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バッテリーリフレッシュの問題

2021年05月13日 | 雑記帳
 先日、タブレットが駄目になった件を書いた。あれこれいじったり、調べたりしているうちに、久しぶりに「バッテリーリフレッシュ」という用語を目にした。もちろん、通常に使われているが最近あまり意識しなくなったのは、関連機器の性能が上がっているからか、それとも使い捨て的なことが多くなったからか。


 そこはともかく「バッテリーリフレッシュ」という語から一つ連想が働いた。人もそれに似ていると…。こまめに充電はしていたとしても、思い切ってエネルギーを使い果たすことがなければ、容量がだんだんと狭まっていくのだよ、という機能上の問題は、人間の感覚にも当てはまるかもしれないと関連づけてみた。


 そういえば教員現職時代には、勤続何年かにリフレッシュ休暇と称する休みをとれる制度があったような…。もちろん、それ自体とてもしょぼい(笑)日数だった。ひと月とか三か月とか与えるほどの余裕を持てない、いや日本人自体が勤勉を旨としてきたから、仕方がないかもしれない。ここは自助努力すべき点か。


 個人的には退職してからの3年間は自分にとって、まさしくバッテリーリフレッシュに該当したか。それほど容量のないことを自覚していたから、自由時間は貴重だった。もっともそうは言ってもバッテリー自体が古くなり「劣化」は感じていた。そう思うと、もっと心配なのは若い人、子どもたちのバッテリー機能だ。



 エネルギーを使い切る体験の場が明らかに減っている。コロナ禍に関係なく、もうかなり前からその事態は進行している。学校で言えば、そういう授業や活動に対する慎重な姿勢をとらざるを得ないからだ。安全・安心が叫ばれ続けている副反応か。いやこれは予想できるのだから、工夫して改善すべき問題なのだ。