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桜と絵本と豆乳と

「読書」していない自分の読書

2006年11月26日 | 読書
 詩人である長田弘氏の『読書からはじまる』(NHKライブラリー)という本を読んだ。
 平易な言葉遣いなのだが、意味がよくつかめないところもあって
自分の読解力の足りなさを痛感させられた。
 しかし、長田氏の言いたいことは、表紙にも書かれている次の一文に込められている。

 人は、読書する生き物である。

 拙い読み取りながらも、心に響くいくつかのことがある。
 例えば、情報と読書の違いである。
 新書好きで、いわば情報のための読書?が多い自分にとっては
なんとも考えさせられることだった。

  簡単に言ってしまえば、読書というのは「育てる」文化なのです。
  対して、情報というのは本質的に「分ける」文化です。


 この論に即して言えば、「分ける」ことに力を入れてきた自分の
「育てる」部分の未熟さが指摘されているようだし、
感覚的にもあてはまるような気がしている。

 振替の休みがあったので四連休。
最初の二日で、読みかけの5冊を読了した。
本の背表紙を改めてみると、「情報」率80パーセントか…。
 三日目に、書店で購入した7冊。
読み始めているが、タイトルから内容を予想してみると
「情報」率はこれも7割は超えているなあ…。
 
 読書による反省がない。
というより、「読書」していないということか。