東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

くるり棒で小豆採種

2009年06月17日 | 野菜:豆類ほか

 レンゲの採種を予定していましたが、昨日はあいにくの雨。干していたレンゲが濡れてしまいました。このため急遽、自宅のベランダで秋から干したままにして保存してしいた小豆を採種することにしました。のんびりの採種するには広場に小豆のさやを広げて棒でたたくに限ります。今回は「くるり棒」と呼ばれる先端がくるくる回る棒を打ち付けて小豆のさやから種(小豆の豆)を外して採種しました。

     くるり棒を使う大学生(はじめてのくるり棒でとまどい気味)


 去年の秋に収穫した小豆はさやごと麻袋に入れいます。袋から出してくるり棒でたたくと豆やさやがあちこちに飛び散るため、今回は袋に入れたままたたきました。くるり棒は江戸時代によく使われたと思われる相当古い農具です。回すには少しばかりのこつが必要です。初めてこの農具を使った大学生は誤って自分に当てたりして痛かったようです(笑)。

   麻袋から小豆を網に移す      網をゆすって小豆の種とさやを分離       
  

 くるり棒でたたいていると、小豆のさやから豆が外れます。ころあいを見計らって袋から網に小豆をさやごと移します。そして、網をゆすってさやと豆を分離します。小豆色がたくさん取れました。次に唐箕を使って豆といっしょになった細かいゴミを風で飛ばします。これを風選と言います。この作業すると小豆の豆だけが分離されます。

          唐箕を使って小豆に混じったゴミを飛ばす(風選)


 風選された小豆ですが全くの無農薬で栽培したため虫に食べられたりカビに侵されて変色した豆がだいぶ混じっていました。この食べるのに適さないと思われる小豆は指でつまんで丁寧に取り出しました。

             虫に食べられたり変色した小豆を手で取り出す


 売っているような均一な色の小豆は採種できませんでした。しかし、去年の初夏から栽培して育てた小豆はとても貴重です。今年中に羊かんなどに加工して食べてみたいと思っています。

         収穫した小豆、販売品より品質は落ちますが貴重

コメント
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