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「耳の鍛え」を、思い起こした

2006年07月28日 | 雑記帳
「教育の鉄人」杉渕鐵良氏(東京・五反野小)を迎えての研修会を持った。

 かつて、杉渕学級を参観したときの私なりの分析キーワード
「スピード」「バリェーション」「イメージ」が今回の講座でもフルに発揮されていて、
参加者の反応も大変よく主催者の一人として本当にいい内容になったことを喜んでいる。

 杉渕氏の言葉で今回特に印象に残ったのは、「耳の鍛え」である。
2月参観時の感想にその点について触れた者としては、非常にうなずくことが多かった。子どもたちの「聴く力」の衰えは知らず知らずのうちに進行しているかもしれない。杉渕氏がテレビのテロップの例を挙げたが、まさにその通りであると思った。
 学校現場でも似たような?ことが進行していないか。自分自身を振り返っても、多くの子をひきつけるためにパネルやカードという視覚情報を使うことが日常化している。そのことをプラスの教育的効果とばかり考え疑ってもこなかった気がする。

 もちろん担任外という立場で時々前に立つという設定の中でなら、それほどの重さはないかもしれないが、視覚情報を頼りにすることの意味づけは、この際突き詰めて考えるべきと思わされた。
 そういえば、担任をしていた時に「聴写」「暗写」という活動に取り組んだ授業を提示したとき、参観した指導主事から「鍛えの姿が見える」と誉められたこともあった。
 そのことを継続的に意識できなかったわが身の積み重ねの薄さも感じた。