東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

湖底の村の郷土芸能

2003年09月15日 | 田舎暮らし
 約10年ぶりに奥多摩に行ってきました。小河内ダムによって湖底に沈んだ旧集落の伝統芸能が保存されていてその発表を見に行きました。

             小河内ダムによって沈んだ村の伝統の舞


 獅子舞などの伝統芸能を見た後、かつて訪ねた古老の家を訪ねてみました。古老はだいぶ亡くなっていました。そして、生活は想像以上に変わっていました。農業はだんだん単純化しているようです。10年前は残存していたアワやヒエに代表される雑穀は皆無で、代わって蕎麦が主作物になっていました。

              急斜面の山々が迫る多摩川の源流を行く


 たまたま一軒だけ雑穀(ヒエ)を栽培している家を見つけ、飛び入りで訪問したところ大歓迎を受けました。お味噌汁やジャガイモ料理をふるまわれてうれしくなりました。まだまだこんな家が残っているんですね。再会を約束して家路を急ぎました。地域の芸能や伝統農業がどんどん失われていく現状を目のあたりにして、ちょっと口惜しい気がした一日でした。そして、自分に何ができるんだろうと考えさせられる一日でした。

            昔ながらに雑穀(ヒエ)が栽培されていた畑
コメント
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