すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

手づくりの風を吹かす

2021年06月27日 | 雑記帳
 下の孫の2歳の誕生日が近づき、爺さんらしく何かプレゼントを…と思っていた。上の孫の時は、こまめにフォト&ビデオストーリーを作っていたけれど、少し余裕がないというかやや飽き気味というべきか。先日、知人のFB発信を見たら、しばらく動画編集ソフトを起動さえもしていないことにも気づかされた。
(…結局、笑顔が見たくて老体に鞭打ってVも作りました)


 書棚から風呂場読書にと思って何気なく取ったのは、あのNHK連続ドラマの時に『暮らしの手帖』が、別冊として「花森安治」の特集をした号だった。あの「とと姉ちゃん」も結構面白かった。今放送中の朝ドラ「お帰りモネ」の出演者に、その時の男優陣が多いのは偶然か。それはともかくこんな文章を見つけた。


「人間の手のわざを封じないようにしたいというのは、つまりは、人間の持っているいろんな感覚を、マヒさせてしまわないように、ひいては、自分の身のまわり、人と人とのつながり、世の中のこと、そういったことにも、なにが美しいのか、なにがみにくいのか、という美意識をつちかっていくことになるからです」


 これは、花森安治の絶筆とされる記事の中の一節だ。教育に関して述べてある文章であり、当時学校に導入された「道具」などは今見れば、まさしく「」に直結しているものばかりだが、それでもこうした杞憂を抱いていたことは、もはや我々など毒され身動きとれない状況なのか。せめて今できることをやらねば…。


 さほどに大層な考えはないが、破けた古い団扇があったので写真を貼りつけ手づくりしてみるかと思った。PCを使って印刷した後は、切り抜きや貼りつけなど存分に手を動かす。やはり少しは思いが込められたかな。乱れや曲がりの部分が手づくり感に満ちている。もう1人分もやらねばと気を遣い…完成しました。