先日、干し芋を試作したとの記載をしましたが、その後3週間ほどして目的の干し芋ができました。しかしながら、できあがったものは売っているものとだいぶ違うものになりました。①甘味が劣ること:市販の干し芋より甘味は落ちます。しかし、暖めるとほくほく感があり美味しくなる。蒸した直後のような味。②粘りが少ないこと:芋の表面付近は粘りがあるが、中心部は粉状で硬い。市販の干し芋は全体にやわらかい。
一番左が市販の干し芋、そのとなり三つが試作した干し芋
カビがあまり出なかったことは正解でしたが、売りものの干し芋よりだいぶ劣ることが分かりました。いろいろその原因を調べると、使った芋の種類に一番の原因があることが分かりました。売りものの干し芋はタマユタカという品種で芋全体に粘りがあるのに対して、ベニアズマというほくほく感のある粉質の芋であることが、美味しくない第一の原因です。
カビが散見される試作干し芋 内側が白い試作干し芋
たまたま今月の「BE-PAL 1月号」と言う雑誌に干し芋の比較が出ていますので、興味のある方は読んでください。来年は干し芋用品種のサツマイモを作ってみたいと思います。なお、関西方面では、蒸した芋はすぐカビでしまいますので、干し芋とは生の芋を薄く切って乾かしたものを言います。乾いたパリパリの芋を粉にして水を混ぜて、きんとんのようにして食べます。地域によって作り方が違うのですね。写真で、上が試作したベニアズマの干し芋で、中心付近は粉状になっており表面付近が粘り気があります。下は市販されている干し芋で全体的に粘り気があります。
上が試作したベニアズマの干し芋、下が市販の干し芋