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「やり過ごし」で見える本質

2006年11月25日 | 読書
 愛読している複数のブログで紹介されていた本
『マネジメント革命』(天外伺朗著 講談社)をようやく読みきった。

 天外氏が実はソニーの土井氏であることが一つ驚きだった。
かつてNHKの「プロジェクトX」でAIBOプロジェクトを取り上げた時
いたくその姿に感心した覚えがある。

 そこのリーダーとしての姿とは、また一味違う印象を持つ本であった。

 キーワードはたくさんあったのだが、
心に強く残ったのは「やり過ごし」である。

 人は、「やり過ごし」をすることによってのみ、まともなマネジメントに成長できる

 「もの作り」をする企業と同列には扱えないだろうが
学校現場にも多くの命令、指示、依頼がとびこむ。
 外部の人が想像している以上に多いだろう。

 公務である以上は、一つも「やり過ごし」はできないのだが、軽重はかけられるだろう。
 また実態にあった軽重をかけられずに、何がマネジメントと言えるのか。

 どの段階でかけるか、は個々の考えもある。
 まして、やり過ごすならば、覚悟が必要だ。
 それによって、組織の力が高まる、個々の成果があがるという
見通しや信念が求められるといってもよい。

 今日、何を「やり過ごし」たか。
 
 それを問いかけてみれば、案外自分の本質が見えてくる。