待ちかねた大國魂神社での神前結婚式の日となりました。早朝、私は娘と和服に着替えた家内を車に乗せて府中市の大國魂神社に向かいました。そして、会場の専用駐車場に車を停めました。待合室でのんびり過ごしていると、神前結婚式をあげる別の新郎新婦とその家族がいました。これから式のようでした。
着替えた新郎方家族 直前の練習 雅楽を先頭に拝殿に向かう
しばらく歓談していると、我々を担当する神社のスタッフから着替えのお知らせがありました。女性陣は時間がかかるため、先に着替えです。男はモーニングに着替えるだけですので後です。そのうち、男性にもお呼びがかかりました。私と新郎の父親が一緒に着替えルームへ案内されました。そして、正装であるモーニングに着替えました。私はじっとしているだけで、指示されるとおり着替えました。
神前結婚式の始まり、三々九度の杯
そのうち女性陣は全員和服に着替えて出てきました。写真を撮ったりしながら談笑していると、呼び出しの声がかかりました。これから神前結婚式の始まりです。控室で新郎新婦を先頭に並んでいると、神主さんがやってきました。その神主に付いて行きました。建物の外に出ると、雅楽の皆さんと大きな和笠の方が待っていました。そして、演奏する雅楽の方々や神主さんなどに続いて拝殿に向かいました。
夫婦の誓いを読む 巫女さんによる「浦安の舞」 結婚指輪の交換
参道の白砂を踏みしめながら歩いていると、観光客の方々がたくさん寄ってきました。中には「おめでとうございます。」と声をかけてくれる人もいました。ちょっと照れくさいですが、一生に何度もある行事ではないので我慢です。見守る観光客の隙間を抜けるように、拝殿に入りました。さあ、これから神前結婚式の始まりです。
式後に、食事の宴での挨拶 集まった親族と歓談
神主さんのお言葉に従い、次々に式が進行しました。中でも巫女さんが舞う「浦安の舞」の鈴舞がとても良かったように思います。全国的に神社でよく踊られているようです。式の終わりに、家族全員がお神酒をいただきました。
私はこれまで結婚式には何度も出ましたが、キリスト教式が比較的多かったように思います。やはり、神前結婚式は日本らしい奥ゆかしさがあってとても良いと思いました。息子は将来どの結婚式を選ぶのでしょうか。とは言え、そもそもお相手がいなければ選べませんが。
食事の宴での新郎新婦、どんな家庭を築くのでしょう。
式が終わると、普通ならば親戚一同,会社の仲間,学校の同窓生などが集まる披露宴が始まります。しかし、そのような披露宴はせず食事を中心にした静かな宴にしました。来ていただいたのは、家内の姉妹家族と新郎の父母です。私の母親や妹家族とは、新ためて山口県で宴を催すことにしています。しかしながら、国境を超えての結婚は日本での常識が通用しません。疲れることばかりでしたが、10年も経てば良き思い出となることでしょう。
しだれ桜の下で 新郎新婦と従妹 金の屏風前で披露
ところで、私が二十代の頃は今のようなデジカメなどありませんでした。友達の結婚式などで、よく頼まれて写真を撮りました。当時は35mmフイルムでした。枚数が限られていたため、一発勝負で気が抜けませんでした。また、動画も8mmフイルムでした。しかし、一本たったの3分しか撮影できないのです。式が始まる前に、3分にどう納めるかイメージしながら撮影したものでした。
神前結婚式に参加した女性陣
昔は、式が終わってからの焼き増しや編集が大変でした。今のように簡単にコピーできなかったのです。写真は必要な各コマごとに枚数を数えて写真店に頼んで焼き増ししていました。8mmフイルムはハサミで切りながら編集しました。文字を入れるためアニメーションを1コマ1コマ入れたこともありました。当時使用していた8mm映写機がまだ使えることが先日分かりました。当時8mmカメラでいろいろ撮影しましたが、結婚式の映像は全てお祝いとして渡したため手元にはありません。
今回の結婚式で撮影した画像や映像は、クラウド上に各人がアップロードします。そして、各人が欲しいものだけをダウンロードします。時代は変わりました。
今回参加した娘の従妹達 娘と家内の姉妹達
結婚式は午後早くからでしたが、気が付くと外は暗くなっていました。楽しい歓談が済むと、着替えて大國魂神社の外に出ました。この日は晴天の暖かい日でしたので、一気に桜が咲いていました。みんなで夜桜を楽しみました。そして、私は家内と娘を乗せて、車で八王子の我家に帰りました。疲れましたが、良い結婚式だったように思いました。あとは、式を挙げた夫婦が仲良い家庭を築いてくれることを願うだけです。
外は七部咲きの夜桜 夜桜と家内 お疲れ、新郎新婦