百醜千拙草

何とかやっています

TPP、ドジョウの決断

2011-11-01 | Weblog

ビンボーひま無しで、何故忙しいのか良くわからないのに忙しいという困った状況です。実験そのものがそんなに忙しいという気がしないので、忙しい理由は記憶に残らないような雑用のせいなのでしょう。研究時間の半分はものを考えたり、論文を読んだり、セミナーを聞いたりといった活動に割くべきなのに、そういう時間も十分とれているという気がしません。あっという間に週末になって、週末は家事に追われてまた月曜日です。気がつくと夏も秋も過ぎ去ってしまいました。ただ、仕事に行くのは楽しいのでいいです。楽しく一日を忙しく過ごしている間に浦島太郎のようになっていきそうです。

このブログは研究活動の息抜きにと書きはじめたもので、それで、研究とはあまり関係のない社会のことなどをいろいろ考えるようになりました。以前は研究に関係したストレスから離れるためでしたが、最近はむしろ、日本や世界の社会のことを考えたりすると、息抜きどころか、怒りが湧いてきて、息抜きになりません。研究のことにじっくり取り組むことができないことの方がストレスになってきました。うまくいかないものですね。とはいっても、社会があって始めて研究も成り立つわけで、ただでさえ苦しい研究界ですから研究者も社会のことに敏感であるべきだと私は思います。

日本は、原発事故の収拾がつかないという危機的状況にあるのに加え、破綻寸前の経済になりふり構っていられないアメリカの要求、多すぎる人口を持て余す中国の独裁政府が領土問題で攻撃的になってきている状況があり、まさに内憂外患にあります。加えて、日本の官僚組織とマスコミいう搾取集団が、国民に対して極めて悪質な洗脳、恐怖政治を進め、売国を加速させようとしてきています。そして世界では癌化した資本主義が末期症状を呈しつつあります。この状況下でドジョウは何をしたか、何もしているように思えません。当面の懸念のTPPは反対議員がどうも過半数を超えたようで、どうするのでしょうか。どちらに転んでもドジョウ政権はこれで終わりになる可能性が高いですから、同じ終わるのなら日本国民のためになるような選択をして終わってもらいたいです。福田首相が突然辞めたのは、実はアメリカが百兆円規模の国債を売りつけようとしたのを最後に突っぱねたのが原因だという話を聞いたことがあります。属国の首長が宗主国に楯突くのと引き換えに自分の首を差し出したのだという話です。とすると、ドジョウもTPP交渉参加にノーと言えば辞めざるを得ないということでしょう。しかし、これだけの反対派を押して交渉参加を決めたらどうなるか、それは最近の米韓FTAを飲まされた韓国の国民が何をしたかを見れば明らかではないでしょうか。ソウルの市長補欠選は野党が制しました。国民も反FTAデモを繰り広げています。日本でも同じこと起こるでしょう。ドジョウがTPP交渉参加を決めた段階でこの政権は運営不能となって終わりでしょうし、もし参加を断った場合は当然アメリカに辞めさせられるでしょう。財務省の傀儡と揶揄されるドジョウですから、アメリカに楯突く可能性は低いと見込まれるのが悲しいです。

ちなみに日経オンラインの記事が元記事と思われる「米韓FTAに盛られた毒素条項」という記事が出回っています。これが本当だとすると、ひどい話です。韓国は極端に輸出産業に依存する経済構造をとっており、対米輸出がその経済に極めて重要なのだろうとは想像できますが、一方、それによって犠牲にされるものはほとんど国の主権そのものと言ってもよいと思います。このことはTPPにも当てはまると思います。

コメント
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