。
不調になったガソリンエンジン式チェーンソー
このチェーンソーは、父親が8年前に購入ました。私がこのチェーンソーを初めて使ったのは購入直後のしいたけのほだ木を作るときです。父親はいつもノコギリで伐採していたので、チェーンソーの使い方がよく分からなかったようです。その点で私は、東京で暮らしている時にホタルのすみか作りなどでよく使っていました。ガソリンエンジン式以外に、電気式のチェーンソーも使っていました。
空気吸入口を分解 目詰まりしたフィルター キャブクリーナーで掃除
チェーンソーは木屑で吸入口が目詰まりすることがあります。最初空気吸入口を調査しました。すると、フィルターが木屑と油でびっしり詰まっていました。油がびっしり付いているため、刷毛ではとれません。キャブクリーナーで油分を溶かして除去することにしました。
フィルターをキャブクリーナーに浸けている間、キャブレターの調子をみました。すると、エンジンの始動はまったく問題ありません。しかし、チェーンソーを斜めにすると回転が弱くなるのです。やはり、キャブレターにゴミが詰まっているなどのトラブルがあるようです。
チョークを入れると、容易にエンジン始動可
キャブレターを分解するのが面倒なので、一度エンジンを最大限にしばらく吹かしてみました。吹かすことでたまに目詰まりが無くなることがあるためです。すると、調子が良くなりました。斜めにしても回転が落ちません。この方法は、バイクのキャブレターが目詰まりした時にも応用できます。ただ、根本的な解決方法ではないため、時間が空いた時にキャブレターを分解・掃除しようと思います。続いて、チェーン駆動部の掃除をしました。ついでに、チェーンの刃を研いでおきました。
チェーンガイドバー部の掃除 チェーン駆動部の掃除 チェーンの刃を研磨
だいぶ裏山の下刈りが進んでいます。ですが、チップソーの使い過ぎでしょうか、笹や枝が刈れなくなってきました。チップが摩耗しているのに違いありません。このさい、チップソーを研ぐことにしました。鎌などを研ぐ時に使っている紙状ヤスリ刃のものをチップ研磨専用刃に交換しました。チップ研磨専用刃にはダイヤモンド粉が塗布してあるそうです。
鎌などを研ぐ紙状やすり刃 チップ専用のものに交換 研磨するチップソーを固定
グラインダーの刃を交換すると、さっそくチップを研磨しました。研磨するチップソーを専用の器具に取り付けました。回転はするが、グラグラしないように固定しました。チップソーには40個位のチップが埋め込まれています。そのチップの二面を研磨します。一つは回転方向に平行な角度、もう一ヶ所はチップから回転軸方向の角度です。
チップソーを専用器具に装着後、研磨開始
チップは超合金が使われているらしく、普通の回転砥石ではあまり研磨できません。ダイヤモンド粉が塗布されているからこそ、より良く研磨できるようです。普通の砥石で鉄を磨くとよく火花がでます。ですが、チップを磨いてもあまり火花が出ないのは何故でしょうか。金属の成分に違いがあるからでしょう。こうして数枚のチップソーを研磨しました。ただ、研磨したとはいえ、新品のようにはもちません。
研磨前のチップソー 研磨後のチップ面が光る
故障中の発動機を直してみることにしました。この発動機、去年10月に突然動かなくなりました。始動時の圧縮のさいに空気が漏れているようでした。私が思うには、ピストンリングの潤滑油が効かなくなったのではないかと思います。突然の故障を切り抜けるため、水冷式ディーゼルエンジン耕耘機を引っ張り出して代用しました。
再度動くようになったディーゼルエンジン発動機
ところがこの発動機、直さなくても始動を工夫することによって動いてくれました。その工夫とは、冬のような寒い時に始動する方法です。その方法とは、始動前に熱湯を冷却水として入れること、そして空気の吸入口にガソリンを水滴たらすことです。この冬にはこの方法で始動できなかったのですが、今回何度か試すうちに白い煙が出るようになりました。そして、煙を吐きながらこもるような回転を始めました。そして、勢いよく回転するようになりました。
ここに熱湯を入れる 経由を満タンに 高速回転に設定
やれやれ、これでこの発動機が小麦の脱穀や茎の細断に使えそうです。この発動機はとても古いため、使わなくても半年に一度は動かした方がよさそうです。発動機が動いている時、潤滑油がちゃんと供給されているか見ました。すると、潤滑油が流れていることを示すフロートがくるくる回っていました。この発動機は農作業に欠かせません。今後は故障しないように大切に使おうと思います。
始動クランクを回す くるくる回る潤滑油フロート