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縷述~つながる授業 その13

2007年02月15日 | 教育ノート
 4月に行われる「全国学力・学習状況調査」についての話題が、ここにきて急に多くなったようだ。
 淡々と受けとめたい気もするが、騒がしい周囲に少し反応してしまう自分もいる。
 肝心なのは一時間の授業であり、あとひと月の今年度、もう一押しという気持ちでをチェックしてみたい。そんな気持ちで書いた。


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 「全国学力・学習状況調査」への対応は、予想される調査内容に対して傾向をつかみ「問題慣れ」も含めて復習していく、と同時に「日常の授業改善」を促すという意味合いが強いと考えられます。
 今年度の指導主事訪問等でも何度か指摘がありました。実践されていることもあるでしょう。

 今、この時期にさらなる授業改善を目指すとき、どんな点に留意して進めたらよいか考えてみます。
 国語も算数も「知識」「活用」と区分があり、その点を意識しながら「今まであまり手を付けられなかった」「これだけは取り入れたい」というものを選び、継続して実践できれば、いいまとめにもなるはずです。
 1時間の授業の中で、と限定して思いつくまま書いてみました。

  ●基礎的事項に関する活動時間が確保されているか
   →例えば音読、漢字、辞典活用、計算、ミニワークなどが一定して組み込まれているか

  ●「課題」「問題」を読みとる活動に対して配慮がなされているか
   →形を決めて安定した活動を行う 時間を確保または制限する 多様な方法で活動させる

  ●個々の考えが発表され、それが交流できる形態になっているか →効率よく、密度高く

  ●最終的に「表現」の活動に結びつけているか →授業のまとめ、感想書きなども考えられる


 考えてみるとPISAの「情報の取り出し→解釈→熟考・評価→論述」という流れにそって点検してみるとも言えそうです。
 日常の授業を振り返り、子どもたちに足りないなあと担任として実感する部分を、特に強調して継続することが効果につながっていくでしょう。
(2/7)