百醜千拙草

何とかやっています

死の商人

2014-02-25 | Weblog
もう一月ほどまえの話になりますが、アメリカ政府が日本に預けてあった300キロのプルトニウムの返還を要求したというニュースがありました。靖国参拝したのを見て、アメリカはアベは状況を理解する能力が弱いだけではなく、加えて「危ないヤツ」だと正式認定したのだな、とその時は思いました。「バカとハサミは使いよう」と思っていたのが、いまや「キチガイに刃物」ですから、すくなくとも刃物は取り上げなければならぬと考えたということです。

非核三原則といいますが、現実は、日本にはいつでも核兵器に使える高純度プルトニウムが大量に存在します。アメリカにしてもプルトニウムを高々300キロ、返してもらった所で、日本がすでに持っている大量のプルトニウムを考えると、実質的効果を期待している訳ではないでしょう。ただ、「いい加減にしろ」というメッセージを送ったということだと思います。しかし、アベ氏のxxxの弱さを過小評価してはいけません。Subleなメッセージを読み取る能力はありません。晩ご飯に食べるテンプラのことで頭がいっぱいのようですから。

これだけメッセージを送っているのに、それを平気で無視して神経を逆なでできるアベ氏の無神経さ(あるいは、本当に頭がxxxなのか)は、ここまでくると恐ろしいです。こういう正気を失った総理や政府が暴走しているのに、それを脅威と感じない国民も国民ではあります。もし日本がウクライナであれば、チェルノブイリ(福島)からは人はとっくに避難しているでしょうし、民を重んじない大統領(首相)であれば、引き摺り下ろされていたでしょう。今回、ウクライナのEU寄りの勢力とロシアよりの勢力の間の力バランスが拮抗していたために「革命(?)」に至りました。悲しいことに、日本では骨抜きにされた議会制民主主義というインチキによって、自由民主党という、国民に不自由を押しつけ、独裁主義、軍国主義を掲げる異常な政党の暴走を止めることができずにいます。

週末のニュースでは、
 小野寺五典防衛相は23日、岐阜市で講演し、事実上の禁輸政策となっている武器輸出三原則の見直し方針に理解を求めた上で、武器輸出に積極的に取り組むべきだとの認識を表明した。
 防衛装備品の国際共同開発が主流とされる現状を踏まえ「日本が共同開発に入らないと安全保障の問題に決定的に響く」と指摘。外国から日本に求められる防衛技術として航空機製造の分野を挙げ「しっかり役立ちたい」と述べた。

とかいうはなし。連中は救いがたいですね。(平和のために)武器輸出に積極的に取り組みたいらしいです。「核兵器を持つことが『抑止力』になる」という子供だましの理屈もタイガイですが、それに輪をかけたデタラメぶりですね。

本音のところは、武器開発に取り組んで、戦争殺人ビジネスに加担し、金儲けしつつ、軍国化に進みたい、という訳ですな。人殺しのための武器を作って金儲けをしておいて、平和のためだと平気でいえるところが何とも。そもそも平和のために武器輸出が禁止してあるのに、今度は武器輸出が平和のためだから「武器輸出に積極的に取り組みたい」、「しっかり(戦争ビジネス)に役立ちたい」、と詭弁をふるうのです。やろうとしていることは、平たく言えば、「死の商人」ですか。自分では直接手を下さないが、人殺しを助けてカネ儲けはしたいということですね。そのうち、間違いなく自分が開発した武器が自分自身に向けられることになるでしょう。
コメント
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