百醜千拙草

何とかやっています

雨の日

2007-04-03 | 文学
一転してどんよりした日となりました。夜中から雨が降っていたようです。どこにも出かけなくてよくて家の中でじっとしていていいのなら、雨や雪の日もまた楽しですが、そういう訳にはいきません。雨の日が好きだという人は余りいないと思います。でも、乾いた日々が続けば雨が欲しくなるし、暑い夏の夕立なんかは歓迎でしょう。また逆に陽も照りすぎるのは困ります。南の島に憧れるのは寒い冬が長かったからでしょう。

どんよりした空から降ってくる雨を見ていると、

Sunshine, blue sky, please go away. My girl has found another, and gone away.....
....... I search the skies, well, desperately for rain 'cause rain drops will hide my teardrops and no one will ever know......

というTemptationsの歌の一節を思い出します。雨は暗い気分と響きあうのですね。もう一つ雨で思い出すのは、 蘇東坡の詩、

盧山烟雨浙江潮
未到千般恨不消
到得帰来無別事
盧山烟雨浙江潮

慮山は烟雨  浙江は潮
未だ到らざれば 千般恨み消せず
到り得帰り来って 別事なし
盧山は烟雨 浙江は潮

慮山の烟雨がどんなものか私は知りませんが、東洋的で荘厳な景色なのでしょうね。そのような感動的な景色を感動をもって眺めたことということ が、 日々日常の生活同様に、自然で当たり前のことであるという意味なのでしょう。日々の天候に気分が左右されるような私とっては、小さなことに一喜一憂する生活が自然で当たり前なのだと開き直るしかないようです。
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