東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

あるネズミの死

2005年01月19日 | 生き物

 今日は田んぼに行って久しぶりに耕耘しようと思いました。その前に田んぼ内に散らばったわら束を片付けているとわら束の中にネズミを発見しました。すぐに姿を見失ったので逃げたのかと思って、そのまま脱穀機やわらを片付けました。きれいに片付け終わると、そこはどうもネズミの巣があったようで片付けている間に踏みつけてしまったようでした。このため、もしやネズミが生き埋めになったのではないかと思い、スコップで掘り返すと案の定小さなネズミが出てきました。そのまま逃がしてもこの寒さでは凍え死ぬのはあきらかなので、自宅で飼おうと思い逃げないように一時的にペットボトルに入れました。

              逃げないように一時的にペットボトルに入れたネズミ


 そしてしばらく田んぼの作業を続行していると、そのネズミがぐったりとなっていることに気が付きました。これはまずいと思って、すぐに家に連れて帰りました。どうも水に濡れて凍えているようでしたので、ストーブをたいたりドライヤーで乾かしたりして、体温を確保するようにしました。2時間ばかり見守っている間、マッサージしたり体をさすったりしましたが、やがて動かなくなりました。農業をしているといろんな小動物の生死に出会いますが、今日のネズミは介抱のかいなく死んでしまったので、とても心が痛みました。もっと早く、凍えているのに気が付いていれば、生かしてやれたのかなと・・・・。田んぼそばの畑の斜面にはいろんな小動物が眠っています。大きいものはタヌキや鴨など、小さいものは小鳥やトカゲなどです。農業は自然と対面する意味で、いろんな小さな生死に出会います。子供達にもそのかけがえのなさを体験させたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする