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杉渕学級参観記…その1

2005年06月07日 | 雑記帳
著書やメルマガをいくら読み込んでも感じ取れないことがある。
実際に見たり、聞いたりすることでその実践の凄さは明確になってくる。
それが時間とお金をかけて現場へいく価値である。
その得た価値を文章化してみることで、自分自身への消化を促す
そんな気持ちで拙文を記す。

6月5日日曜日。「教育の鉄人」杉渕鐵良先生(板橋区新河岸小学校)の学校を訪問し、
その実践を直接参観することができた。
三つのキーワードにまとめる形で書き込んでみたい。

杉渕実践キーワードは、まずこれだろう。
スピード

朝の全校活動から子どもたちがもどって席に着き
その後、杉渕先生が教室に入り正面に立った直後だった。
気合の入った「おはようございます!」一発(まさに)。
そして間をおかずにすぐに始まった10マス計算。
後から思えば、これがすべてを物語っていた。

計算や音読といった学習上の活動だけではない。
すばやく席から立つ、すばやく準備をする、すばやく次の行動にうつる
それが時間短縮につながり、量を保障する。
そしてその量は質へと変化する。
無駄のない動き自体が集中を促し、子どもの頭脳や身体を鍛えていく。
そういった考えが具現化されていると感じた。
とかくありがちな「ていねいな指導」や「わかりやすい指導」に見られる
スピード感の欠如、テンポの悪さ…これらを私たちはふり返ってみる必要がある。

三時間目の体育終了後、スピード第一の男子は
もうすでに廊下から運動着を脱いで上半身裸で教室に入ってきて
着替え始めたのには笑ってしまったが…。(子どもたちも笑っていたが)

とにかく半端でないスピードの要求に、教師の決意を感じた。

~続く