よい天気の週末でした。この間、子供が運動会への招待状を作ってくれました。中を開けてみると、余白のところに、「おべんと、おいし!」と書いてありました。「お弁当がおいしい」ということなのですが、まだ多少読み書きに難があるのでこんな調子です。学校でその招待状を書いた日、おにぎりと卵焼きなどのありふれたものを持たせたのです。「おべんと、おいし!」には、子供の飾らない喜びがあふれています。おなかが減って、何の変哲もないおにぎりを頬張って、「おいし!」と思ったのでしょう。それがそのまま文字に表れています。「おべんと、おいし!」には、人を微笑ませる力があります。生きていることの本質みたいなものをストレートに突きつけてきます。人生いろいろですが、食べて寝て働く、その基本は単純なものです。その単純な活動の一つ一つに喜びを見いだせることが幸せなのだと思います。朝おきて朝ご飯を食べる時に、「ああ、ご飯がおいしい、幸せだ」と思える人がどれほどいるでしょう。多くの人がたいていその日の仕事のこととかを考えたり、ニュースか新聞のどうでもよい記事を見ながら、うわの空で食べているのではないでしょうか?昔、マイケル J. フォックスがパーキンソン病のために引退を決意した後、自分の娘と手を繋いでスキップをした時のことを語っているのを聞きました。自分の子供と手を繋いでスキップをするという何でもないような事が非常に尊いものに思えて、幸せを感じたと述べています。治らぬ病気になり仕事を引退することを決めたということは、働き盛りの男にとって大変辛い事であったであろうと思います。しかし、そのことによって彼は生きることそのものへ真っすぐに向き合う機会が持てたのでしょう。「子供とスキップ」は、「おべんと、おいし!」と同じです。生きている事を100%味わうことです。その時、人は自由も不自由もない本当の自由を知るのかもしれません。
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