以前いっしょに田んぼなどをしていた女性が、青年海外協力隊に申し込みして今度二次試験を受けます。試験に受かったらベネズエラかコロンボに派遣に派遣されるとか。ぜひがんばって欲しいものだと思います。彼女の話を聞いて、私もかつて30代の頃に青年海外協力隊の試験を受けたことを思い出しました。当時の私は、派遣地に東南アジアを希望しました。今のご時世は分かりませんが、当時は会社からずいぶん嫌味を言われました。女性は比較的行きやすい雰囲気でしたが、男性には厳しい目で見られました。男が会社を休みたいとは何たることと。海外協力することが、サボる、遊ぶ、会社に迷惑をかけるなどと思われたのが嫌でした。
上司の年代の人には、海外派遣とかボランティアなどがとても想像できなかったようです。今思いおこせば、とてつもないカルチャーギャップだったのではないかと思います。定年までその会社に勤め上げることが美徳のような時代ですから、上司の反応は無理もないことだったかも知れません。今のような、ニート、フリーターなども想像できない時代でした。私には、会社中心というか経済中心の世界観がうんざりでした。その世界観が今の日本をダメにしていると今でも思っています。日本では会社や組織に忠誠を尽くすことがベストのような社会観がありますが、これからの日本は個人が自立した上で会社や組織に勤めることが必要だと思います。でないと個人は本当に豊かな生活(特に精神的に)をおくれないのではないかと思います。
ところで、私の青年海外協力隊の試験は3次まで進みましたが、残念。ちなみに3次試験は面接でした。現地で教える専門家としての資質や知識が問われました。つまり現地のニーズを本当に満たすことができるかどうか。また、会社や家族が真に賛成しているかどうかもポイントです。私の場合、会社の同意が無かったのが残念の理由だったのではないかと思っています。なお、会社の同意が得られないと受かっても帰国後に復職できないリスクがあります。