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発表会の力を、授業に転移させる

2006年11月09日 | 教育ノート
行事の成果を授業に反映させるという考え方は大切だと思う。
小学校の学級担任制のメリットはそこにもあるはずだ。
そんな思いで、いくつかの例示をした。


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 学習発表会の子どもたちの発表は、予想していた以上に「声がでていた」と思います。今までの集会などでの声を聞いていると、正直「大丈夫かなあ」という思いを持っていましたが、そこはやはり担任の先生方の指導によって、一定のレベルまで引き上げられたのでしょう。
 ぜひこの経験を他の活動にも結びつけたいものです。
 どの学級でも実態に応じて声を出す活動を続けているでしょうが、この機を逃さずレベルアップを図ることを考えてみましょう。

 例えば「音読」です。正確に読むことを競ったり、表情を出す読み方を求め変化させたり、劇指導などと絡めた指導がやりやすい時期です。
 また大きく、はっきりが基本ですが、上学年になったら「速読」という手法も子どもたちが食いついてきます。「何秒で読めるか」「1分でどこまで読めるか」…子どもの挑戦意欲を必ずかきたてますし、導入や中間でぱっと取り入れられる手法です。

 例えば「暗唱」です。暗唱ドリル的なものだったら、学期末までの目標を定めて取り組ませてもよいと思います。
 また何かの物語や説明文などの1ページ暗唱、全文暗唱なども集中力を高め、達成感を持たせるのに適していると思います。

 例えば「スピーチ」です。題材がマンネリ化しないように、様々な例示をしておくことが大事かもしれません。「○○を最初の言葉で」「○文でスピーチ」「○秒でスピーチ」、変化を与えてみましょう。
 また必ずしも全体でなく、個人→ペア→グループ→全体といった段階を織り交ぜて、繰り返し発表させることも考えてみるべきでしょう。ここは少人数のメリットが活きる箇所です。

 例えば「会話、対話」です。何かをテーマに話すことはなかなか難しいものです。「鉛筆対談」から「読む活動」そして「話すように」…「みんなの前で」などという段階も必要になってきます。
 話す質も問われますが、多様な設定をして興味ある内容で話せれば自信もついていくはずです。
(11/9)