田んぼと畑の境にある土手に、一本の桑の木があります。毎年、今の季節になるとたくさんの実が成ります。一仕事終えて休む時に、この木の下に行って実を摘んでは食べます。甘酸っぱい味が口の中に広がります。この実をたくさん収穫して絞るとジュースにもなります。唱歌「赤とんぼ」に桑の実の歌詞が出てくるほど、昔の日本人、特に子供はあたりまえにこの実を摘んでは食べていました。私にとっても懐かしい思い出のある実です。
今、実といえばマンゴー、キウイ、バナナなど輸入ものの実を食べる機会が多くなりました。それに反比例して日本の野山に自生する桑や山桃の実などのほのかな甘味を口にすることがなくなりました。日本の原風景がどんどん忘れ去られていくようで、ちょっとさびしい気がしています。
今、実といえばマンゴー、キウイ、バナナなど輸入ものの実を食べる機会が多くなりました。それに反比例して日本の野山に自生する桑や山桃の実などのほのかな甘味を口にすることがなくなりました。日本の原風景がどんどん忘れ去られていくようで、ちょっとさびしい気がしています。