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オレの好きなドラマたち

2021年05月20日 | 雑記帳
 見逃せないと必ず視聴しているドラマは、今季のクールでは『コントが始まる』『大豆田とわ子と三人の元夫』の二つだ。しかし、視聴率はあまりよくないとのこと。自分としてはいい感じで観るものが、世間の評価と異なることは前から結構あった。「好み」と言えばそれまでだがその違いは大切にしてもよくないか。


 この二つのドラマに共通する魅力は、人物の台詞の緩急がはっきりしていることかなと大雑把に考える。表面的には、テンポよく畳み掛けるようなシーンと無言、表情のみで表現するシーンがちょうど上手い具合に構成されているというか。もちろん、俳優のセンスがそれを支えるので、出演者も好みということだ。


 着実に成長している一人に、仲野太賀がいる。まだ太賀と名乗っていた頃に『ゆとりですが、なにか』での演技が印象的だった。あの脚本が宮藤官九郎であり、それがNHK大河『いだてん』の小松勝役にもつながったのか。今出ている『コントが始まる』の脚本は金子茂樹かあ。ああ、面白かったなあ『俺の話は長い』は…。


 と完全に偏愛モードになりそうだ。クール遅れの再放送でみている『俺の家の話』もクドカンだし、おふざけムードとシリアスのバランスの良さが面白さにつながっていることは明らか。ここで見えてくるのは、人物の表裏の表現を好んでいると自己分析する。だから、その落差や振れ具合の大きさに魅力を感じる。


 恋愛コメディ的な類は端から駄目だし刑事ドラマも少しマンネリである。ジャンルや舞台設定に限らず、サスペンス感を引き出せるのは人物自体のミステリにしかない…おっ、なんかいいこと言ったような…。それを引き出す脚本家や演出家の力が大きい。『ドラゴン桜』は見てはいるが、先が読めるだけに今一歩だね。