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スナフキンは励ましになるか(笑)

2021年07月29日 | 教育ノート
 最近気にかかっていることの一つに教師志望者の減少がある。全国的な傾向のようだ。我が県も小学校は競争率2倍を切っていた。職を退いた者があれこれ口を出すのは少し憚られるのだが…。端的にいえば「魅力ある仕事」に見えないのが原因だろうか。学校に通い、教師という仕事をずっと見てきているのだから。


 昔、こんな話を聞いた。ある児童が「大きくなったら、先生になる」と志望を口にしたので理由を聞いたら、「だって職員室に行けば、いつも先生たちが楽しそうだから」と答えたそうだ。それを第一に挙げることの意味は大きい。教室で個々の教師が見せる構えは様々だが、集っている場の姿が物語ることは大きい。


 学校を訪問する指導主事が「職員室の雰囲気でその学校のレベルが分かる」と語ることも少なくない。それは多くの教員も納得できるのではないか。もちろん単なる仲良しグループを指しているわけではない。いくつかの視点があるが、しいて一つ挙げれば「こども個人の話題が行き交う場」になっているかどうかだ。


 先週、図書館を訪れた児童たちの引率として、かつて勤めた学校の子(今は立派な女性)がいた。講師勤務していて、今夏採用試験を受けたと話してくれた。当時からの頑張りは出色であり、ぜひ教員になってほしいと強く願った。今はもう廃校になっている小規模校だったが、あの優しくも逞しい雰囲気は忘れられない。


  こんなことまでしてもらつて…幸せなときでした

 個性的で優秀な教員が複数居た。束ねる私は新米だったが、楽しく過ごせた印象は強い。そうした姿が足を進ませたとすれば嬉しい。彼女に何か励ましになるものをと思って机の中を漁り、使っていない新品のしおりを「合格祈願」と渡した。しかし図柄は「スナフキン」。これって自由人、副業のススメになるのか(笑)。