百醜千拙草

何とかやっています

言論封鎖とプロパガンダ

2016-03-22 | Weblog
官邸からの「圧力」が原因で降板となったと言われている、テレビアンカー三人のうちの二人が、最後の花火。

”クロ現”最終回国谷さん。広報局通じコメント、
”時代が大きく変化しつづける中で物事を伝えることが次第に難しくなってきました”。

と政府の言論統制を批判。官房長官がNHK上層部を呼びつけてかなりの圧力をかけたらしいですからね。「I am not ABE」でコメンテイターを降板させられた元官僚、古賀氏に習って、「官邸の圧力で、正直な報道ができなくなりました」とでも露骨に言ってもらえたら嬉しかったです。

もう一人、報道ステーションの古舘伊知郎氏、「ワイマール憲法の教訓、なぜ独裁が生まれたのか。 緊急事態条項に警鐘」と、独裁色を強めるアベ政権を批判。アホウ氏の「ナチスのやり方を見習え」という露骨な言動に対する抗議でもあったでしょう。

それから、政府の言論統制と言えば、教科書問題がありました。教科書を書き換えて、アベ氏ら日本会議の妄想じみた歴史観で現実(現時点で世界的に共有されている歴史観)を塗り替えてしまえ、という子供を狙ったプロパガンダ作戦。産経がなぜか詳しく報道していました。

灘、筑駒、麻布など有名校がなぜ? 唯一慰安婦記述の中学歴史教科書「学び舎」、30校超で採択

慰安婦問題に唯一触れた「学び舎」の歴史教科書が30校以上に採用されましたが、採用した中学校は名門校が多かったそうで、「なぜ?」の答えは自明だと思うのですけどね。

国立と私立中では採択権が教育委員会ではなく学校長にあり、、、、同社の歴史教科書は平成16年度検定以降、中学校教科書で各社が一切採用しなかった慰安婦に言及し河野談話も取り上げた。当初、申請した教科書では強制連行を強くにじませながら大きく取り上げたが、不合格とされた後、再申請の際に大幅に修正した。
同社の歴史教科書の採択数は全国で約5700冊(占有率0・5%)。業界では「参入組にとって障壁が特に高い教科書業界では異例の部数」(教科書関係者)

朝日新聞の丸洋一さんのツイート。 産経新聞によると、慰安婦について記述した中学教科書は1社。それを少なくとも30校以上が採択した。産経が各校に採択理由を取材したところ、大半が非公表だったという。法律上、学校には採択理由を公表する努力義務があると産経は書いているが、それより、採択理由をいちいち尋ねる方が不気味。

それにしても、この政権ほど、ここまで公に批判を浴びせられた政権を見たことがないです。官邸前金曜デモなど各地の反政権デモは今も続いております。国民の声は一切無視し、これだけ強引にあらゆる分野で無理放題をし、繰り出す政策はことごとく大失敗、にもかかわらず、与党であり続けられる不思議。民主党がダメなのが最大原因なのでしょう。もう一度、小沢氏に旗を振ってもらうしかないだろうと思うのですが。
コメント
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