最近、モウロクして読みが悪くなってきたのか、世の中、予想と異なる意外なことことが起こってビックリしますな。
アメリカ大統領選の共和党候補としてクリス クリスティーがトランプの支持を表明したとのこと、はて?どういう思惑なのでしょうか。アメリカの大統領は日本の首相のようなOrnamentではないと思います。「拒否権」というものもありますし、実質的なパワーを持っています。面白半分や破れかぶれで大統領を選ではいけません。これまでのトランプの行状、大統領選になってからの言動、などを考えても、私はトランプはちょっとありえない選択だと思うのですけど。想像するに、クリスティーは大統領や国の将来よりも、とにかく共和党政権を取ることを優先するべきであり、そのためには「勝ち馬」に賭けるしかないと思ったのではないでしょうか。他の残りの候補が最後まで残ったとして民主党候補に勝てるのか、という計算に加えて、対抗馬、ルビオ氏に対するクリスティーの個人的な嫌悪感などもあったと思われます。
一方、保守系ワシントンポストやインテリ経済雑誌エコノミストなどは、トランプはありえない、とつよく反トランプ姿勢を表明。アメリカという最大の軍事力を持つ国の司令官として、トランプのような人間が世界にとって好ましいか、そう問いかければ、肯定する人は少ないでしょう。ただ、不満のたまった共和党支持者にとっては、世界の平和やアメリカの将来よりも、とにかく党の力が強くなって民主党に勝つことが最優先となっているのだろうと思います。とりあえず、今期は、資質はともかく、民主党に勝てる可能性のある候補で戦い、4年後にもっとマトモで強力な人間を育てたいという二段構えで考えているのかも知れません。
一方、民主党側では、南部の州で、クリントンが票を伸ばし、サンダースは苦戦。南部、中西部は共和党の強いところで、本戦になった場合に何にせよ、民主党は獲れない州です。両海岸沿いの民主党の強い州はもちろん、オハイオなどどちらにも転ぶ可能性のある州で共和党に勝てる候補を選ぶべきだろうと思います。その点ではサンダースの方が望ましいと私は思うのですが。南部でクリントンが強いのは、多分、過去クリントン政権を支持してきた黒人、ヒスパニック層にとってはサンダースよりもクリントンの方が馴染みがあるという理由でしょう。
いずれにしてもSuper Tuedsayの明日(アメリカ時間)に各党からの最終候補が大体予測できるようになると思われます。
日本では、これまたガックリきた話、新党大地の鈴木宗雄氏が自民党へ擦り寄り、その長女が民主党を離党し自民党系候補として次の選挙を戦うという話。TPPなど自民党政策を批判してきたくせに、選挙前に自民党系に宗旨替えするというのは、何なのでしょうか。有権者への裏切りではないのかな、と私は感じます。加えて、鈴木氏の長女が議員をやっているのは、民主党の比例区の議員だからで、いわば民主党の看板のおかげです。さらに、これは、小沢一郎の失脚を狙って、自民党と検察と(おそらく最高裁)が組んででっち上げた「陸山会事件」で、議員辞職を余儀なくされた小沢氏の元秘書で元民主党議員であった石川氏の議員辞職に伴う空席を埋めるためのものです。ならば、この人は、民主党や民主党元議員の人のおかげで、反自民党政策をかがげて議員になっているわけで、ここに至って主張をヒックリ返して後ろ足で砂をかけるような真似をするというのは、人として如何なものか、と思うわけです。受けて、民主党は、『民主党の枝野幸男幹事長は29日の役員会で、離党を表明した鈴木貴子衆院議員(比例北海道)について除籍(除名)処分とし、党倫理規則に基づき議員辞職勧告を行う方針を報告した。』という話。ま、当然でしょうな。筋は通さねばならないと思います。
確かに民主党は情けない。民主党は二代目以降、急激に劣化しました。それに加えて小沢氏を排除した執行部は政権運営能力が極めて低いことを露呈し、国民を大きく失望させました。しかし、では自民党が良くなったのかと言われたら、実は、自民党の劣化もそれにまして激しく、自民党はかつての保守政党ではなくなり、アベ政権は、右翼化してほとんどカルト集団となってしまっています。しかし、自民党はとりあえずは与党であり、官房機密費も潤沢にあり、選挙はまだ有利に戦えるでしょう。その自民党に選挙前に擦り寄る理由はいわずもがなでしょうね。誰でも我が身が一番かわいいのはわかります。しかし、建前とか義理とか筋とかを大切にできないのでは、動物と同じだと私は思います。特に、住民や国民の代表を務めようとする人間が、まず己大事であって、どうして信頼を得られるのでしょうか。松山千春さんの意見を聞いてみたいですな。
アメリカ大統領選の共和党候補としてクリス クリスティーがトランプの支持を表明したとのこと、はて?どういう思惑なのでしょうか。アメリカの大統領は日本の首相のようなOrnamentではないと思います。「拒否権」というものもありますし、実質的なパワーを持っています。面白半分や破れかぶれで大統領を選ではいけません。これまでのトランプの行状、大統領選になってからの言動、などを考えても、私はトランプはちょっとありえない選択だと思うのですけど。想像するに、クリスティーは大統領や国の将来よりも、とにかく共和党政権を取ることを優先するべきであり、そのためには「勝ち馬」に賭けるしかないと思ったのではないでしょうか。他の残りの候補が最後まで残ったとして民主党候補に勝てるのか、という計算に加えて、対抗馬、ルビオ氏に対するクリスティーの個人的な嫌悪感などもあったと思われます。
一方、保守系ワシントンポストやインテリ経済雑誌エコノミストなどは、トランプはありえない、とつよく反トランプ姿勢を表明。アメリカという最大の軍事力を持つ国の司令官として、トランプのような人間が世界にとって好ましいか、そう問いかければ、肯定する人は少ないでしょう。ただ、不満のたまった共和党支持者にとっては、世界の平和やアメリカの将来よりも、とにかく党の力が強くなって民主党に勝つことが最優先となっているのだろうと思います。とりあえず、今期は、資質はともかく、民主党に勝てる可能性のある候補で戦い、4年後にもっとマトモで強力な人間を育てたいという二段構えで考えているのかも知れません。
一方、民主党側では、南部の州で、クリントンが票を伸ばし、サンダースは苦戦。南部、中西部は共和党の強いところで、本戦になった場合に何にせよ、民主党は獲れない州です。両海岸沿いの民主党の強い州はもちろん、オハイオなどどちらにも転ぶ可能性のある州で共和党に勝てる候補を選ぶべきだろうと思います。その点ではサンダースの方が望ましいと私は思うのですが。南部でクリントンが強いのは、多分、過去クリントン政権を支持してきた黒人、ヒスパニック層にとってはサンダースよりもクリントンの方が馴染みがあるという理由でしょう。
いずれにしてもSuper Tuedsayの明日(アメリカ時間)に各党からの最終候補が大体予測できるようになると思われます。
日本では、これまたガックリきた話、新党大地の鈴木宗雄氏が自民党へ擦り寄り、その長女が民主党を離党し自民党系候補として次の選挙を戦うという話。TPPなど自民党政策を批判してきたくせに、選挙前に自民党系に宗旨替えするというのは、何なのでしょうか。有権者への裏切りではないのかな、と私は感じます。加えて、鈴木氏の長女が議員をやっているのは、民主党の比例区の議員だからで、いわば民主党の看板のおかげです。さらに、これは、小沢一郎の失脚を狙って、自民党と検察と(おそらく最高裁)が組んででっち上げた「陸山会事件」で、議員辞職を余儀なくされた小沢氏の元秘書で元民主党議員であった石川氏の議員辞職に伴う空席を埋めるためのものです。ならば、この人は、民主党や民主党元議員の人のおかげで、反自民党政策をかがげて議員になっているわけで、ここに至って主張をヒックリ返して後ろ足で砂をかけるような真似をするというのは、人として如何なものか、と思うわけです。受けて、民主党は、『民主党の枝野幸男幹事長は29日の役員会で、離党を表明した鈴木貴子衆院議員(比例北海道)について除籍(除名)処分とし、党倫理規則に基づき議員辞職勧告を行う方針を報告した。』という話。ま、当然でしょうな。筋は通さねばならないと思います。
確かに民主党は情けない。民主党は二代目以降、急激に劣化しました。それに加えて小沢氏を排除した執行部は政権運営能力が極めて低いことを露呈し、国民を大きく失望させました。しかし、では自民党が良くなったのかと言われたら、実は、自民党の劣化もそれにまして激しく、自民党はかつての保守政党ではなくなり、アベ政権は、右翼化してほとんどカルト集団となってしまっています。しかし、自民党はとりあえずは与党であり、官房機密費も潤沢にあり、選挙はまだ有利に戦えるでしょう。その自民党に選挙前に擦り寄る理由はいわずもがなでしょうね。誰でも我が身が一番かわいいのはわかります。しかし、建前とか義理とか筋とかを大切にできないのでは、動物と同じだと私は思います。特に、住民や国民の代表を務めようとする人間が、まず己大事であって、どうして信頼を得られるのでしょうか。松山千春さんの意見を聞いてみたいですな。