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あざやかに、おだやかに七月

2007年06月30日 | 教育ノート
 学校生活にリズムがあるとすれば、それは以前に比べればずっと速くなっている気がする。それが何をもたらすか深く考えてみる必要もあるようだ。
 ともあれもうすぐ学期末、わずかな期間であるがじっくりと落ち着いた時間の流れも位置づけたいなあ、などと思いながらこの字を選んだ。


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 国語辞典をひくと「ブン」でも「モン」でも最初に出てくる意味は「もよう・かざり」です(二番目が「字・文字」です)。それはこの字の成り立ちに由来しているからでしょう。
 「文」は土器に描かれた人の形から出来上がった字です。そこに描かれた正面を向いて立つ人の胸部には、まじないの飾りがつけられていたと言います。従って「文」はある意味で美しさやあざやかさの象徴でもあります。
 また「武」という言葉との比較で考えると「おだやかさ」という意味も含みます。

 暑い日が続き水泳の授業に歓声を上げる子供たちですが、教室での落ち着いた学習にも力を入れたい時期です。
 来週はもう一学期最後の月、七月…「文月」とも呼びます。
(6/29)
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