すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

見え方を理解することの困難さ

2005年06月24日 | 読書
うまくできるようになるということは、その知識が頭の奥に入っているということです。表層からは消えるということです。専門家は専門家の見方をするから専門家なので素人とは違った見方をします。実はできない子どもも見ています。見ているものが違うだけなのです。しかし、すでにできるようになってしまった教師にはできない子の『気持ち』(見え方)を理解することはきわめて困難なことなのです。
西川純「授業づくりネットワーク 2005.7」(学事出版)


例えば「単位量あたりの大きさ」がどうしても理解できない子に
様々な説明をし、図をつかい、例を出しながら
教師が教えたとしても、どれほどの進展があるのか。
「身近な子どものわかり方を伝える」という考え方を
(もちろん、それはやってきたことなのだが)
授業運営に使っていく、いや核としていくと、どう変わるのだろう。