すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

夏を迎える心

2006年07月24日 | 教育ノート
一学期最後の学校報、わずかなスペース。
書きたいことは結構あったが
「夏を迎える心」が一番大切だなと思った。
ぴったりの詩を見つけたので、紹介した。



 児童生徒をお持ちのご家庭では、「夏休み」は毎年繰り返されているとお感じになっていることでしょうが、考えてみると一人一人の子にとっては「□年生の夏休み」はたった1回きりなのです。また、我々大人にとっても「□歳の夏」はたった1回きりと言えます。

 夏だから何かいいことがあるとは言えないのですが、四季のあるこの国では、やはり夏が一つのピークなのかな?などと思うこともあります。
 つい最近、下の詩を目にした時も、そんな感じが一つ強まりました。北国に住む我々には春を待つ心の方が強い気もしますが、夏の印象もまたくっきり浮かびます。
 
 からっと晴れ上がった空、プールに響く声、夜空に上がる花火、遠くから帰省した懐かしい顔…そんな日はもうすぐです。

    空の下    
           高田敏子

 梅雨の晴れ間の
 空を見ながら
 みんなが待っている
 子どもには子どもの夏が
 若者には若者の夏が
 年よりには年よりの夏が
 近づいてくるのを
 待っている

 毎日何かしらん
 悲しいことが起こったり
 さびしいことがあったりする
 それでもみんな待っている
 梅雨の晴れ間の
 空を見上げて
 新しい夏を待っている
 近づくものを待っている