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亀有派出所ではありません

2009年07月05日 | 雑記帳
 町内の議員さんの後援会が出している会報のようなものを見ていたら、ちょっと違和感のある表現があった。

 ~体験発表で高橋、佐藤の両さん~
 (※名字は仮名である)

 「両さん」はちょっと聞かないよなあ、両氏とか両名とかなら…と考えて、なぜ「両さん」という言い方はしないのか気になってきた。
 日常使われている言い方は「両氏」「両名」「両人」、それから「両君」も使うようにおもう。
 使われていないと考えられるのは、「両さん」「両様」「両ちゃん」か。

 「両」という言葉は少し見下す表現なのかな、という気がしてくる。
 ここで辞書を頼って…
 「くん」と「さん」に辞書の意味として大きな違いはないように思う。
 「さん」は「さま」からの転であることはわかるので、同じと考えてよい。

 もしかしたら、熟語の作り方に関係がある。両は音だから、重箱読みのものがないのだとか…。
 いや、そんな決まりがあるものかどうか。
 漢和大字典などを見てもほとんどが今まで調べたことと変わりない。

 ふと、その隣にある「数え方の辞典」が目について、待てよと思った。
 
 結局それは「人」の数え方ではないのか。

 「人」の項をみると、「人」「名」「氏」がある。「方(かた)」も該当するかな。
 そのほかの「口」「個」「体」「頭」はともかく、ぴったりだ。
 ということは、「両君」という言い方が特殊なだけ、と考えた方がいいだろう。

 両が人に付く場合は、助数詞を使うのが原則である。

 悩んだ結果のささいな学習になった。