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東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いgeneral製トランジスタラジオ6G630の修理(10)

2012年01月14日 | 古ラジオ修理工房

この古いGeneral製トランジスタラジオ 6G630の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理( 1/11) 修理( 2/11) 修理( 3/11) 修理( 4/11)
  修理( 5/11) 修理( 6/11) 修理( 7/11) 修理( 8/11)
  修理( 9/11) 修理(10/11) 修理(11/11)

 このラジオの修理で一番困っている革修復は、今回で見切りをつけようと思います。革加工の素人である私には、これ以上の革修復は無理だと分かりました。このため、今回で革修復の試みを終わりにします。

          修理し終わったトランジスタラジオを修復中の革に収納


 前回、水で湿らせてさらに破れてしまった革のつなぎ目を糸で縫って縛りました。縫った糸が太いためにつなぎ目は見苦しくなりました。つなぎ目は接着剤を付けていたため、糸を取ってもつながっているため糸を外しました。まるで手術後の糸を取り除いているようです。糸を取ると、多少見苦しさがなくなりました。

      糸で縛った革のつなぎ目        つなぎ目の糸を丁寧に取り除く
 

 このラジオの革は、厚くするために革と紙が重ねる構造になっています。その革や紙がはがれて分離している個所がいくつかありました。そして、ストラップの革ひもも一か所切れていました。はがれている個所や切れている個所を、やはり接着剤で固定しました。

     はがれた個所を合わせて接着       切れたストラップを接合
 

 革は何十年もすると紙のようにもろくなり、修復することはもはや無理のようです。新しい革を購入して新規に縫い上げて同じものを作るしか方法がないようです。革制作技術を持っていない私には、新規に革を縫うのは無理です。残念ですが、これまでの革修復でよしとしました。

      ラジオを収納した革。傷んだ革は擦れた紙のようにポロポロ、やむなし。


 革の修復はこれまでとして、革にラジオを収納してみました。ボロボロの革ですが、トランジスタラジオを収納すると、ラジオの見栄えが良くなります。革に収まったラジオは心なしか高級感があります。ボロボロの革ですが、これ以上傷みが進行しないように大切に使い続けようと思います。今後は、ラジオ本体の汚れを取るな綺麗に磨いて、受信周波数などのチェックをして修理を終えようと思います。

              革を半分開いたこのラジオ、心なしか高級感

コメント
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